大人メダカで性転換が出来ないか試しました!(part2)

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今日から8月に入り、そしてようやく関東での梅雨明けが発表されました。午前中は日差しが強く気温も高かったので、ウインドオーニングやすだれを使わなかったら一部メダカの室外水槽では悲惨なことになっていたと思います。(汗)

 

大人メダカを性転換できるか実験をしました!(part 2)

それでは、本題に入ります。メダカの「テーマ記事」の投稿です。今回は、私が2020年4月より行っていたメダカの性転換を目指した実験とその結果について、まとめてみることにしました。

 

まずは、以前行った性転換を目指した実験のことから整理してみます。

 

前回(part 1)行った実験について

私が最初にメダカの性転換を目指す実験をしたのは、2018年でした。メダカに性転換の出来る可能性があると知ったことがきっかけです。当時抱えていた、  父と娘の世代間交配によって誕生した「梵天17」という自宅のオリジナルメダカが全員メスだったことから、彼らについて「メス→オス」への転換が出来ないか試したのです。同じ水槽で姉妹だけで飼い続ける等してみたものの、結果的には性転換は起こりませんでした。

入手した50匹未満の若魚が、全員メスだったということです。当時の実験について、詳しくは 2018年10月1日の投稿:「『梵天17』メダカ」で試したことをご覧いただければと思います。

「梵天17」メダカを対象にした実験を終えてからは性転換に関する興味は薄れていたものの、今年2020年の春に ※「メダカの稚魚が飢餓状態になると、メスになるはずの一部がオスへ性転換する可能性がある」という発表の存在を知りました。

※2 2020年8月1日現在、名古屋大や山形大のホームページ内からの検索等で概要のPDFを見ることが出来ます。

私はヤフーニュースでその情報を知り、自宅でも再現出来ないか実験することになったのですが、元々の発表の詳細についてよく調べておらず「メスメダカを飢餓状態にすればオスに変わるかもしれないんだ!」と、性別の決まる前の稚魚を対象にした実験であることすっかり忘れてしまいました。その結果、1歳未満の大人メダカを対象にした実験を始めてしまうことになります。

 

お粗末な展開になってしまったものの、一応実験としてはちゃんとやりました。以下では、今回の実験内容について具体的に記しています。

 

今回行った実験の概要

今回実験の対象になった1歳未満の大人メダカとは、自宅の古参系統である青光ダルマメダカ F6 になります。実験を開始した【2020年4月19日】の時点で、たくさんの兄妹を抱えていたことから被験魚に選びました。

( 始祖 P 世代がダルマ体型だったので系統名に「ダルマ」と入っていますが、 F6 世代の大半はダルマ体型ではありません。 )

用意したのは、計6匹のメスです。そして実験の対象となるメスを飼う水槽を、

【A水槽】・・・1匹のメスを飼い、飢餓状態を目指す
【B水槽】・・・5匹のメスを飼い、飢餓状態を目指す

のようにしました。

実験記事の写真 ⑰

実際に水槽として使ったのは、ダイソーで購入した「パンやさん」という容量4.2ℓの容器2つになります。個人的に、周囲に同性の仲間のいた方がメダカ自身が性転換の必要性を自覚するのではと思い、単独飼育の【A水槽】複数飼育の【B水槽】の2パターンを用意したわけです。

 

実験を開始した当時の私は、繁殖シーズン本番中ならより性転換の起きる可能性が高まるかなとも考えていたので、特に期限は設けず水槽は繁殖シーズンのある程度の時期まで維持し、実験を続けてみることにしました。

 

実験期間中の飼育について

まず、今回実験に協力してもらった被験魚をご紹介します。

実験記事の写真 ①

実験記事の写真 ②

実験記事の写真 ③

実験記事の写真 ④

実験記事の写真 ⑤

実験記事の写真 ⑥

1枚目が【A水槽】、2~6枚目が【B水槽】のメスです。【B水槽】については性転換が起こった時に識別出来るよう、お互いがあまり似ていない同士の5匹を選出しました。

 

実験開始日の【2020年4月19日】からは、両水槽ともにカルキを抜いた水道水を張り、そこへ計6匹を移しました。飢餓状態にする為、元々メス達の居た飼育水に入っていたミジンコや、グリーンウォーターを排除したかったのです。丁寧に水合わせをし、実験を開始しました。

 

実験が始まってからは、飢餓状態を目指してまずはエサやりを1週間控えました。その後、各水槽のメス達の体型を観察しながら、少しずつ人工飼料によるエサやりをするようになりました。飢餓状態でも死なないよう、肉付きが標準体型に戻り過ぎないよう注意しながら、数日に1回エサやりをしていたのです。

 

最終的に実験は、メダカの室外飼育スペースのカツカツになってきた【2020年7月4日】まで続けました。

 

実験結果について

それでは、今回の実験結果を発表します。まず、実験期間中に何度か撮影してきた写真の一部をご紹介します。

2020年5月6日の被験魚

実験記事の写真 ⑦

実験記事の写真 ⑧

・実験開始から18日目に撮影しました。6匹とも痩せてきたものの、性別の変化やその兆候は確認されません。

2020年5月25日の被験魚

実験記事の写真 ⑨

実験記事の写真 ⑨

・実験開始から37日目に撮影しました。【B水槽】の5匹について、うち1匹が残念ながら力尽きてしまいました。おそらく、私が飢餓の状態にさせ続けてしまったのだと思われます。実験とはいえ申し訳なかったです。性別の変化やその兆候は確認されません。

2020年6月14日の被験魚

実験記事の写真 ⑪

実験記事の写真 ⑫

・実験開始から57日目に撮影しました。水槽内の飼育水がグリーンウォーター化してきたことや、飼育密度が低く水槽内に発生する様々な小動物(蚊など)を独占出来るからか、エサやりを抑えているはずなのに【A水槽】の1匹は飢餓状態ではないように見えます。この時点でも、性別の変化やその兆候は確認されません。

実験結果(2020年7月9日)の被験魚

実験記事の写真 ⑬

実験記事の写真 ⑭

・実験開始から77日目に撮影しました。室外メダカ達の飼育スペースがカツカツになったこと、そして【B水槽】の4匹のうち更に1匹が謎の脱落を遂げたことによって、実験を終了することにしました。結局、被験魚のメス計6匹のうち誰1匹もオスへの性転換をすることはありませんでした。

 

余談実験(オスオスパラダイス)について

実は今回、メス計6匹を使った「メス→オス」への性転換を試みた実験とは別に、「オス→メス」への性転換も同時進行で目指していました。

実験記事の写真 ⑮

被験魚となったのは、青光ダルマメダカ F6 のオス10匹です。彼らを1つの水槽で飼い続け、且つエサをたくさん与えて栄養過多の状態にしたら、もしかしたら1匹くらいはメスに変わるかなと考えたのです。上の1枚目は【2020年4月19日】に撮影したもので、水槽は【C水槽】と識別していました。

実験記事の写真 ⑯

そして、【2020年7月4日】に撮影したものが2枚目の写真です。単純に10匹全員が成長しただけで、性転換は起こりませんでした。

 

最後に

今後は実験を始める前に、実験を始める動機となったものに何かソースがあるならそれをちゃんと調べようと思いました。(汗)

 

性転換の実験を行う予定はありませんが、稚魚限定ではなく若魚までの段階で性転換出来ないかの可能性は探り続けようと思います。

 

本日の写真

このブログでは、月が変わる毎に新しいメダカ記事用のアイキャッチ画像を用意していて、今日は2020年8月版のアイキャッチのモデルを載せてみました!

楊貴妃メラーメダカ ①

先月7月に「めだかの館」さんの店頭にてお迎えした、楊貴妃メラーメダカになります。1枚目は、お迎えしたオス1匹&メス2匹でして、現在は彼らからの採卵に注力しているところです。

楊貴妃メラーメダカ ②

楊貴妃メラーメダカ ③

楊貴妃メラーメダカ ④

2~4枚目の中央に写るのが、3匹それぞれの横見です。存在を知ってからずっと欲しかったのが、このヒレの軟条と軟条の間の膜が欠損している“ メラー ” の特徴なのです。実際に飼ってみて、これまでのところ何か問題を抱えたことはないものの、尾びれに水カビ病や尾ぐされ病を罹患したり、単純にヒレに怪我をすると難しい品種なのかなとは予想しています。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!