こんばんは。(くもり時々晴れ、時々雨)レモンパイです。8月に入りましたね。私は昨日に続いて今日もくら寿司で食事したのですが、初めてお寿司として食べたマヒマヒ(=しいら)がまあまあ美味しかったのが良い思い出です。(^^*)
さて、今回は私が2年を費やして育んできた記事ネタを形にしてみました!
「白黒真逆の体色の異種交配をやるとどうなるか?」実験
それでは、本題に入ります。久々のメダカの「実験記事」の投稿です。今回は2年前から取り組んできたメダカの遺伝実験についてご紹介することにしました!!
「白黒相殺」プロジェクトの開始
プロジェクトが始まったのは2年前の2019年繁殖シーズンのこと。当時の私の手元には
⇒ 光体型
⇒ 白メダカよりも純粋な白色
⇒ 某海水魚ショップで購入したペアの累代子孫
⇒ 元々ダルマ体型の出現率が高かった
⇒ 普通体型
⇒ 黒、小川ブラック、オロチの混血
⇒ 小川ブラックとオロチの間くらいの黒色
という2つの種類を飼っていました。ピュアホワイト光は純白な体色の美しいメダカだったものの、改良目標が見出せず純粋な「ピュアホワイト種」としては畳むことになり、その代わりに今回の実験を思い付きました。純白体色と濃黒体色のメダカを交配させたら、子世代 F1 にはどんな子達が生まれるのか?そして更にその孫世代 F2 にはどんな子達が生まれるのか?ということです。
1枚目に写る4匹が、実験に協力してもらったピュアホワイト光メダカ F4 のメス1匹と、黒三種メダカのオス3匹になります。たしか当時はピュアホ光はメス1匹しか残っていなかったので、親魚に選んだのがそのメス1匹のみになりました。
1枚目の横見です。黒三種と呼んでいたオリジナルメダカは、黒メダカと小川ブラックとオロチの3種類を統合した系統だったのでそう呼んでいました。オロチとしては選別漏れになる体色だけど、それなりに濃い黒色体色の持ち主でした。
そして4匹の交配から2019年に誕生した F1 世代のことを、白黒相殺メダカ(しろくろそうさいめだか)と名付けました。当時は飼育スペースに余裕がなくて少数しか育てることが出来ず、2020年の繁殖シーズンまでに無事残ったのが上に写る6匹(オス2&メス4)でした。
白黒相殺メダカの横見写真2枚ですが、体色のかけ離れたメダカ同士の交配により先祖返りを起こしたのか、(6匹以外の他の育て上げられなかった兄妹も含めて)黒メダカに近い体色になりました。ただ、完全に黒メダカとも言えないような微妙な色ですかね?
そして6匹の白黒相殺メダカを親魚にし、2020年に入手して今年の春までゆっくり育成してきたのが白黒相殺メダカ F1 になります。私の最大の目的は「白黒相殺メダカ F1 がどんな見た目になるのか?」という点を調べることだったので、とりあえず最低100匹が2021年春まで生存出来るように意識して飼育してきました。また他のメダカ達には行ってきた選別(=育てる個体を選ぶこと)も白黒相殺メダカ F1 では一切行いませんでした。
白黒相殺メダカ F1 の見た目を結果発表
全個体の写真について
それでは、白黒相殺メダカ F1 がどんな見た目なのかを発表します。2021年5月中旬時点で102匹が生存しているのを確認しました!
まず1枚目は、白黒相殺メダカ F1 の102匹全員をバケツに入れ上見で撮ったものです。親世代(=白黒相殺 P の6匹)からは想像しにくいような多様な体色表現となっています。
続いての3枚は、102匹の横見写真をまとめたものになります。詳しくご覧になりたい方は、恐れ入りますが拡大していただければと思います。m(_ _)m
「色分布」等について
続いては、102匹のデータについて整理します。
★基本体型・・・普通体型79匹(約77%)、光体型23匹(約23%)
★その他・・・パンダ目(=透明鱗)、ダルマなど
102匹の特徴をざっと整理したのが上記になります。体色や目の表現については、1匹1匹を詳しく分類するのが難しかったことから数値化していません。透明鱗は(オロチの特徴なので)黒三種の由来で、ダルマはピュアホワイト光の由来で間違いないと思います。
完全に光体型だと分かったのは102匹中23匹でした。光体型の遺伝子を持たない普通体型(=黒三種)と光体型(=ピュアホ F4)の交配による孫世代において、光体型の遺伝子は劣性遺伝(潜性遺伝)に当たるのでだいたい「分離の法則」通りの1/4になったのかなと思います。
特に体色が黒かった個体と白かった個体をピックアップしてみました。
中でも一番体色の黒かった個体と・・・
一番体色の白かった個体です。祖父にあたる黒三種似の濃黒個体が出現するのは間違いないだろうと思っていて、白メダカもある程度入手出来るだろうと予想していましたが、一番興味があったのは「黄色の色素胞を持たない “ ピュアホワイト ” 体色も出現するのか?」ということでした。黄色の色素胞があるかどうかは肉眼では何とも言えないですが、祖母のピュアホワイト光メダカ F4 や過去に飼っていたピュアホ先祖たちの写真と見比べると、一番体色の白かった個体はピュアホワイト体色と言えると思います。
まとめ
今回扱った白黒相殺メダカ F1 について、親魚から入手した卵は生存率100%ではないので本当の出現率とは多少のズレがあるものと思われます。ただ、出来るだけ本当の出現率に近い結果を出す為に、選別は一切行ってきませんでした。
白と黒の真逆体色の交配を行うと、(色の濃度はともかく)あらゆる体色の個体を孫世代で入手出来ることが分かりました。
本日の写真
今日はメダカ作業時間がほとんど取れず、日没間際の作業となりました。
今回撮ったのは、私が二重あご個体と呼んでいたメダカ達による異種交配の子供。
過去写真ですが、2枚目の個体のような口元の下部に突起を持つ個体のことを私が勝手に “ 二重あご ” と呼んでいるのです。2枚目のオスを父親に持つのが、1枚目の中で下に写る個体で、上に写るオレンジ体色の個体はまた別の二重あご個体同士の異種交配による子どもです。
2匹の横見写真を撮りましたが、薄暗い中撮ったので(普段より)写りが悪めです。(汗) 2匹とも二重あごの特徴は発現していないものの、今日はこの2匹をペアリングして今後採卵することにしました。更に二重あごの血を濃くした統一の系統を作ることで、二重あごの固定化や改良を進めていく魂胆なのです。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!