こんばんは。(くもり)レモンパイです。今日から4月になりましたね。まだまだ室外メダカ達に毎日エサやりすることは出来なくて、おそらく今年も自宅での本格的な繁殖は5月下旬からなのかな~と思っています。今夜は久しぶりに切り干し大根の煮物を食べたい口だったので、それを作り他のおかずも和風っぽいものにしました。
「オーブンねんど」でアクアリウムグッズ作り!
それでは、本題に入ります。「ハンドメイド記事」の投稿です。私は先月2022年2月より、アルビノ琉金1匹をメインに飼う室内水槽にてコリドラスとの混泳飼育も始めました。少しずつ個体数を増やしていき、現時点では10匹までになりました。
しかし、コリドラスにエサを与えても金魚に奪われてしまうことが多く、その影響もあってか痩せの疑われる個体がちらほら見られるように。このままではいけないと思い、コリドラス達だけがご飯を食べられるシェルター(=隠れ家)を用意することにしました。出来合いの物を買うのはつまらないので自分で作ってみる方向で模索し、そして出合ったのが「オーブンねんど」なのです。
この記事では、オーブンねんどを使った水槽用の隠れ家作りの工程についてご紹介します!
「オーブン粘土」とは何か?
オーブン粘土とは、家庭用のオーブンを使うことで陶器のような作品を作れる粘土になります。陶芸というと高温を出せる窯が必要なので、いざやろうとなると窯を借りたり教室に通う必要があるのに対し、オーブン粘土の場合は自宅で簡単に取り組むことが出来ます。
今回見つけたのは、100均のダイソーで販売されていた銀鳥産業の「オーブンねんど」。
オーブンねんどと一緒に、専用のコート剤も買ってみました。コート剤を使うと防水加工が施せて食器に使えるとのことなので、「しっかりコート剤を塗布することが出来れば水槽内の置き物として使えるのでは?」と考えたのです。
コリドラスの隠れ家作りの工程
今回はオーブンねんどの作品を2度作ったので、それぞれをご紹介します。
隠れ家①:穴開きかまくら
まず1作品目です。どういう形の隠れ家を作ろうか考えた結果、雪国で見られる “ かまくら ” のような形状の作品を作ってみることにしました。
粘土をかまくらのように成形する為には型が必要ということで、今回はスーパーで見つけたメロゴールドを使ってみることに。元々ラップがしてあったのでこのまま使いましたが、後に食べることを考慮すると裸の場合はラップをした方が望ましいですね。
それでは工程をご紹介します。銀鳥産業のホームページから具体的な作成方法について知ることが出来たので、それを参考にしながら作りました。まず机に新聞紙とクッキングシートを敷き、シートがずれないようにガムテープで固定しました。そして、粘土を置いて両脇に割り箸をセットし、その上から麺棒で均一な厚みになるように伸ばしました。
メロゴールドの上で粘土の形を細かく調整するのは難しいので、クッキングシート上では「だいたいこんな形ならかまくらになるかな?」というイメージで粘土を成形しました。粘土をカットする際は、デザインナイフで切りました。
そして成形の終わった粘土を、メロゴールドに被せました。まず見栄えとして大事な正面側の粘土をしっかり型に合わせました。正面の口が物凄く大きいですが、この面は水槽の壁にくっ付けるので金魚に侵入はされません。(^^)
後ろ側は粘土が余ってしまったので・・・
余った部分はまとめ、デザインナイフでカットしました。
かまくらを正面から見た際の左側の隅について、本当は直角になるような形にしたかったものの、粘土が足りなくて欠けたような形になっていました。ここを埋めたかったので・・・
爪楊枝で傷を付けて・・・
このようか感じで足りない部分を付け加え、あとは指の腹を使って接合面を整えました。
続いてかまくらの後ろ側。コリドラス達だけの出入り口を作りたかったので、ペットボトルのキャップを使ってくり貫きました。
水槽用ライトの設置方法にもよると思いますが、かまくら内に光が入らないと内部にやってくるコリ達を観察しにくいので、小さな穴をたくさん開けることにしました。サインペンのキャップと爪楊枝を使ってくり貫いて・・・
このような仕上がりになりました。オーブンで焼成させるにはしっかり乾燥させる必要があるので、このまま2日ほど乾燥させて様子を見ることに。
そして2日後の姿がこちらになります。ひび割れだらけですね。おそらく粘土を均一に伸ばせたり、繋ぎ目を綺麗になくせるような人なら、ここまでひび割れはしないのかなとは思います。この状態ではオーブンで焼けないので、補修工程に移ります。
補修したいひび割れ箇所に、余った粘土と水を混ぜたものを塗り付けます。
“ 1回目の補修 ” ではこのように補修をしました。銀鳥産業の作り方説明だと『はみ出した部分は濡れた布で拭き取ります』とありましたが、今回の作品は粘土を薄く使っているので繊細な力加減が出来ないと大割れしてしまうと思い、はみ出た粘土は濡れた布ではなく、指の腹で優しく周囲に “ 均し広げる ” 形にしました。
この後、「乾燥させて→新たなひび割れを補修→乾燥→補修」の工程を数回繰り返しています。
そしてかまくら外側のひび割れが起こらなくなってから、型から慎重に外してみました。型を使う作品の場合、この時が一番壊れやすいはずなので注意が必要です。内側にもひび割れがあったので、こちら側も数回補修と乾燥を繰り返しました。
かまくら内側の補修&乾燥が終わったことで、焼成工程へ移ることが出来ました。上の写真は、170℃に予熱したオーブンで40分焼いた直後になります。若干縮みました。周囲より色が濃くなっている部分は、少し焦げてしまった部分ですね。
手に取ってみると、ちゃんと強度の上がっていることが実感出来たので、ヤスリを使って表面や細部を調整することにしました。まずかまくらに複数開けた穴について、一部は綺麗な見た目ではなかったので細いヤスリで削りました。
続いて、かまくらの表面全体の研磨をすることにしました。今回はコート剤を塗ることに決めていた作品なので、塗りを良くする為に研磨は必要ですし、観賞魚の安全の為にも尖った部分はなくした方が望ましいはずです。粗さ #800 番の紙ヤスリで全体を磨きました。
かまくら全体の研磨が終わったら、防水加工を施す為のコート剤を塗りました。筆で外側面に塗り、乾燥したら内側面を塗り、また乾燥したら外側面を塗り・・・という作業を、10日間に渡って往復で7回くらいやったと思います。水槽内で使うことを想定しているので、コート剤は分厚く塗り重ねることと、塗り損ない部分の残らないことを意識しました。
いよいよ最後の、コート剤を塗布したかまくらをもう一度焼いて、防水加工を完成させる工程です。100℃に予熱したオーブンで合計40分焼きました。熱ムラはないと思いましたが念の為に、普通に置いた状態で30分、ひっくり返した状態で10分です。
そして焼成後です。色がまた少し濃くなったような印象です。
焼成後、実際にアルビノ琉金(コッペパン)とコリドラスを買う室内水槽に設置してみました。
かまくら内にコリタブを置いたら、私の期待通りにコリ達だけが集まってご飯を食べてくれる光景が見られました。(^^*) ただしばらく観察していると、
● コリタブをコリドラス達が場外へ突き出してしまうので、結局コッペパンに奪われる
という問題点が浮き彫りになりました。(汗) かまくらの正面口やコリドラス達用の出入り口を地面から浮く形にすれば、コリタブをかまくら内に留めることは可能ですかね? とにかく、隠れ家機能だけの置き物なら、オーブンねんどで様々なデザインの作品が作れると思います。
隠れ家②:かまくら with 壁画
続いて、最初の作品と同時進行で制作していたもう一つのかまくら作品についてご紹介します。
2つ目を作る前、せっかくなのでダイソーで気になった粘土関連の商品をいくつか追加購入してみました。「オーブンねんど」は全部で3色あったので、今回はその3色を使う作品を目指すことに。
また、銀鳥産業の作り方説明では彩色について『アクリル絵の具がおすすめ!』とあったので、同じくダイソーで買えるアクリル絵の具を使ってみることにしました。
では工程のご紹介です。今回は3色を使って “ しましま感 ” のある作品を作ることにしたので、上の写真のようにまず柵上にカットして並べました。「黒→白→ブラウン」です。
それぞれの柵の両サイドには爪楊枝で傷を付け、後に水で濡らしました。互いの柵をくっ付けやすくする為です。
そしてたたら板(=粘土を板状に伸ばす為の板、今回は木の板)で挟んで、麺棒で伸ばしてみました。前回より分厚い作品にしたかったので、割り箸より体高のある木材を使っています。私の麺棒スキルの問題もありますが、なかなか綺麗な縞模様を維持しながら伸ばすのは難しいですね。(汗)
水槽用ライトからの光を通す為の穴について、今回はスティックのりのキャップを使って大き目にしました。この穴からコリドラス達が出入りすることが可能です。
このような感じでメロゴールドに被せました。この後の【乾燥⇔補修】【型からの取り外し】【焼成】【ヤスリ掛け】までの工程は、前回作品と同じになるので省略します。
ヤスリ掛けまでの工程が終わって、ようやくアクリル絵の具を使う出番が訪れました。100均(ダイソー?)で買った筆を使いますが、どこに何を描くのか考え辿り着いたのが・・・
かまくらの内側にだけ彩色するというもの。何で内側なのかというと、外側だと水槽内全体のレイアウトに合わないリスクがあると判断したからです。私の頭の中では、古墳の壁内絵画をイメージしています。コリドラス達がかまくら内へ来た際に「壁画を楽しんでくれたらな~」という妄想も込みです。(^0^*)♪♪
そして、【コート剤塗布】【最後の焼成】の工程を経て、実際に水槽内に置いてみた様子がこちらになります。ちょうど掃除中に撮影したので隔離中のコリドラス達は映っていません。脇にある小さな隠れ家は、余りの粘土で作りました。上や斜め上から見た感じだと、シンプルなかまくらです。
そしてかまくらの真正面を壁にくっ付けて、前から見るとこのような感じです。光の通り道の穴を大きくした影響もあってか、前回作品より内部が明るくなっているように思います。
最後に
銀鳥産業さんの「オーブンねんど」を使った、観賞魚用の隠れ家作りをご紹介しました。 ※1『コート剤で防水加工を施せば食器に使える』とのことなので水槽用の作品へと転用したわけで、実際にしばらく水槽に入れて魚やエビたちの様子をチェックした上でこの記事を書きましたが、観賞魚にとって100%安心とは言い切れません。ご参考にされる場合は、その点は自己責任であることをご理解ください。
水槽の床材が砂や砂利だったり、他の置き物と接触する形でオーブンねんどの作品を設置すると、コート剤が削られてくる可能性が高くなると思います。水槽内に設置するのであれば、床材をソイルにしたり、他の置き物と接触しないように置くのが好ましいと思います。また、ザリガニなど一部の生き物は何でも齧る可能性があるので、齧り癖のある生き物や力の強い生き物の居る水槽での使用はオススメ出来ません。
本日のメダカ写真
今日は、昨年に館林市のチャーム本店で購入した黒衣メダカを撮ってみました。
黒衣(くろころも)と言っても、店頭販売の個体から採卵した中から孵った個体だそうで、グレードの高い兄妹は既に売れてしまった状態の水槽から5匹だけお迎えしました。もしかしたら別の種類も混ざっているかもしれません。(笑) 昔飼っていた北斗メダカに似てるなと思います。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!