【ヒメオオ記録③】繁殖に初成功し、失敗に終わりました(2024/6/1)

こんにちは。レモンパイです。今回は、第3回の「ヒメオオ飼育記録記事」の投稿です。繁殖の難しいヒメオオクワガタの飼育状況について整理します。また、流れでクワガタ幼虫のUVレジン標本を作成したことも併せてご紹介します。

 

ヒメオオ飼育の現状整理(第3回)

2024年5月下旬のこと、ワインセラー内で飼育しているヒメオオクワガタ成虫メスの産卵セット(←4代目)をリセットすることにしました。それに伴い、前回の産卵セット(←3代目)から回収していた産卵木を全部バラすことにしたのです。これまでヒメオオの繁殖には成功したことがなく、手応えもイマイチ掴めていなかったので期待はしていませんでした。

ヒメオオ繁殖奮闘記 1

ところが今回、数本の産卵木のうち一つから幼虫の食痕が見つかったのです。この産卵木は、昆虫ショップで購入した6面体のブナのカワラ材で、人生最初の産卵セット(←初代)の時にも使っていた材になります。屋外の倉庫でカラカラに乾くまで保管した後(←存在を忘れてた)、綺麗だったのでもう一度使い回すことにしたのです。

 

私の最終的な目標は、ヒメオオの安定的な自家繁殖&累代を実現することです。ようやく次のステップへと踏み出せるかなと思い、また初めてヒメオオの幼虫を見れると思いとてもワクワクしました。ところが...

ヒメオオ繁殖奮闘記 2

ヒメオオ繁殖奮闘記 3

幸せな気持ちが数分続いた後、どん底へと突き落とされました。既にお亡くなりになっていたのです。原因は、おそらく酸欠によるものでしょう。

ヒメオオ繁殖奮闘記 4

何で酸欠だと思うのかというと、あの産卵木は食品用のチャック付きバッグで保管していたからです。一応小さな空気穴は2つだけ用意していたものの、産卵セットを解体した際にまさかここに幼虫がいるだなんて殆ど期待していなかったので、今冷静に思えば「これじゃ酸欠になるでしょ!」というような環境にしてしまったのです。わざわざこんな保管方法をする背景には、ワインセラー内のスペースが狭いという事情もありますけどね。『飼育スペースが狭い』ってメダカと同じこと言ってるな私。(汗)

そんなわけで、タイトルにあるようにヒメオオの繁殖に初成功したものの、累代はおろか幼虫育成の段階で失敗してしまったというお話でした。ここからは、新規産卵セット(←5代目)のお話です。

ヒメオオ繁殖奮闘記 5

こちらは空の飼育ケースに、あの死んでしまった幼虫のいた産卵木の木っ端を敷き詰めた、という状況です。メスの産卵した実績のある産卵木の効果に肖ろうという意図、つまりは「これから入れる産卵木に菌的に何か良い影響があるかも?」という期待によります。

ヒメオオ繁殖奮闘記 6

ヒメオオ繁殖奮闘記 7

今回はこの3本の産卵木を使います。ブナ2本とナラ1本だったかな?上からも、あの幼虫のいた産卵木の木っ端をまぶしてみました。産卵木の加水の程度については、 以前の失敗を踏まえてびしょびしょにならない程度を意識しました。感覚を言葉で伝えるのは難しいですね。

ヒメオオ繁殖奮闘記 8

産卵木の配置を微調整し、隙間や表面に水苔を敷き詰めて5代目の産卵セットの完成です。では、先代である4代目の産卵セットからメスを引っ越しさせます。

ヒメオオ繁殖奮闘記 9

こちらは物凄くボロボロなメスです。2年前に採集した個体かな?本当は綺麗な標本も作ってみたいけど、繁殖&累代の成功が最優先なので、メスは全員産卵セットに移しています。尚、ワインセラー内のスペースの都合上、1つの産卵セットに全てのメスを集めています。

ヒメオオ繁殖奮闘記 10

こちらは産卵木に潜り込んでいたメスです。メスが産卵木を削る行為自体は、全く削らない状況よりは産卵の可能性からしてマシではあるものの、イコール産卵をしているというわけでもありません。「削るだけ削ってたけど何がしたかったの?」という場合もしばしばあります。

ヒメオオ繁殖奮闘記(粘菌) 11

こちらは、産卵木に付着していた粘菌です。これがほんと厄介な存在なので困っています。あの独特な生臭さも嫌いですね。ヒメオオの産卵セットを新調しても必ず湧いてきます。見つけたらティッシュで擦り落とすようにしています。

2024年8月25日追記:産卵木の皮やその内側は粘菌の格好の棲み処になりやすいので、その観点から剝いで使用した方が好ましいように思います。

ヒメオオ繁殖奮闘記 12

こちらは、新しい産卵セットへ移したメスの集合写真。また卵を産んでくれることを祈ります。採集方面では、新たなメスだけでなく今年こそヒメオオクワガタのオスの採集を初成功させたいですね。(^^*)

ヒメオオの飼育記録はここまで。余談として、あの死んでしまったヒメオオ幼虫を使ったレジン作品(レジン標本)についてご紹介します。

クワガタ幼虫UVレジン作品作り 1

クワガタ幼虫UVレジン作品作り 1

幼虫は、室外で1ヶ月以上乾燥(放置)していました。木の部分が多過ぎると体積が増してレジンの使用量が増えますし、大きめの作品になってしまうので出来るだけ削りました。いや、大きくしたいならしたいで構わないのですけどね。

クワガタ幼虫UVレジン作品作り 3

クワガタ幼虫UVレジン作品作り 4

今回は、モールドを使ってレジン作品にすることに。たしかセリアで購入した、直方体のような形のモールドを使いました。長過ぎたのでカッターで一部を除去。内部に幼虫を入れ、UVレジン液を満たしてUVライトを数分照射したら完成です。

クワガタ幼虫UVレジン作品作り 5

モールドから取り外すとこのような感じです。反省点としては、モールドに幼虫を入れる際にアゴのパーツがモールド内壁にぶつかり外れてしまったことです。もう少し大きなモールドを使っていれば、標本らしくアゴを綺麗に残せたかなと思います。見た目以上に幼虫の乾燥死骸は脆いことに注意が必要です。

 

本日のメダカ写真

紅石メダカ? 1

紅石メダカ 2

今日は、最近お迎えした紅玉メダカ(こうぎょく)を撮ってみました。メダカに飽きたとはいえ、何だかんだ毎年新種をお迎えしています。 “ お迎えした途端に産卵してくれなくなる症 ” になってしまったので、水換えを慎重に行うなど出来るだけストレスを掛けないように管理しているところです。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!