おはようございます。(くもり、もや気味)レモンパイです。
まだ気の早い話ですが、「越冬明け後の選別」について考えなければいけません。前回の越冬後には10匹も残っていない系統が多かったので、春に選別を一気に進めても、大きい選別外の子たちを抱える室内スペースはありましたが、今年は去年よりもかなり多くの子孫を抱えています。
これから、メダカの品種改良や新種作出を目指される方には、特に ※1 “ 選別外のメダカの扱い ” について事前に決めておくことをお勧めいたします。
メダカの白点病の対処
それでは、本題に入ります。今回は、「メダカに白点病が見つかった際に、どのように対応したらいいのか?」ということについてお話します。
白点病とは?
まず白点病とは、魚が寄生虫( 繊毛中 )に寄生されたことにより、体表に白い点々が出来ているように見える病気のことです。症状が進行するにつれて点々の量が多くなり、最終的には元気がなくなって力尽きてしまいます。
白点病が他の病気よりも怖い部分は、感染力が強く、早期に対応をしないと水槽内の全個体に感染が拡大してしまうことです。また、感染を一部の水槽に抑え込むことが出来ても、飼育グッズなどを介して他の水槽へ拡がってしまう可能性も高いので、飼育者としては特に慎重に対処するべき病気でもあります。
白点病の対処の流れについて
①:患者メダカを発見した時
基本的に、何かの病気の患者メダカを発見した際は、その一部の個体のみを隔離することから始めますが、 白点病の場合は水槽丸ごとで治療をするのが望ましいです。その時の患者メダカだけを隔離しても、後で異常のなかったメダカにも発症する可能性が高いからです。
白点病を発見してから病気が収まるまでは、白点病の水槽と他の水槽とで飼育グッズ( 掬い網など )を完全に使い分けるようにします。白点病の水槽で使い続ける飼育グッズについては、作業が終わったら水道水でよく洗って天日干しにするようにします。
治療を始める前に、水替えや床掃除をします。床材を敷いていた場合には、わざわざ取り除く必要はありません。しかし、繊毛虫の付着している可能性があるので水草は全て処分するのが望ましいです。
②:治療期間
白点病の治療薬は様々ありますが、私が使っているのはメチレンブルー水溶液です。用法・容量の通りに飼育水に投入します。市販の治療薬を使わなくても、 ※2 塩浴で治す方法もあるそうですが、私にはそのやり方は分かりません。
治療期間中は、普段通りの頻度で水替えや床掃除をするようにします。エサやりについては、水質の悪化を抑えたいので控えるようにしますが、痩せている個体がいる場合は少量ずつ与えます。
水替えなどによって飼育水内のメチレンブルーの濃度が薄まった場合は、適宜メチレンブルーを追加投入する必要があります。
白点病の対処の流れ③:病状の改善後
メダカ達の体表から白い点々が見られなくなれば、治療が上手くいっている証拠です。しかし、まだまだ病気が完全に治ったわけではないので、白点の収束から最低2週間くらいは病気の扱いを継続する必要があります。
この病状の改善後の隔離期間も、薬浴を継続する必要がありますし、白点病の治療に使ってきた飼育グッズは、まだ他の水槽で使わないのが望ましいです。
隔離期間を過ぎた後は、今まで通りに飼育をして構いませんが、引き続き白点病だった水槽のメダカには注意を払うようにします。
最後に
【 白点病 】と【 メダカの “ ラメ ” 】は、よく間違われやすいので注意してください。前者は場所や大きさが何度か変わりますが、後者のラメの場合は場所が変わることはありません。
水槽内にエビ類や貝類が混泳していて、そこで薬浴をさせる場合は、念の為に彼らを別の場所へ避難させるのが望ましいと思います。
本日の写真
写真は、かなり久々の登場のオレンジ斑メダカになります。一昨年に自家繁殖で入手した個体で、自宅では現在最も長寿なメダカだと思います。まだピンピンしていたので撮ってみました。
オレンジ斑メダカについては、誰が親なのか分かりませんが、昔飼育していた斑気味の白メダカと、楊貴妃メダカとの間に生まれたのかなと考えています。この唯一の個体を使って( オレンジ斑×楊貴妃 )の系統を始め、現在の赤虎系メダカに改名しました。つまり、昨日の写真の個体の祖父にあたります。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!