こんばんは。(くもり)レモンパイです。今夜は家庭菜園で採れた小ぶりのピーマンに肉ダネを詰めて、それにパン粉をまとわせて揚げてみました。実質メンチカツなので美味しかったのだと思います。なぜ「思う」なのかというと、私の分まで家族に食べられてしまったからです。(笑)
「門外不出マット」を使った幼虫飼育の比較実験
それでは、早速本題に入ります。久々の「カブトムシ記事」の投稿です。昨年2021年は地元の雑木林でカブトムシの成虫採集をし、その子孫(幼虫)を育ててきました。ただ育てるだけではつまらないので、
を調べることに。その結果が揃ったので、今回の記事でご紹介することにしました。
結論としては、いろいろな意味で残念なものとなっています。(汗)
兜幼虫の飼育マット比較実験の概要
まずは、今回ご紹介する比較実験の概要について整理します。
● 【安価マット】と【高価マット】を1つずつ選定&用意する
● 被験親を、それぞれ個別に【安価マット】で産卵させる
● 被験親から入手出来た被験個体(卵&1令幼虫)を二等分し、それぞれ【安価マット】と【高価マット】にて個別飼育をする(※1)
● 被験個体が成虫になった際のサイズを測って結論を出す
ざっくり整理すると上記の通りになります。被験親である成虫メスについては、産卵セットを組んだ順に<A><B><C>という3匹を用意しました。複数の成虫メスを用意したのは、1匹だけだと実験に十分な被験個体を入手出来るか不安だったからです。また<B>からの子孫は1匹しか入手出来なかったので、実質的には<A>と<C>の2匹の子孫が被験個体になります。
(※1)について。例えばある日、被験親の死んだ後の飼育マットをチェックした際に、卵や1令幼虫が見られたとします。その際に見つかったのが「卵:4個」「1令幼虫:3匹」だったとするならば、
○ 卵 → 【安価マット】で個別飼育
○ 卵 → 【安価マット】で個別飼育
○ 1令幼虫 → 【安価マット】で個別飼育
○ 卵 → 【高価マット】で個別飼育
○ 卵 → 【高価マット】で個別飼育
○ 1令幼虫 → 【高価マット】で個別飼育
○ 1令幼虫 → 余剰個体なので実験には関与させず
上記のように被験個体を振り分けるというのです。卵を2分する際も1令幼虫を2分する際も、恣意性は無しにしランダムに分けました。
そして今回選んだ【安価マット】というのが、コーナン(LIFELEX × Petia)の国産くぬぎマットです。10Lで税込み498円という安さに加え、入手のしやすさや品質の安定さからして適当だと判断しました。
他方、今回選んだ【高価マット】というのが、ミタニの門外不出になります。ペットエコで購入出来たもので、8Lで税込み1304円でした。 ※2 私の足でリサーチした限りだと一番高いカブトムシ専用マットであり、1Lあたりの値段で比べるとコーナンマットの3倍以上になりますね。
比較実験の過程
結果発表の前に、比較実験の過程について写真を使って一部ご紹介します。
まず上の2枚の写真は、成虫メス【A】のマットから被験個体集めた実験始動日(=2021年7月24日)に撮った卵と幼虫です。
卵や1令の状態で入手した被験個体について、いきなりボトルで飼育するのではなく、様子を観察しやすくする為にもプリンカップで飼育していました。
2令幼虫が増えてきてからは、最終的にセリアのプラボトルで飼うようになりました。具体的には、<アルミキャップ PETキャニスター 1600mℓ>と<PETジャーボトル1.5L 角型>になります。
こちらは2022年5月22日の写真。蛹になる個体は5月より現れ、6月より被験個体のサイズを順次測って実験を終了しました。
比較実験の結果
それでは、実験結果についてご紹介します。まずは、被験個体数について整理します。
成虫メス<A> F1 :
→ コーナン飼育10匹
→ 門外不出飼育10匹
成虫メス<B> F1 :
~被験個体なし~
成虫メス<C> F1 :
→ コーナン飼育3匹
→ 門外不出飼育3匹
上述したように、成虫メス<B>からは2匹以上の子孫を入手出来なかったので被験個体は0です。そして最終的な被験個体のデータについては以下の通りになります。
Aコ①・・・性別♀、体長 38mm
Aコ②・・・性別♀、体長 38mm
Aコ③・・・性別♀、体長 35mm
Aコ④・・・性別♀、体長 36mm
Aコ⑤・・・性別♀、体長 43mm
Aコ⑥・・・(幼虫時代に没)
Aコ⑦・・・(幼虫時代に没)
Aコ⑧・・・(幼虫時代に没)
Aコ⑨・・・(蛹化不全)
Aコ⑩・・・性別♂、体長 36mm
Cコ⑪・・・(幼虫時代に没)
Cコ⑫・・・性別♂、体長 40mm
Cコ⑬・・・性別♂、体長 38mm
A門①・・・(幼虫時代に没)
A門②・・・(幼虫時代に没)
A門③・・・性別♀、体長36mm
A門④・・・(幼虫時代に没)
A門⑤・・・(幼虫時代に没)
A門⑥・・・性別♀、体長 37mm
A門⑦・・・(幼虫時代に没)
A門⑧・・・性別♂、体長 34mm
A門⑨・・・性別♀、体長 36mm
A門⑩・・・(幼虫時代に没)
C門⑪・・・(幼虫時代に没)
C門⑫・・・(幼虫時代に没)
C門⑬・・・(幼虫時代に没)
上記の結果におけるツッコミどころは置いておいて、最終的に成虫にまで辿り着いたのは12匹となりました。コーナンの安価なマットを使ってもミタニの門外不出を使っても、成虫サイズの差はたいして現れず全体的に小さかったです。
マット交換(フンの除去&新マット追加)は、フンの量を見ながら通算5~6回ずつ行いました。全体的にサイズが小さいのは、マット交換を怠ったからではないと思います。私による成虫の掘り起こしや、成虫による自力の蛹室破壊は2022年6月から始まり、遅い個体は7月下旬に地表へ這い出て来ました。
比較実験の反省点
反省点①:水分量の見誤り
・実験を進める中で最初に気付いた私の過ちは、実験開始当初は門外不出マットの水分量を少なくし過ぎたことです。何で少なくしたのかというと、ある日に店頭で水分が沢山でダニの大量発生している門外不出マットを見かけて、栄養価の高いマットだから水分は抑えめにした方がいいかも!?と思ったことが理由です。しかしその結果、脱水で死んでしまう1令幼虫が続出し、最終的に被験個体の13匹中で4匹しか生き残らない失態に繋がったのだと考えています。
反省点②:幼虫は “ 空気 ” で育てる生き物!?
・これは実験中の期間から、また現在も続いているカブトムシの幼虫育成においても感じていることなのですが、幼虫は新鮮な空気によって元気に大きく育つ(=通気性が重要)ように思います。というのも、比較実験中に被験個体とならなかった他の兄妹は、個別飼育をさせずに大きめのプラケースで複数飼いをしていて、彼らは生存率も成虫サイズも被験個体より優れていたのです。個別飼育のボトル(1500~1600mℓ)の蓋に小さな穴を数か所作った程度では、やや息苦しかったのだろうと思います。クワガタ幼虫を飼っている感覚だと、問題ないのですけどね。
・個別飼育の小さいボトルだと、フンとマットとの分離が難しくて効率的にマットを食べられなかったのではとも推察します。もし今回の被験個体をより大きな容器で飼育していたら、全体的なサイズ結果は軒並み良かったようにも思いますね。
最後に
カブトムシの飼育&繁殖は、小学生~中学生の頃にずっとやっていたので素人ではありません。でも、今回のように卵や1令幼虫の段階からプリンカップ/大きくないボトルだけで飼育を続けるというのは初めてであり、カブトムシ飼育のブランク期間も影響してか今回のような消化不良な実験結果を招いてしまったのだと思います。
今回使用した門外不出マットについて、正直なところ本当に優れた商品なのかなと疑っています。水分量の調整を間違えて死なせてしまった被験個体はいるものの、その過ちに気付いて修正してからも幼虫の成長スピードはイマイチだったからです。いずれにせよ、今回の実験ではよく分かりませんでした。
現在は多数のクワガタ飼育に力を入れている状況なので、カブトムシ幼虫のマットによる比較実験を行えるスペースはありません。余裕が出来たら、また同様の実験をしてリベンジしたいと思います!
本日のメダカ写真
今日は、オリジナル系統の赤虎メラーメダカ F1 を撮ってみました。大事に累代を続けてきた赤虎(=オレンジ斑)に、メラーの遺伝子を取り込ませた系統の今夏生まれ世代です。
名前に堂々と “ メラー(ヒレの軟条間膜の欠損) ” と入れているものの、残念ながら F1 世代ではメラーの個体はまだ見られていません。もしかしてメラーってシンプルな潜性遺伝(劣性遺伝)とは違うのかな!?(汗) 遺伝子を持っていることに間違いはないので、メラー個体がいないならいないで次の F2 世代はよりたくさん入手してみようかなと思います。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!