こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今日から12月の始まりです。この記事の投稿後に【大切なお知らせ】と題した記事を投稿するので、もしこのブログの今後の運営に関してご興味がありましたら、ご覧いただけると幸いです。m(_ _)m
2020年、採卵し続けてきたメダカの記録
それでは、本題に入ります。準備&制作時間の掛かる、メダカの「テーマ記事」の投稿です。今回は私が2020年の繁殖シーズンにおいて、子孫の入手が無事済んだ後も敢えて ※1 ペアリングを崩さなかった9匹の親魚メダカ達からの採卵記録と、彼らからの採卵に使用した産卵床の好みついてご紹介することにしました!!
まずは、今回採卵対象となったメダカ達についてご紹介します。
採卵対象になった「親魚メダカ9匹」について
1枚目が、今回採卵データを採らせてもらうことになった「レモンパイ19」メダカ P の9匹になります。オスが4匹にメスが5匹。レモンパイという看板は、私のオリジナルの光体型系統に付けている名前(=ハウスネーム)でして、その2019年作出版だから「レモンパイ19」と呼んでいます。
2枚目は一部の横見です。様々な光体型種の血が混ざっているのですが、「レモンパイ19」メダカ P では琥珀メダカ体色?の個体が数多く出現しました。その中から、基本的に体型の整った個体を選んで親魚としてのペアリングを組んだのが今回の9匹になります。
今回使用した産卵床について
実は、元々今回の試みは繁殖シーズン通しての採卵実験企画ではなく、「3つ用意した産卵床のどれに最も卵が産み付けられるか?」の検証が目的でした。
その3つの産卵床というのが、上の写真にある自作品になります。セリアで購入したメダカの産卵床用のスポンジを丸めて結束バンドで縛り、同じくセリアで購入したプールスティックの輪切りに差し込んだものです。
【B】と【C】については切れ込みの数を変えていますが、【A】に至っては切れ込みを入れずただ丸めただけです。今回用意した3つの産卵床のうち、どれに一番卵が産み付けられていたのかを調べていたわけで、その延長線上で「レモンパイ19」メダカ P の9匹が卵を作らなくなるまで調べてみたのです。
今回の採卵ルールについて
今回、採卵記録を採るにあたっては、最初から以下のような一貫したルールを設けていました。
ルール②:採卵時に潰れてしまうような、明らかな無精卵はカウントしない
ルール③:夕方~夜に産卵床から採卵をする
ルール④:水槽底の卵はカウントしない
ルール⑤:採卵後の産卵床を水槽へ戻す際、浮かべる場所や他の産卵床との距離感はランダムにする
ルール②について、産卵床に付着している時点で潰れている卵は一個の無精卵だったのか数個の無精卵の塊だったのかが分からなかったりするので、カウントしませんでした。また、元々が「メダカの産卵床の好みを調べる実験」だったので、床掃除をした際にも得られる水槽底の卵は一切カウントしませんでした。育てはしましたけどね。
採卵結果のまとめ
それでは、今回の実験の採卵記録をご紹介します!月ごとの採卵データと、総合の採卵データをまとめてみました。
2020年繁殖シーズンでの採卵結果
・採卵期間:4/20~30(有効は10日間)
・【A】: 1個(3.6%)
・【B】: 5個(17.9%)
・【C】: 22個(78.6%)
・【総合採卵数】:28個
・【採卵平均】:2.8個/日
・採卵期間:5/1~31(有効は23日間)
・【A】: 10個(2.5%)
・【B】:146個(36.6%)
・【C】:243個(60.9%)
・【総合採卵数】:399個
・【採卵平均】:17.3個/日
・採卵期間:6/1~30(有効は26日間)
・【A】: 54個(6.8%)
・【B】:277個(34.7%)
・【C】:468個(58.6%)
・【総合採卵数】:799個
・【採卵平均】:30.7個/日
・採卵期間:7/1~31(有効は29日間)
・【A】: 50個(6.3%)
・【B】:249個(31.6%)
・【C】:489個(62.1%)
・【総合採卵数】:788個
・【採卵平均】:27.2個/日
・採卵期間:8/1~31(有効は30日間)
・【A】: 38個(8.2%)
・【B】:150個(32.4%)
・【C】:275個(59.4%)
・【総合採卵数】:463個
・【採卵平均】:15.4個/日
・採卵期間:9/1~23(有効は23日間)
・【A】: 8個(19.5.%)
・【B】: 13個(31.7%)
・【C】: 20個(48.8%)
・【総合採卵数】:41個
・【採卵平均】:1.8個/日
・採卵期間:4/20~9/23(有効は141日間)
・【A】: 161個(6.4%)
・【B】: 840個(33.6%)
・【C】:1517個(60.2%)
・【シーズン総合採卵数】:2518個
・【採卵平均】:17.9個/日
上記のようになりました。
採卵結果の補足情報
・採卵期間の行にある「有効」は、私が採卵をしたけど記録をメモするのを忘れてしまった日を除いた日数のことです。例えば【2020年7月】の場合は、メモし忘れてしまったのが2日間あるので、卵の数字をカウントしたのは29日間ということになります。また、採卵そのものを忘れて数日経ってから産卵床をチェックすることも何度かありました。その場合、採卵し忘れた日は有効日数にカウントしています。
・「各産卵床に産み付けられた卵個数の割合」や「一日平均の産卵数」を計算する際は、小数点第2位を四捨五入しています。
今回の2つの実験を終えて
産卵床の好みの実験について
・産卵床の好みについては、基本的には予想通りになりました。脚のたくさんある【C】が6割の支持を受け、ほぼ “ 浮いてる棒 ” の【A】が1割にも満たない支持率。どれか1つの産卵床に1日で「どん」と卵が産み付けられることはほぼ無くて、基本的にいつも【C】の産卵床が数で優り、他の産卵床にじわじわ差を付けていた感じでした。
・上の写真2枚は、採卵実験を終えてから撮影した産卵床になります。【A】については、時間経過につれて巻いていたスポンジが徐々に開いてきたので、その影響なのか繁殖シーズンの後半では徐々に選ばれる割合が高まったのかなと思いました。(笑)
・同じ3つの産卵床から採卵を続ける中で改めて気付いたのが、「スポンジの脚の付け根」など指で掻き分けいといけないような奥の狭い部分に卵がよく産み付けられていたこと。それだけ産み付け場所に拘っていることが分かりますし、やっぱり母親メダカはちゃんと産卵床を見ているんだなと思いました。
シーズン採卵記録について
・9匹のペアリング、実際に産卵するメス5匹による力で、2518個の卵が産卵床に産み付けられました。メス親1匹あたりの期待値が503個になります。また、今回は繁殖用水槽の底に産み落とされた卵については一切把握してないですし、産卵床に産み付けられた後に食べられてしまった分も多少あると思うので、想像になりますが実像としては、メス親1匹あたり600~1000個の産卵数だったのではないかなと思います。
・産卵床に産み付けられる卵と、水槽底に落ちる卵との割合がシーズン通して変わらないと仮定するのであれば、2020年の採卵のピークは6~7月だったと言えるのではないかなと思います。更にこの記事に載せきれなかった詳細なデータを見てみると、採卵が安定してきたのは5月上旬からで、8月中旬から採卵が難しくなっていきました。
最後に
産卵床の実験について、【A】&【B】&【C】の中では【C】が一番ベターだということが分かっただけです。脚の数が多ければ多いほどいいのか、今回のサイズの産卵床なら脚は何本までがベストなのかまでは分かりません。
私の「採卵の記録忘れ」や「採卵し忘れ」がなければ、綺麗な折れ線グラフを作って “ 繁殖熱の波 ” を可視化することが出来たと思います。(汗) 来年2021年は今回の反省点を踏まえて産卵床の実験と共に、採卵記録の取得にも再び取り組むつもりです!(^^)
本日の写真
今日はメダカ達をみる余裕がなかったので、夜中に撮影してみました。困った時にいつも頼る煮干し君。愛称ではないハウスネームは「梵灯19」メダカです。おそらく、兄妹の中で生き残っているのは現在彼だけだと思います。1歳半以上の年齢です。
彼を大切にしだした時に私が勝手に感じた “ どんなハンディキャップがあってもとにかく生きるんだ! ” というメッセージが、今の自分に返ってきているような気がします。(泣)
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!