水生生物の隔離飼育

こんにちは。(晴れ)レモンパイです。

 

水生生物の隔離飼育

今日は、いつもの冒頭部分を省いて本題に参ります。当ブログでは何度も、『隔離飼育』という言葉を使ってきましたが、その意味ややり方などについて詳しくお話したことがありませんでした。どのカテゴリーの記事として投稿するのか迷いましたが、メダカよりもザリガニの飼育に大きく関係することなので、ザリガニテーマの記事ということにしています。

 

2つの隔離飼育

私がブログ上で使う “ 隔離 ” には2つの意味があります。

 

一つ目は、2体または2種以上の水生生物間で、飼育水を共有させない完全隔離です。簡単にいうと、独立した2つの水槽に分けるということです。あるメダカが病気になった際に、同じ水槽内の他の健康なメダカへの病気の感染を防ぐには、この完全隔離が必要になります。

 

二つ目は、2体または2種以上の水生生物間で、同じ水槽を使いながらも接触をさせない同居隔離です。上記の完全隔離より優れているのは、水槽の数水槽を置くスペースフィルターの数を節約出来ることです。

 

また、同居隔離を行うことやその状態を維持することには、様々な手間が必要になりますが、 ※1 「捕食 ⇔ 被捕食」の関係の生き物を安全に混泳させることが可能になります。

※1 飼育水は共有するので、水質の異なる生息域の生き物同士の混泳は出来ません

 

同居隔離の方法①:セパレーターを使う

同居隔離でよく知られている?のは、水槽内に ※2 上下にまたがる “ 仕切り ” を設けて、大きくて広いスペースを複数作る方法です。セパレーターとセットになっている専用の水槽が市販されています。

※2 横にまたがって仕切る方法も可能ですが、水槽底の掃除などの点から不便になります。

 

普通の水槽の中にセパレーターを設けたい場合は、生体が通れない穴が無数に開いた( 穴を開けた )板状のものを使い、セパレーターが動いたり大きな隙間ができたりしないように頑丈に固定しましょう。実際に作ったことはないですが、キスゴムや小さい結束バンドがあると便利です。

 

このセパレーターを使う方法は、水生生物全般の同居隔離に向いています。

 

同居飼育の方法②:隔離容器に閉じ込める

そして、私が現在稚ザリたちに対して行っているのが、個体をそれぞれ小さい隔離容器に閉じ込める方法です。作り方としては、 ※3 ペットボトルのような素材のフタ付き容器の四方八方に穴を開けるというものです。完成したら、中に生体を入れて水槽内に投入します。

※3 ペットボトルだと口が狭いのでオススメ出来ません。私のお気に入りは、100均で購入した調味料用の容器です。大きな体の大人ザリガニ達には、小さい水槽を使うと楽です。

 

こちらの方法は、セパレーターを使う方法よりも管理の手間が大変になります。隔離容器にザリガニを投入して飼育している場合、大きなエサを与える時は【 隔離容器を水槽から掴み出す 】⇒【 フタを開けてエサを投入する 】⇒【 フタを閉めて水槽へ戻す 】という作業が必要になります。また、彼らが隔離容器内でエサを食べ残した場合も、同じ工程でエサを取り出す必要があります。

 

とても面倒な方法ではあるのですが、セパレーターを使う方法と比べると、飼育者が管理を怠らなければ、一つの水槽内でたくさんの生き物の隔離飼育が可能になります。

 

ザリガニに隔離容器が合うわけ

私が稚ザリたちに隔離容器を使うのは、特定の個体に生き残ってもらうことを考えると、彼ら1匹1匹に安全な隔離スペースが必要だからです。

 

例えば2匹のザリガニの隔離同居を行うなら、セパレーターでも十分ではありますが、ザリガニの場合セパレーターを伝っての脱走の可能性があります。

 

完全隔離の方がさらに安全な飼育方法になりますが、今の私には稚ザリ1匹ずつに水槽を与えられる余裕はないですし、またザリガニはもともと飼育水を汚しやすい生き物なので、フィルターを稼動している水槽内に稚ザリの隔離容器をまとめて沈めた方が健康的に飼育出来ます。

( 稚ザリ1匹ずつに水槽を用意出来たとしても、それぞれにフィルターを与えるのは経済的にもコンセントの数を考えてもベターな選択ではありません。 )

 

本日の写真

メダカ水槽

写真は、稚ザリの隔離容器4つを沈めているメダカ水槽です。浮力の関係もあって、なかなかどっしりと水槽底に沈んでくれないので、いつも写真のようにざっくばらんに沈めています。(笑) ちなみに、隔離容器の外のスペースには現在3匹の稚ザリもいます。

 

もし、1つの水槽内で2体のザリガニを隔離容器で隔離したい場合は、それぞれに隔離容器を用いる必要はありません。1匹を隔離容器に入れれば、もう1匹は隔離容器の外のスペースに放つことが出来ます。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!