【クワガタ飼育】無添加微粒子発酵マットを自作しました!

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。

 

無添加微粒子発酵マットを自分で作ってみることに!

早速ですが、本題に入ります。「クワガタ飼育」記事の投稿です。近年の私は多品種のクワガタを飼育するようになっています。その中でもミヤマクワガタやキンオニクワガタ等の繁殖方面においては、RTN社さんの『Nマット』に頼ることで、卵や幼虫の確保が叶いました。(^^*)

 

ただ、今後も既製品の発酵マットを購入し続けるのはコストが高いなと思いますし、Nマットのような一部のクワガタの産卵に適する 無添加微粒子発酵マット(←特別な添加剤が要らない) “ であれば自分でも同じ品質のものを作れるのでは?と思ったので、この度はそれをやってみることにしました!

 

発酵マット作りの一つのやり方として、読者の皆様のご参考になれたら幸いです。

この記事の投稿段階では自作のマットはまだ発酵させている最中なので、実際に使用した感想等は後日加筆することにします。

まず先に、今回の無添加微粒子発酵マット作りで用意したものをご紹介します。

コーナン(LIFELEX)の「国産くぬぎ」

発酵マット作りのベースマットとしていつもお世話になっている、コーナン(LIFELEX)の「国産くぬぎ」マットです。品質の安定性や入手のしやすさ、価格の安さ等の観点からこれが一番なのです。2023年に入ってから値上がりしたのは痛いけど、それでも競合商品に比べるとまだまだ安いですね。

食品用の企画袋

そして今回特別に使うのが、以前たくあん作りの為に購入していたやや厚手の透明ビニール袋です。これまで大きめの飼育用プラケースで発酵マットを作っていたのとは、別のやり方を採用してみたのです。理由は後ほど。

無添加微粒子発酵マット作り ①

続いて、発酵マット作りの仕込みの手順をご紹介します。自宅にあるふるいの中で一番網目の細いものが 2mm だったので、これを使って「国産くぬぎ」マットを【微粒子】と【粗粒子】に分けていきます。用意したビニール袋の上でふりふりと。

無添加微粒子発酵マット作り ②

無添加微粒子発酵マット作り ③

違いはこのような感じです。微粒子でなければいけないのは、あくまでクワガタの成虫メスに産卵木(=産卵するべき環境)だと勘違いしてもらう為です。 “ 粗粒子 ” はその粒の程度にもよりますが、大きめのクワガタ幼虫やカブトムシ幼虫の餌としては問題ありません。

無添加微粒子発酵マット作り ④

今回は、【微粒子】も【粗粒子】も両方同じやり方で発酵させていきます。発酵マットを完成させてからふるいで粒子を分けても良いのですが、発酵後のウェットな状態だとふるいに掛けづらいので先に分別しておくのがベターだと思います。

無添加微粒子発酵マット作り ⑤

【微粒子】の写真で話を進めます。通常の発酵マット作りと同様に加水をするのですが、プラケース(衣装ケース等)でやるような『マットを握って形が崩れない程度~』の加水をしてはいけません。なぜなら今回はビニール袋に梱包するので、蒸れやすい多湿環境になるからです。水分の目安を問われると困るのですが、だいたい 15L のマット量に対して 1000ml 程度・・・とお考えください。

無添加微粒子発酵マット作り ⑥

加水をした後、口をガムテープで塞ぎました。通常の発酵マット作りでは添加剤や水を加えた後によく攪拌するものの、今回は少量の水しか使っていないので攪拌はしませんでした。

無添加微粒子発酵マット作り ⑦

無添加微粒子発酵マット作り ⑧

また発酵中はガスが発生するので、爪楊枝を使って空気穴を5箇所空けました。後に穴が大きくなってコバエの侵入する可能性があることから、念の為に不織布テープで塞ぎました。

無添加微粒子発酵マット作り ⑨

やや厚手のビニール袋とはいえ、1枚だけでは破れやすく不安なことから、 追加で2枚のビニール袋を封をしない形で被せて合計3重にしてみました。これにて仕込みは完了です。この状態のものを、自宅ベランダの直射日光の当たる場所に放置し続けて現在に至ります。夏の季節なので、発酵促進に必要な温度帯の維持に困ることはありません。

袋を重ねることで多少なりとも空気の層が出来るので、メダカのビニールハウス飼育のような「保温効果があるのかも?」という、より発酵促進に繋がる環境になるのではという思惑もありました。確証はありません。

何で今回厚手の透明ビニール袋を使用してみたのかについて整理すると、

☆ プラケースに比べて場所を取らない
☆ 透明だからマットの状態を確認しやすい
☆ 最初の水分調整が上出来なら放置で可

といったことになります。もちろん、元々商品としてのマットの入っていた袋が使えるなら、その方が丈夫なはずですしわざわざビニール袋を買う必要がありません。もっといえば、買ってきた「国産くぬぎ」のマットを買ってきたままの姿でベランダに放置しても勝手に発酵してくれます。(笑) 上述したように、微粒子は微粒子で先に分別したかったことから今回はひと手間挟みました。

 

2023年9月9日追記:完成後の発酵マットについて

上記で仕込みをご紹介した無添加発酵マットについて、結果的に2ヶ月間ベランダに放置しました。

完成した無添加発酵マット ①

色はやや黒くなった・・・のかな? 発酵期間中、これまでの発酵マット作り同様に甘い香りがしていたのが印象的で、あの香りは添加剤使用によるものではなかったのだと気付きました。

完成した無添加発酵マット ②

もう自室に保管するということで、お米の袋に入れ替えることに。おそらく、米袋の方が元々のマットの入っている袋より丈夫だと思います。爪楊枝で4箇所穴を開け、そこを不織布テープで塞いでコバエの侵入対策を施して完成です。これを消費するのは、おそらく来年のオニクワやミヤマの繁殖時かなと思います。(^^*)

 

余談:粗粒子マットをフードプロセッサーで粉砕出来る?

微粒子マットが一番多用途に使えるので、出来れば粗粒子マットを微粒子マットへと粉砕加工したいところ。そこで、試しにフードプロセッサーを使ってみました。

無添加微粒子発酵マット作り ⑩

無添加微粒子発酵マット作り ⑪

結果としては、家庭用フードプロセッサーで粗目マットを粉砕するのは非効率で故障のリスクが高そうなことが分かりました。全然粉砕が進まなかったので、もう二度とやらないです。(汗)

 

本日のメダカ写真

今日は、マリアージュキッシングワイドフィンメダカを撮ってみました。

マリアージュキッシングワイドフィンメダカ ①

マリアージュキッシングワイドフィンメダカ ②

マリアージュキッシングワイドフィンメダカ ③

パウパウアクアガーデンの銀座店でお迎えした1ペアです。当初はオスが威張って繁殖どころではなかったけど、別居期間を経て現在は円満な関係になっています。10年近くに及ぶメダカ飼育の経験上、悪かった関係が良好になるのは珍しい方だと思います。

マリアージュキッシングワイドフィンメダカ F1

そして4枚目が、現在育成中の F1 世代です。キッシング個体同士の繁殖だと、子孫はほぼ 100% の固定率でキッシングになりますね。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!