育成不良の稚魚

こんにちは。(晴れ)レモンパイです。

 

連日、国内に定着する恐れのあるヒアリについてニュースが流れていますね。心配のし過ぎは良くないですが、これから室外でメダカ作業をする際は、周囲の蟻の存在に注意しなくてはいけなくなる時代が来るのかもしれません。

ヒアリではないですが、最近は室外水槽にいろんな種類の羽アリが飛来してくるようになりました。メダカからすれば簡単に食べられる大きさではないですし、放置されると体液が流れ出たりしやすいので、見つけ次第除去するようにしています。

 

育成不良のメダカ稚魚

では、本題に入ります。自宅では、針子や稚魚の育成に最も注力している時期ですが、育成が思うようにいかない稚魚用水槽を抱えることが多々あります。

 

今回は、その “ 育成不良の稚魚の簡単な見つけ方( 特徴 ) ” “ 見つけた際の対処 ” などについてお話します。

 

育成不良の稚魚とは

育成不良、つまり成長が順調に進まない稚魚は、「個々のコンディション」や「飼育水の水質」などに何かしらの問題を抱えていることになります。毎日エサやりを行い、寒い時期に飼育しているわけでなければ、健康な稚魚は着実に大きくなり続けるのが普通です。

 

育成不良と見られる稚魚については、残念ながら大抵の場合、持ち直すことが出来ずにそのまま力尽きてしまう確率が高いです。

 

育成不良の稚魚①:立ち泳ぎ

まず、稚魚の飼育が上手くいっていない際によく見られるのは、立ち泳ぎをしている個体です。立ち泳ぎになる原因としては、様々な説がありますが、私は個体ごとの抱える【 先天的な問題 】と、【 飼育環境の不適合 】の2つの原因があると考えています。

 

立ち泳ぎをしている個体は、上見だと尾びれが下がっているのが分かりますし、一生懸命 “ バタバタ泳ぎ ” をしているように見えます。

 

立ち泳ぎの角度が縦に近いほど深刻な状況になります。斜めの立ち泳ぎなら、一部持ち直す個体もいます。

 

育成不良の稚魚②:底に沈んでいる

ちゃんと成長の確認出来る稚魚の中でも、暖かい日中に水槽底に沈んでいる個体は育成不良だと言えます。

 

沈んでいる個体は立ち泳ぎも併発していることが多いですし、残念ながらこのような個体は最期がとても近いです。

 

育成不良の稚魚③:ずっとお腹に膨らみがない

元気に泳いでいるように見える稚魚の中には、「エサを食べていないのではないか?」と思えるほどお腹の凹んだままの個体もいます。その食べれない( 食べようとしない )理由については、私にもよく分かりませんが、気温が低い時によく見かけると思います。

 

栄養が足りていないので、日々観察をしていても成長を感じられません。また、上見からだとちゃんとエサを食べている個体とのお腹の膨らみの違いが分かります。

 

育成不良の稚魚の対処

稚魚の場合、体が丈夫ではないので、普段の飼育では飼育環境を出来るだけ弄らないことが重要です。しかしながら、上記のような異変のある稚魚を見つけた時はもう手遅れであることが多いので、水槽内のごく一部個体の異変であれば、飼育者としては特に何もしません。

( 病気になった大人メダカのように、わざわざ隔離する必要はないと思います。 )

私の経験では、水槽内に異変の感じられる稚魚が多い時は、水換えをしたり水槽を引っ越しさせたりすると、状況が好転することもありました。

 

しかし、育成不良になる稚魚の原因については分からないことが多いので、毎回飼育環境を変えてみるわけではありません。飼育者としての判断の難しい部分ではあります。

 

最後に

稚魚の場合、その体の小ささから大人メダカのように詳しく観察することが出来ないので、上述したポイント等から、個々の体調や水槽内の状況を考察する必要があります。

 

“ 稚魚の育成 ” は、 “ 越冬 ” と同じようにメダカ飼育の難所になります。例え孵化させた子孫の生存率が低くなっても、一概には「誤った飼育方法をした」とは言えないですし、遺伝的に生命力の弱い種類もあります。

 

稚魚の育成を必ず成功させたい場合は、ある程度脱落してしまう個体がいることを考えて、初めからたくさんの卵を採卵して育てるようにしましょう。

 

本日の写真

出目系メダカ

写真は、自宅で出目系メダカと呼んでいる個体になります。正式な表記だと( 幹之×出目ラメ )F1 です。

 

母親の出目形質を受け継いでいる子が、少数の割合で確認出来ます。彼らの系統は今後も続けていきたいですし、目の出っ張り具合を強くしたりその固定率を上げることを目標にしたいなと思います。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!