こんばんは。(晴れ)レモンパイです。1年前の今日、菅官房長官が「令和」の新元号を発表しました。時間の流れがあっという間に感じられますし、あの日から1年後にあたる現在が、まさか新型コロナウイルスによる混沌とした世界情勢になっているとは、夢にも思わなかったですね。(汗)
今回は、自宅のとあるメダカ系統について、ご紹介してみることにしました!!メダカの異種交配について興味のある方に、何か参考になる部分があればと願っています。(^^)
「ブレンド」系統を改めてご紹介します!!
それでは、本題に入ります。今回は、自宅にある様々なメダカのオリジナル系統の中で、 “ 変わり者 ” の系統である「ブレンド」系統についてお話することにしました!
ブレンド系統の誕生の経緯と、最新世代の子孫の写真をご紹介していきます。(^^)
ブレンド系統誕生までの経緯
「始まりの異種交配」&「F2 世代までの入手」
・全ての始まりは、2016年に地元の某アクアショップにて2匹の「出目メダカ」のメスを購入したことでした。ヒメダカ体色でややショートボディな2匹について、横見だとラメの量が多いように思えたことから、自宅では「出目ラメメダカ」と呼ぶことにしました。
・1枚目の写真に写るのが、出目ラメメダカの2匹になります。そもそも、何故彼らをメスだけで2匹購入したのかというと、オスしかいなかった自宅の某メダカ系統(2020年時点では既に絶滅)の繁殖相手として相応しいかなと思ったからです。しかし、その当初考えていた異種交配を行うことは結果断念したので、出目ラメメダカの扱い(繁殖)はどうしようかと悩んでいました...。
・そして、当時の出目ラメメダカの2匹のいる水槽において、過抱卵対策になると思って自宅の幹之メダカ F2 の選別外のオス1匹を混泳させていたのですが、「そうだ、このまま水槽内に落ちている卵を集めて育ててみよう!」という事の運びになったのです。ここで登場してくる幹之メダカ F2 のオスというのは、自宅の幹之では白系体色を重視していたことから、親魚には選べなかった青系体色の個体になります。
・(幹之 F2 ♂ × 出目ラメ ♀)F1 について、便宜的な系統名を何にするか考えた結果、当時は漠然と「子孫では出目形質の固定化をしていきたい!」という思いがあったので、そのまま「出目メダカ」という系統名にしました。上の写真に写る稚魚は、出目メダカ P 世代になります。
・後に異種交配を重ねますが、とりあえず出目メダカについては F1 世代まで入手しました。
・続けて載せた3枚の写真は、出目メダカ F1 になります。地味な体色の個体が多いですが、中には祖母の出目ラメメダカを彷彿とさせるようなオレンジ体色の個体(3枚目)もいました。
「後・灯メダカ」との異種交配
・話は変わりますが、自宅では過去に2度「灯メダカ」を購入していて、一応両者を区別する為に、先に購入したグループを「前・灯メダカ」、後に購入したグループを「後・灯メダカ」と区別して呼んでいました。後・灯メダカについては普通に繁殖させてみたものの、自宅の飼育スペース全体に余裕がないことを考慮すると ※1 飼育系統数を削減しなければならなかったので、悩んだ結果出目メダカ F1 と後・灯メダカを異種交配によって統合することにしたのです。
・これが、後・灯メダカになります。
・出目メダカ F1 と後・灯メダカとの異種交配では、 ※2 オスメスの組み合わせを変えた2つのペアリングを用意して採卵してきました。そして、今回の異種交配によって生まれた新系統の名前をどうするか悩んだ結果、両者の名前を使って「出目と灯」メダカと呼ぶことにしました。
・上の写真が、「出目と灯」メダカになります。右上に写る個体のように、幹之由来の体外光表現を持つ個体も現れました。
「黒三種メダカ」との異種交配~現在まで
・また展開は変わるのですが、飼育系統数の削減はどんどんしていかないといけないということで、今度は「出目と灯」メダカと黒三種メダカの統合目的の異種交配を行うことになりました。黒三種メダカとは自宅のオリジナル系統の一つで、オロチメダカや小川ブラックメダカの血を持っています。
・「出目と灯」メダカと黒三種メダカの異種交配による子孫についても、またまた名前を考えるに大変悩み、様々な種類の血が混ざっているということで「ブレンド」が良いと考えました。また、2018年に作出した新系統というメッセージも込めて、「ブレンド18」メダカと呼ぶことになりました。「ブレンド18」メダカについても、親魚の組み合わせは2パターンあります。
・「ブレンド18」メダカの写真を2枚載せましたが、1枚目が F1 世代を入手する際の親魚として活躍してもらった3匹(オス2&メス1)で、2枚目が親魚には選ばなかった兄妹です。とても地味な個体ばかりですね。(汗)
これにて、ようやく2019年生まれの「ブレンド18」メダカ F1 に辿り着くことが出来ました。この記事の後半では、バラエティ豊かな「ブレンド18」メダカ F1 のことを写真を使ってご紹介しています。
・ちなみに、ここまでの系図を1枚のイラストにまとめるとこのようになります。
「ブレンド18」メダカ F1 を1匹ずつご紹介!
それでは、(幹之 F2 ♂×出目ラメ♀)に始まるブレンド系統の、最新2019年生まれの “「ブレンド18」メダカ F1 ” について、1匹ずつご紹介していきます!!
① 地味体色系( 青メダカ系、黒メダカ系など )
まず1匹目。黒メダカっぽいですが、透明鱗気味ですかね?
2匹目はやや【出目】ですね。
3匹目は、1匹目より【透明鱗】の感じの強い、【パンダ目】ですね。
4匹目は特筆無し。(笑)
5匹目はやや濃い黒色体色の【透明鱗】&【パンダ目】
6匹目は【出目】の薄い灰色体色。尻びれの付け根が歪んでいますね。
7匹目も特筆のない子。「ブレンド18」メダカの P 世代では、こういう見た目の個体が圧倒的に多かったです。
8匹目は...既視感。(笑)
9匹目の個体については、腹部の下側の銀色っぽい表現?が面白いですね。
10匹目も黒メダカ系。
②オレンジ体色系
11匹目は、ヒメダカ体色の【出目】。
12匹目は、エサ用のヒメダカに混ぜて売られていても分からないような個体。
13匹目は、体色の薄めの楊貴妃パンダメダカですね。
14匹目は、楊貴妃 “ 斑 ” パンダメダカとでも言いましょうか...!?
15匹目も、14匹目みたい。
16匹目の既視感も強いですね。「ブレンド18」メダカ F1 では、こういう楊貴妃斑パンダみたいな個体が少なくない割合で出現していたのが印象的でした。
③ 特別な事情のある個体
最後にご紹介するのが、「ブレンド18」メダカ F1 の中に見つけた特別な個体です。1匹の黒系体色のメスについて、目の虹色細胞部分が緑色に見える個体が見つかり、これを改良&固定化したいと考え “ バシリスク ” という系統名を与えて独立させることになりました。
今後バシリスクは、「ブレンド18」とは別系統として扱っていくことになります。
19匹目が、その目が緑色のメスになります。写真で撮ると、その緑色の感じが分かりにくいです。
接写で撮ったこの写真が分かりやすいかな?メダカの黒目の周囲が緑色に見えることについて、決して珍しい特徴とは断言出来ないものの、個人的に黒系体色メダカではそういう緑の個体を今まで見たことがなかったので惹かれたのです。(^^*)
最後20匹目の個体は、19匹目のメスの繁殖のパートナーとして、同じく「バシリスク」という系統名を与えたオスになります。あくまでもメスの繁殖相手なので、彼の目については緑色ではないです。
最後に
「ブレンド」系統というのは、ご紹介してきたようにたまたま採卵することになったり、消極的な系統の統合によって辿り着いたワケあり系統になります。
出目個体同士で交配させたことは一度もないものの、「ブレンド18」メダカ F1 には先祖世代に比べて大きい割合で出目形質の個体が出現しています。
自己満の誰得かもしれない記事を投稿しましたが、「メダカの異種交配を重ねるとこんな感じになるよ!」という一つの参考例は、読者の皆様にお伝え出来たと思います。m(_ _)m
本日の写真
本日の写真は、「梵灯19」メダカになります。こちらは梵天メダカと「前・灯」メダカとの異種交配がルーツです。今日は、彼らの全水槽の手入れをしながら大胆な選別も進めてみました。1枚目は、今日の選別で選別外扱いになった兄妹たちです。1日で選別外になった個体数としては、レモンパイ史上最大だと思います。(汗)
2枚目は、その選別外兄妹を引っ越しさせてきた室内水槽になります。私の場合、選別外にしたメダカ達は室内のザリガニ水槽へ移して、観賞しながら最終的にはザリガニさんのご飯になってもらうようにしています。メダカの選別は飼育者自身の心を削る行為でもあるので、品種改良や新種作出を目指す場合はそういう覚悟も必要になりますね。
本日はここまで。
当記事をご覧いただき、ありがとうございました!!