新年明けましておめでとうございます。(晴れ)レモンパイです。今年2024年は株取引やその勉強に尽力することに決めたので、メダカネタの投稿含め、このブログの更新は引き続き不定期となる見通しです。今後とも、お手隙の際に何となくご覧いただければ幸いです。m(_ _)m
初めてのおせち「お重」作りをご紹介!
それでは、本題に入ります。2024年最初の投稿は「料理記事」です。前回2022~23年の年末年始は対馬&へ家族旅行に行き、今回2023~24年は五島列島へ行く・・・可能性があったのですが、諸事情により私だけは五島へ行かず自宅に残ることに。
せっかく独りの時間を満喫出来るということで、今までやったことのなかったおせち作り(お重作り)に挑戦してみることにしました!実際に作ったおせちのことや、気付いたこと&反省点等をここでご紹介します。何かご参考になれる点がありましたら幸いです。
まず1&2枚目の写真が、今回のおせち作りの為に 12 月上旬に購入した、ダイソーの「お重三段」という 550 円商品になります。他にもおせち用のお重(容器)に適した商品もあったなかで、私の頭の中のイメージに一番近かったのがこちらでした。ダイソーで買った商品だと知らなければ、安っぽい印象は抱かないと思います。当初、この3段に詰めるおせちの品目をどうしようかと考えていました。
続いて3&4枚目が、台所を整理していたら見つかった、30年ほど前に購入したと伝わる箔一の「金彩角小重」になります。祖母が当時の人付き合い絡みで購入したものだそうで、一度も使ったことはないとのこと。既にダイソー商品を買ってしまった後なのですが、物は使ってこそ(使われてこそ意味がある)だと思うので、こちらにもおせちを詰めることに決めました。結果、初挑戦のお重作りは「計6段」へとハードルが上がりました。(汗)
おせち作りはコツコツ&一気に
おせち作りを始めたのは、12月上旬から。冷凍保存出来るもの、具体的には冷凍や解凍をしてもあまり味の落ちないものを作り、食品用保存バッグに空気を抜いて入れてコツコツ冷凍していきました。夕飯の一品として多めに作ったものの一部をおせち用に取り分けたり、夕飯作りで余った具材をおせち用に使ったり。
ラストスパートに入ったのは、12月30日のお昼から。頭に思い浮かべていた品数を全て作り終えたのが元旦の午前1時半で、年越ししてしまいました。上の写真は、冷凍していた料理を解凍し、いざお重に詰めようというシーン。砂糖を大量に使ったスイーツ系や数の子等はともかく、数日前に作って冷蔵庫に入れてあった料理や、冷凍してあった料理は全てレンチンしました。衛生面を考えると、やはり自然解凍だけというのは望ましくないですね。
こちらは詰めているシーンです。市販のお重のおせちだと当たり前のように仕切りがあるので、やはり仕切りのようなものがないと綺麗に詰めるのは難しいのかなと思っていたのですが、いざ詰め始めたら基本的にお弁当用の大きめのアルミカップ(←100均)で十分だと分かりました。また、汁の多いものや形の崩れやすいものだけ、食品用のプラカップ(←100均)に入れるようにしました。
お重が完成したのは、元旦の4時前。それでは、実際にどんな感じでおせちを作った(詰めた)のかをご紹介します!(^^*) 便宜的に、それぞれの段を通しで①~⑥段と呼ぶことにします。
おせちお重の1段目:王道メニュー
まず1段目は、オーソドックスなおせち料理を詰めてみました。 “ ザ・おせち ” といったテーマです。それぞれの詳しいレシピは書ききれないので、概要だけ添えることにしました。
→ 薩摩芋をくちなしの実と煮てザルで濾し、砂糖&みりんで味付け。最後に市販の栗の甘露煮と混ぜた。最後に再び栗の甘露煮をトッピング
(b)甘えびのつや煮
→ 醤油&みりんで煮た。甘エビなので頭部突起に注意
(c)田作り
→ 田作り(カタクチイワシ/ゴマメ)をパキッと割れるくらいに空炒りし、くるみと共に醤油&みりんで煮詰めた
(d)白花豆の煮物
→ 一度下茹でして汁を捨て、弱火で煮て砂糖で味の調整をした
(e)紅白かまぼこ
→ 市販品。紅の蒲鉾と白の蒲鉾を同じ厚さに切り、交互に並べただけ
(f)黒豆の煮物
→ 白花豆と同じだが、軟らかくなりづらいので長めに煮た。最後に金箔をまぶした
(g)伊達巻
→ フードプロセッサーではんぺん&みりん&砂糖&薄口醤油&卵を混ぜて作った生地による玉子焼きを、鬼簾で巻いてデコボコ跡を付けた
(h)コノシロのキヌア漬け
→ 以前作っておいたコノシロの酢漬けと、炊いたキヌアをもう一度酢漬けにした
(i)数の子
→ 市販品を水道水に漬けて塩抜きした
(j)鮭の昆布巻き
→ 酢水に浸して柔らかくした昆布で、骨を抜いて四角柱に切った塩鮭を巻き、水で戻したかんぴょうで縛った状態に。崩れないように酢&酒&みりん&醤油で煮た。お重に移す時に切り分けた
(k)紅白なます
→ 三浦大根と金時人参を千切りにして塩揉み&塩抜き&水気を取り、甘酢漬けにした。お重では上にいくらの塩漬け(市販品)をまぶした
こちらは、(f)黒豆の煮物の上にまぶした金箔になります。スーパーでは入手出来ないと分かったので、楽天市場経由で中村製箔所という会社から「食用金箔 華ふぶき」という商品を買いました。この時は、送料無料の1枚 685 円。先端の細いピンセットがあると、綺麗に切り取ったり飾り付け出来ると思います。
続いて、(g)の伊達巻作りの為にメルカリで買った、中古の鬼簾(おにす/おにず/おにすだれ)になります。100 均にある普通の巻き簾でも構いませんが、やはりあのモコモコ感のあるフォルムにしたかったのです。
(h)コノシロのキヌア漬けという、おそらく人類史上初めて私が用いた料理名があります。原型はコハダの粟漬け。以前海釣りで入手したコノシロを酢漬けにしたものを、冷凍保存していました。コハダとコノシロは同種のサイズ違いなので良しとしても、粟が入手出来ませんでした。インコの餌としては自宅に大量にあるものの、人間用の粟って簡単に入手出来ないなと、年末になって気が付きました。
仕方ないので、粟に見た目もサイズも似ていたキヌアで代用したのです。キヌアは炊くと発色が弱くなるので、粟の代役としては物足りないですね。
おせちお重の2段目:海の幸
2段目は、主に “ 海の幸 ” にしてみました。
→ お重の隙間調整の要員。豚肉シュウマイ&ずわい蟹シュウマイ&パクチーシュウマイ。今思えばパクチーver.は見栄えが悪い
(m)くじらの竜田揚げ
→ 醤油&酒&ニンニクチューブで下味を付け、片栗粉をまぶして揚げた
(n)金柑の甘露煮
→ 家庭菜園の金柑を半分に切って一度下茹で&排水し、軟らかく茹でてから蜂蜜で甘くした
(o)煮あわび(うま煮)
→ 貝殻から取り外して内臓や口等を除去し、たわしで表面の滑りを取ってからうま煮にした
(p)ホタテのバター煮
→ 貝殻から取り外して内臓等を除去し、塩水で滑りを取ってからバター入りのうま煮にした
(q)煮はまぐり(うま煮)
→ 貝殻から取り外して内臓等を除去し、うま煮にした
(r)たこのうま煮
→ 生食用のたこの足を切り分け、うま煮にした
(s)ローストビーフ
→ 塩&黒胡椒&ニンニクチューブ&オリーブオイルで下味を付けた牛もも肉の表面を焼き、 120℃ に予熱したオーブンで 25 分焼いたもの。
(t)ぶりの照り焼き
→ ぶりの切り身を、醤油&みりんで照り焼きにした
おせちではうま煮という醤油&砂糖をベースにした煮方を多用することになるのですが、海の幸に関してはどれも新鮮(&新鮮な状態で冷凍)で臭くない素材を使ったおかげもあり、海鮮系のうま煮の煮汁は使い回すことが出来ました。
おせちお重の3段目:山の幸
3段目は、主に “ 山の幸 “ にしてみました。「1段目に入れたかったけど入らなかった」ものもあります。
→ れんこん&人参&ごぼうをごま油で炒め、醤油&みりん&酒&水で煮た。筑前煮なら本来鶏肉を入れるべきだが諸事情により省いた
(v)かぼちゃの煮物
→ 落とし蓋をし、醤油&みりん&酒&砂糖&水で煮た
(w)たたきごぼうの酢煮
→ 4~5cm 程度の長さに切り、更に4等分にしたごぼうをめん棒で叩き、酢&砂糖&塩&和風出汁で煮た
(x)切り干し大根の煮物
→ 事前に大根&人参&しいたけを切り干し(天日干し)にしておいて、水で戻した後に薄口醤油&酒&砂糖で煮た
(y)里芋とするめいかの煮物
→ 皮を剥いた里芋と、捌いて胴体を輪切りにしたイカをうま煮にした
(z)菊花かぶ
→ かぶの皮を剥いてヘタ側を下にし、上から格子状に細かい切れ目を入れたものを甘酢漬けにした
(?)ふきの煮物(うま煮)
→ ふきの皮を剥いて煮た
(!)くわいの煮物(うま煮)
→ 先っちょのとんがり 1~2cm だけ残した状態で皮を剥き、水で戻した干し椎茸と煮た
(#)ゆり根の煮物(うま煮)
→ ゆり根の塊の汚れた外側は捨て、内部が崩れないよう極力触らずに煮た
(@)栗きんとん亜種
→ 「問題ないだろう」と思い実がオレンジ色の薩摩芋で作った最初の栗きんとん。味は問題なかったが、大事な黄色の要素がなくかぼちゃ使用のような見た目に。1段目には入れられず
煮物系は同じような茶系統の色にまとまりやすいので、差し色として人参を使ったりと均一化しないよう一応努力しました。
おせちお重の4段目:甘いもの系
ここからはお重が変わりますが、4段目は “ 甘いもの系 ” 専用にしました。
→ 上新粉を使ってパッケージ通りに。緑は抹茶で、紅は食紅を使った
(B)ごま団子
→ 白玉粉と小麦粉で作った生地で自家製あんこを包み、ごまをまぶして揚げた
(C)あんこ
→ 一晩水に浸けておいた小豆を一度茹でて汁を捨て、もう一度煮ながら砂糖で甘くしていった
(D)2色かるかん
→ 長芋&上新粉&卵白メインで生地を作り蒸した。黄は食紅を使用
おせちお重5段目:炊き込みご飯3種
5段目は “ 炊き込みご飯 ” を詰めてみました。
→ 酒&みりん&薄口醤油&水を合計で炊飯器の通常の水位にし、具材を入れて炊いた。
(F)ちりめん&たこの炊き込みご飯
→ 酒&みりん&和風だし顆粒&水を~(同上)
(G)ずわい蟹の炊き込みご飯
→ 同上。ずわい蟹は事前に茹でて取り外した脚肉を使用。トッピングの爪肉は、以前おせちとは関係なく冷凍で買ったものを、この為に使わず残しておいたもの
今思えば、3種の炊き込みご飯の境界が曖昧で分かりづらく取り分けずらいので、俵型に成形して並べればより良かったなと思います。
おせちお重6段目:赤飯
最後6段目は、(H)赤飯オンリーに。ささげ豆のパッケージにあったように下茹でをしてから、もち米と白米の混合で炊き上げました。本当は全体としておかず系の料理の段をもう1段確保し、ご飯系は1段にまとめる予定でしたが、時間が足りずにご飯系を2段に分ける対処にしました。
その他お重に入らなかった料理
時間的都合やお重に盛り付ける際の都合により、事前に作っていたもののおせちとしては出せなかった料理もありました。それらは後日、夕飯のおかずとして食べました。
鶏むね肉の彩ロール巻き。おせち向きな彩の豊かさがあります。鶏むね肉を包丁等で薄く展開し、いんげん&人参&パプリカを巻いてタコ糸でしばり、甘辛く煮たもの。野菜が綺麗に中央に来るようにすることが難しいです。
いわしの生姜煮。湯引きして臭みを減らしたぶつ切り鰯を、醤油&みりん&酒&生姜スライスと共に、落とし蓋をしながらじっくり火を通しました。皮が破れないようにするのが難しいです。
煮豚。豚のブロック肉を、醤油&みりん&酒&はちみつで柔らかくなるまで煮たもの。使用した部位がどこなのか忘れましたが、脂身の多いバラ肉だと表面が白っぽくなったりして見た目が美味しくないですし胃がもたれるので、脂身の少ない部位が向いていると思います。
もうちょっと用意している品数があれば、上述したようにご飯の段数を「2」から「1」に減らして、これらを詰められたかもしれません。また、お重に詰めるのであれば詰めやすいサイズで作ることにも意識する必要がありますね。
反省点
初めてのおせちお重作りの総括へ移りたいと思います。反省点は、ずばりおせち作りに対する計画性が甘かったことです。おせちを作り始めた12月上旬の時点で、大雑把でも見取り図やら品数リスト、作る順番を書き出していれば、ラストスパートはより楽なものになったかもしれません。
もっと長期で考えればの話になると、例えば今回はおせち用にいくらの塩漬けを購入したわけなのですが、2023年は生筋子の値段が安くかったので秋に2~3回醤油漬けを作っていました。それらをおせち用に冷凍で残しておけば節約になりましたし、数の子の塩漬けも栗の甘露煮も普段の料理の延長線上で自作出来たはずです。材料費節約の観点では、おせち作りは秋頃から計画するのが望ましいと思います。
また、ここからは「反省点」とは違う角度の話になりますが、お重に詰めて出すのに必要な量だけのおせち料理を作ることは、ほぼ不可能だと分かりました。形崩れ等で取り替えたい場合を想定すると保険として多めに作りますし、そもそも食材を使いたい量だけ入手することも困難です。
おせち作りやお重作りには、本来伝統的なルールがあります、例えば、各段ではそれぞれ偶数の品数にしてはいけないそうです。今回は初めてのおせち作りで時間もなく、いちいちそんなこと気にしていられないので概ね無視しました。私は毎月同じ神社を参拝しに行く程の神道信者だけど、作法はある程度守りつつ、面倒くさいと感じる部分は我流にしたり、最初から諦めるタイプです。
最後に
これはとてもびっくりしたことなのですが、自作したおせち(お重)が物凄く美味しかったです。お重に入り切らず余ってしまった料理を台所で食べていた時より、お重から食べた時の方が 150% も美味しく感じました。料理をお重やお皿に盛り付けることの心理的影響力に改めて気付かされました。
また、例年は高島屋や婦人画報などのお重を買って食べていました。今回の自作おせち(お重)の出来は、それらに勝っていたと思います。別に料理の腕を自画自賛しているわけではなく、「うま煮」や「酢煮」といったシンプルな味付けが基本であるからこそ、誰が作っても大差がないということなのだと思います。自身の衛生観念&管理がしっかりし、新鮮な食材を取り扱えるのなら自作してみる価値がありますね。(^^*)
「おせちは買う方が安いのか?/作った方が安いのか?」の論点については、その人その人の拘り加減によるので甲乙付け難いです。ちゃんとレシートをチェックしたわけではないものの、今回自作したおせちを同等量の市販品の購入価格と比べるなら、2~4割は安いかなという感覚です。
本日のメダカ写真
今日は2023年生まれの黒百式メダカを撮ってみました。冬眠期間なのでみんな動きが鈍かったです。心理的ハードルはあるものの、日本には郷土料理としてメダカを食べる地域もあることから、いつか(おせちかどうかはともかく)めだかの佃煮は作ってみたいなと考えています。多分自宅の水槽で育ったメダカだと、苦くて臭いと思います。(汗)
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!