「メダカの固定率」を出す際の “ 留意点 ”(2020/8/25)

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。暑い時間帯と過ごしやすい時間帯が織り交ざるような天気で、結果過ごしにくいなと思いました。どこまで暑くなるか分からなかったので、室外メダカにはすだれを使いました。今晩はハンバーグを作ったのですが、何だか飽きてきました。(汗) 80~90点の味は出せるけど、少しずつ工夫してもその点数域は抜け出せない感じ。

今日は2025年に開催される大阪・関西万博のロゴについて、キャラメルコーンを連想させるデザインが選ばれましたね。ネット上では様々な意見(いじり)が出て関心度が高まっていて、既にロゴとしては大役を果たしているのかなと思います。

 

他の最終候補4つのロゴも見てみましたが、他のロゴは行儀の良い感じ建設的な考えが出過ぎていて、印象に残らなそうだなと思いました。今回選ばれたロゴなら、ぬいぐるみ等のグッズ販売でも万博の盛り上がりを後押ししてくれるように思います。私も最初「えっ!?」と驚いたものの、ロンドン五輪のマスコットに通ずるものがあってセンスあるなぁと思いました。(^^)

 

それでは、本題に入ります。数日前、メダカ作業中に気付いたメダカの固定率に関する “ あること ” について、この記事ではお話することにしました。

 

そもそも、メダカの世界でいう固定率とは何かというと、大まかに2つの意味があって、

【意味①】:親魚メダカと同じような全体像の子供が、どのくらいの確率で出現するのか?
( = 全体としての固定率 )
【意味②】:親魚メダカの持つ一部の特徴と同じ特徴を持つ子供が、どのくらいの確率で出現するのか?
( = 部分的な固定率
 )

ということになります。【意味①】については、例えば全身が漆黒色のオロチメダカを繁殖させたとすると、「親魚と同じ濃さの黒色体色の子供がどれくらい生まれるのか?」という問題になります。他の例えで三色の錦メダカの場合は、「親魚と同じクラスの配色バランスの子供がどれくらい生まれるのか?」ということになります。錦のような複雑な体色表現の種類の場合は、複雑であればあるほど全く同じ見た目の個体には出合えないですし、固定率も下がることになりますね。

 

【意味②】については、例えばメダカのセルフィン(サムライ)の特徴だけとか。スワローの特徴だけとか。メラーの特徴だけとか。楊貴妃セルフィンメダカを繁殖させた場合に、「親魚と同じセルフィンを持つ子供がどれくらい生まれるのか?」という問題になります。体色の濃さの一致など他の要素もまとめて固定率を語るなら、【意味①】の方になります。

 

・・・今回お話したいことからの脱線の大きい気もします(汗)が、それであるメダカを繁殖させた際の子孫の固定率を調べる際に、生きている兄妹全員を把握する必要があります。生きている兄妹の全体数をチェックして分母を出し、その上で親魚の姿親魚の一部の特徴を受け継いでいる個体数をチェックして分子を出します。あとは、「分子÷分母」で固定率は出るわけです。

 

ここで、上記の中で留意しなければいけないのは “ 生きている兄妹 ” という点です。何の固定率を求めるのかにもよりますが、固定率って成魚を対象にしないと分からないですよね?複雑な体色表現であればあるほど、成魚になるまで分からない。マルコ(背びれ無し)など、稚魚の段階でも肉眼ではっきり分かる特徴もありますが、ヒレ長スワローなどは後天的にヒレが伸びたりするので、やはりある程度成長させないと固定率は出せません。稚魚の段階で分かる特徴でも、1匹1匹虫眼鏡で観察するのは大変ですし。

 

( 今回何が言いたかったのかというと、)それでは、 「 “ 生存競争上で不利な姿 ”“ 生存競争上で不利な特徴 ” を持つメダカの場合は、成魚になるまで待ってみても正確な固定率は出せないのではないか?と思ったわけです。そもそも早々に脱落しやすい両目スモールアイ個体特異な背曲がり個体の場合は、針子の段階で他の健常な兄妹より淘汰されやすかったりするので、成魚を集めて算出する固定率は、実際の出現率とは違うという点に、留意しなければいけないのかなと。

・・・まぁ、淘汰されてしまう分を勘案した上での固定率と考えてもいいんですけどね。生存競争上で不利な個体の場合は、固定率が本当の数字より過小だったりするかもしれない。・・・というだけのお話でした。m(_ _)m

 

本日の写真

白黒相殺メダカ F1 ①

写真は久々のご登場です。オリジナル系統の、白黒相殺メダカ F1 になります。祖父が「黒三種」というオロチの血を引く黒系、祖母が「ピュアホワイト光メダカ F4」 です。白と黒という真逆の体色の異種交配だから、「白黒相殺」と呼んでいるのです。

白黒相殺メダカ F1 ②

彼らについては実験目的での入手でして、どんな見た目の個体がどういう割合で出現するのか知りたかったので入手してきました。最低100匹の若魚が今年の12月時点で生存していればいいかなと考えていて、今日数えたら154匹がいたので数としては安泰ですね。異種交配含め特殊な交配を何例も試してみることで、ようやく見えてくる遺伝の世界があります。(^^)

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!