こんばんは。(くもり)レモンパイです。今年は秋刀魚が豊漁のようなので、食卓でたくさん食べられそうです。(*^^*)
( レモンパイ×アルビノ光 )の繁殖用水槽にて
では、本題に入ります。今回は、私が今年の6月に行っていた “ ある試み ” の経緯や顛末について、振り返ってお話してみることにしました。
今回の記事を作成するにあたり、説明した方がいい部分は細かく書きましたが、長ったらしい文章は嫌いなので、説明を省略している部分( 経緯 )も多々あります。そのことをご理解いただけると、読みやすくなるかなとは思います。(汗)
まずは、私なりの異種交配の表記や、当記事で登場するメダカのことから説明しますね!!
私なりの異種交配の表記について
私は、自宅で行ったメダカの異種交配のことを、基本的に “ ( オス側メダカ×メス側メダカ ) ” と表記するようにしています。
つまり、タイトルにある表記だとレモンパイメダカのオスとアルビノ光メダカのメスの異種交配ということになります。
「レモンパイメダカ」とは
「レモンパイメダカ」とは、過去に飼育していた東天光セルフィンメダカや天の川メダカなどの複数の光体型系統について、何度か異種交配を繰り返し、そして2017年の繁殖シーズン後半戦にて、異種交配で1つに統合して生まれた新系統のことです。
自宅で生まれた新系統のメダカについて、相応しい「系統名( ハウスネーム )」を付けて認識するようにしているのですが、この新系統の場合はバックグラウンドが複雑になり過ぎてネーミングに困ったので、簡単に「レモンパイ」という私のペンネームを系統名にしたのです。写真にあるように、見た目は普通の東天光メダカです。
自宅の「アルビノ光メダカ」とは
自宅の「アルビノ光メダカ」については、魔王メダカや天の川メダカの血を混ぜた過去があります。こちらも、2017年の繁殖シーズン後半戦の生まれで、見た目の特徴のまんま「アルビノ光」と呼んでいます。( 写真は、2018/6/6に投稿済み )
前回 2017~2018年の越冬シーズンが明けた段階では、体の弱いアルビノ光メダカは3匹しか生き残っておらず、今回の繁殖シーズンが始まった時点では2匹のメスのみがいるという状況でした。
( レモンパイ×アルビノ光 )の経緯
私は一昨年や去年から、各メダカ系統でより大規模な繁殖や育成、そして有意義な選別を行えるようにする為、 ※1 “ 飼育系統数の削減 ” を進めてきました。その一環で、レモンパイメダカとアルビノ光メダカの両系統を、統合目的の異種交配で1つにすることにしたのです。
上述したように、アルビノ光メダカではメス2匹しか残っていなかったので、レモンパイメダカからオスを選んだ( レモンパイ×アルビノ光 )の組み合わせの繁殖用水槽を立ち上げることになりました。当初のペアリングは、両者から出来るだけ体型の美しい個体を1匹ずつ選んだ1ペアでした。
繁殖用水槽にて問題発生
5/22 に繁殖用水槽を立ち上げ、初めはその水槽から数個の卵を回収することが出来たのですが...次第にメスのアルビノ光メダカが産卵をしなくなり、採卵巣( シュロの皮 )などに姿を隠してじっとするようになっていきました。
原因ははっきりしていて、ペアリング相手のレモンパイメダカのオスが血気盛ん?で、威張っているかのようにメスを追い掛け回していたことでした。そのせいで、メスが怯えて繁殖も出来なくなっていたのです。
同性の他兄妹で再ペアリングへ
どうしても( レモンパイ×アルビノ光 )の繁殖を成功させたかった私は、まずペアリングを変えてみることにしました。レモンパイメダカとアルビノ光メダカ共に、予備( B群 )として同性の兄妹を1匹ずつ残していたので、その1匹ずつでペアリングをしてみました。
すると、2つ目のペアからもすぐに採卵出来るようになったのですが、日が経つにつれてこちらもまたオスがメスに対して威張るような態度をとるようになりました。辛うじて採卵は続けられましたが、このままではまた繁殖してくれなくなるなと思い、他の解決法を探ることとなりました。
オスが威張っていた原因の考察
そもそも2通りのペアリングに共通して、「なぜオスがメスに対して威張るようになるのか?」ということについては、正確なことは分かりません。でも、私の中では何となく、オス側のレモンパイメダカの方が体が一回り大きかったことが一つの要因だと考えました。
そして、メス側のアルビノ光メダカは、黒目メダカよりも生存競争で劣りやすい “ アルビノ形質 ” であるので、体の大きいレモンパイメダカとの “ 力関係で余計に弱者になってしまい ” 、最終的にオスに繁殖相手と見なされなくなってしまうのかなとも考えました。
最終的な解決法( 同居隔離法 )
最終的な解決法に至るまでのごちゃこちゃした経緯は省きますが、最終的に私はレモンパイメダカとアルビノ光メダカの “ 力関係が定まらなければいい ” と考え、このように繁殖用水槽を維持するようになりました。
・・・ここで、当時の繁殖用水槽の写真を載せる予定でしたが撮り忘れていた(笑) ので、当時を再現した写真を用意しました。写真について説明すると、この繁殖用水槽にはレモンパイメダカのオス2匹と、アルビノ光メダカのメス2匹の計4匹がいます。上記に登場した最初のペア&次のペアですね。
そしてこれが肝心ですが、片方のオスは常に隔離しています。隔離容器として使っているのは、黄ばんだり傷が目立って使わなくなった ※2 観察容器です。さらに、2~3日おきに、隔離容器に入れているオスを、隔離されてない方のオスと “ 入れ替える ” のです。
※2 私はセリアの「slim sugar pot」を使っています。
こうして “ オスをメスと同じスペースに長居させない ” ことにより、オスとメスの間で力関係が確立されるのを防ぐことが出来ると考えました。
最終的な解決法の詳細について
まず、今回の隔離の仕方についてですが、当時は飼育スペースが足りず出来るだけ空いてる飼育スペースを使いたくなかったので、小さい隔離容器( 観察容器 )を使い、そしてそれを繁殖用水槽の内側に設置するようにしました。
今回用いた隔離容器は容量が少なく、隔離容器内の水質の悪化が心配になったので、「繁殖用水槽内の飼育水」と「隔離容器内の飼育水」を混ぜて分け直す作業( 水合わせ )を、ほぼ毎日行っていました。
様子を観察していると、今回用いた隔離容器は透明だったので、隔離容器内と隔離容器外にいるメダカ同士は、お互いのことをはっきり認識していました。ただし、少なくともメス側は隔離されているオスからの干渉を一切受けないので、「隔離オス ⇔ メス2匹」の力関係はリセットされていたと思われます。
その後の繁殖用水槽
結果としては、私があの最終的な解決法を試してからは、特に問題なく繁殖用水槽を維持することが出来ました。(*^^*) メス2匹の産卵頻度が上がり、安定して採卵出来るようになったのです。
よくよく観察してみると、一方のメスが他方のメスを追い掛けたりすることがありました。しかし、それで追われる側のメスが怯えたり、物陰に隠れるような程度のものではなかったですし、隔離されてないオスがメスを追い掛け回す光景は、ほぼ見られなくなりました。
最後に
今回、私の試した解決法が汎用性のある方法だったとしても、わざわざ繁殖用水槽内に小さい隔離容器を入れる必要はないと思います。当時もっと飼育スペースに余裕があれば、小さ目の水槽でも用意して、どこか離れた場所にオス1匹を入れていたと思います。
本日の写真
写真は、「レモンパイ18」メダカです。( レモンパイ×アルビノ光 )の4匹のペアリングから生まれた子孫のことを、2018年生まれなので「レモンパイ18」と名付けています。こちらも見た目は、ほぼ東天光メダカですね。
他の系統の繁殖用水槽と比べると、かなり長く最も遅くまで繁殖用水槽を維持し、採卵を続けていたので、写真のようにまだまだ小さい稚魚がたくさんいます。
ちなみに、片方の親がアルビノ形質ということで、彼ら「レモンパイ18」メダカを累代させると、再びアルビノっ子を入手出来ます。ただ、来年も累代ではなく、彼らと乙姫メダカ F2 との統合の異種交配をやる予定です。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!