こんばんは。(くもり)レモンパイです。メダカ達の繁殖にエンジンの掛かり始めたタイミングなのに、ここ数日は薄暗い空模様が続いているので “ 流れ ” が止まらないか懸念しています。今夜は中華をメインにし、初めてトマトと卵の中華炒めを作ってみました。思いの外トマトと卵のマッチングが良くて美味しかったです。
現在巷では「#ゆっくり茶番劇」の商標登録について騒動になっています。ゆっくり茶番劇の存在自体を知らなかったので詳細までは分かりませんが、ビジネスを絡めるのであれば当事者がちゃんと商標を取っておくに越したことはないと思います。その商標権の使用料で儲けるのもいいし、他人も不自由なく使えるようにしてコミュニティの保護や発展を促すのもいいですね。
メダカの新種名に関する商標取得を長らく考えてきた(考えてきただけ)私からすると、これってメダカの世界でも起こりうるトラブルだよなと思いました。例えば作出者が素敵な新種名を付けたメダカを販売したとしても、いつの間にか他の誰かに商標登録されていて...なんてこともあると思います。今回のゆっくり茶番劇のニュースを観ていて、ますます自身の将来的な商標取得に興味が湧いてきました。(^^*) その為にも新種作出に励みたいと思います。
【観察No.009】というメダカの一生
それでは、本題に入ります。メダカ1匹1匹の生きた証をまとめる「成長観察記事」の投稿です。ここ数ヶ月は、雪崩のように成長観察記事用のモデルの脱落が相次いでいて、まだ前回記事を投稿して間もないのにまた脱落する個体が出てしまいました。【観察No.009】という個体です。
【No.009】がどういうメダカなのかということと、成長の記録を少しご紹介していきます!
【No.009】とは?
今回のモデル【No.009】は、楊貴妃メラーという種類になります。自宅では2世代目なので、楊貴妃メラーメダカ F1 。
上の写真は親魚のオス1匹&メス2匹になります。お迎えした場所は、かの有名な『めだかの館』さんの店頭です。諸事情により数年前は広島へ訪れる機会があったので、そのタイミングを利用して2~3回お邪魔しました。
上3枚の写真は、【No.009】と同じ F1 世代の兄妹になります。メラーというのは、ヒレにある軟条(筋)間にある “ 膜 ” が先天的に無い特徴になります。昔の私はこの特徴にぞっこんでカッコいいなと思っていたのですが、実際にお迎えしてしばらく経つと飼育難易度の高い種類だなと知ることになりました。ヒレに怪我を負いやすく、水カビ病などを発症すると泳げなくなるリスクも大きいからです。ヒレの裂け具合は程々でないと、親魚には選びづらいかなと思います。
【No.009】の成長記録
それでは、【No.009】の成長記録(写真)を見ていきます。今回も、写真を全部1枚ずつ載せるのは難渋なことなので、<インデックス>と<ピックアップ>に分けてご紹介します。
全写真のインデックス
まずは、全写真のインデックスです。
全部で65枚です。最近にご紹介してきた成長観察個体と比べると、寿命が短かったこともあり総枚数は少ないです。
ピックアップ写真
続いてピックアップした写真を見ていきます。
【No.009】との出合いは、2020年7月13日。1枚目の写真の中央に写っている卵を被観察個体に選びました。そのすぐ上にある卵は色が少し濁っているので、無精卵だったかもしれません。
産卵4日目。顕微鏡を通して撮っています。黒目も白目も分かりませんが、頭部と胴体部がどこにあるのかくらいは分かりますね。
産卵9日目。白目部分がまだまだという感じでしょうか?卵の周囲がゴミなのかカビなのか、何かに覆われています。卵の撮影を続けたい場合は、こういう濁った状態にさせてしまうと綺麗に撮ることが難しくなります。
そして産卵11日目(10日後)の2020年7月23日に、【No.009】は孵化しました。
生後5日目。順調に成長しています。余談ですが、近年の私は針子をゾウリムシだけで育てるようにしています。どうせ粉餌のほとんどは口に入らないですし、飼育水を傷めてしまうので脱落のリスク要因になり得るからです。そうそう、ゾウリムシの失敗しない培養方法を確立したので、近日中に認めて投稿しようと思います。
生後13日目。パンダメダカみたい。
生後24日目。横見写真です。メラー度合いの凄まじい個体だと、このサイズでも特徴が目立っていてもおかしくない中、【No.009】の場合は尾びれの付け根上部だけがささくれのようになっています。メラーメダカらしくないけれど、これはこれで健康を保ちやすくなるのかなとも思っていました。
生後46日目。上見はいたって平凡な楊貴妃メダカ。
1度目の越冬期間を終えての生後252日目。メラーの特徴は全てのヒレに出現しうるので、よくよく観察すれば胸びれや腹びれも裂けている場合がありますが、【No.009】の場合は全体的にメラー度が弱かったです。
生後272日目。よほどメラー度の強い個体でもない限り、上見だけで見分けるのは困難に思います。この写真だけでは、健康そうな楊貴妃メダカの上見です。
生後294日目。メラー体形を含めヒレの変化形メダカって ※ オスメスの判別が難しいですよね。【No.009】はオスです。
今まで特に体調を崩すこともなかったので、良くも悪くも【No.009】への興味関心は薄れていました。しかし、生後456日目に観察したところ、口が開きっ放しになっていることに気が付きました。あと、若干体色の薄くなった感じがしました。
メダカの口が開きっ放しになることについて、今まで数例を経験してきました。原因も仕組みも分かりませんが、頻繁に撮影してきた個体に多い症状だったように思うので、観察しやすくする為に飼育水を薄める行為(=水合わせ)を慎重に行うとか、普段の水換え作業を丁寧にやるとか、そういう配慮で予防出来るのではないかなと現在は考えています。治療法はないように思います。
2度目の越冬期間にあたる、生後561日目。口の状態は相変わらずです。今まで見てきた開口個体に共通していたのは、エサを食べられないわけではないということ。粒餌は今まで通り食べられましたし、グリーンウォーターの中で飼育しているのであれば、むしろ植物プランクトンを取り込むのに都合が良かったりするのかなと考えたりもしました。
生後643日目。ちゃんとご飯は食べていたという認識でしたが、前回撮影時より痩せてしまっていました。生前の写真はこれが最後で、もしかしたら体調を崩したのはこの時が最初で最後だったのかもしれません。
彼がこと切れていることに気付いたのは、2022年5月8日。「そういえば最近姿を見ないな...」と思い飼育容器内をチェックしたら、藻に包まれた状態の【No.009】を見つけました。私の記憶では生前最後の姿を見たのは5月3日だったので、死亡推定日は5月4日としました。まさかこのタイミングでお空へいくとは全く思っていない中でのお別れでした。
最後に
【No.009】の寿命は652日ということになりました。1000日前後生きた他の観察個体に比べて特別変わった飼育方法はしていないので、比較的に短命だったと言えると思います。短命の原因について、メラーという生存上不利な特徴と、開口という持病による身体的負担が大きかったのかなと考えています。
メラー表現を含め、飼育難易度の高い種類は体調を崩させないことが何よりも肝心なのかなと改めて思いました。
本日の写真
今日は、珍しくメダカの飼育作業中の光景について切り取ってみました。
上の写真に写っているのは、黒百式メダカの1ペアです。何のシーンかというと、今まで飼っていた水槽(=旧・繁殖用水槽)から、新たな水槽(=新・繁殖用水槽)へ黒百式と飼育水の一部だけ引っ越しさせたというシーンです。
メダカの繁殖シーズン中、例年なら卵を私が指で摘み集めて管理していて、孵化が迫ってきたら稚魚用水槽へ移すという作業を行っていました。でも今年は少しでも手抜きをして効率化したいので、採卵をほぼ止めることにしたのです。旧・繁殖用水槽をそのまま稚魚用水槽にする、というアイデアですね。引っ越しを何回もすることになるくらい、黒百式の1ペアには繁殖での成果を期待しています。(^^)
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!