アルビノメダカの飼育について

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。

今日のお昼は、私の大好きなかっぱ寿司に行ってきました。今日は何故か地元のかっぱ寿司がスッカスカで、スムーズに着席して食べれたのですが、ある程度周囲のお客さんがいないと辛いかなと思います。(笑) 今のかっぱ寿司はお寿司が回っていない分、無機質さが際立ち過ぎてました。(笑)

 

アルビノメダカの飼育について

それでは、本題に入ります。今回は「テーマ記事」です。私はメダカ飼育者の中では、アルビノメダカ( アルビノ系のメダカ )のことが好きな方だと思いますし、実際にアルビノメダカに関する記事をいくつか投稿してきました。

 

しかし、毎日ブログを更新している中で、 “ アルビノメダカの飼育 ” をメインテーマにした記事を投稿したことがなかったことに気付いた(笑) ので、ようやくですが今回お話することにしてみました!!

 

アルビノメダカとは

アルビノメダカの写真( マルビノメダカ F1 )

アルビノメダカとは、先天的にメラニン( 色素細胞 )の欠乏しているメダカのことです。基本的な見た目としては、薄い白色やヒメダカっぽい体色をしていて、目は赤いです。それ以外の身体的特徴だと、黒目メダカのように光体型やヒレ長、スモールアイなど様々なアルビノメダカがいます。

 

アクアショップではたまに見かけることがありますし、変わりメダカの中では決して高価ではないですが、「アルビノメダカの飼育は難しい」というイメージもあってか、レモンパイの肌感覚としてはあまり人気のない種類なのかなと感じています。(汗)

 

個人的にはアルビノメダカのことが好きでも、飼育者の立場としては不都合なことが多いので、飼育規模はあまり増やせないかなという思いもあります。

 

アルビノメダカの飼育上の特徴

特徴①:生命力が弱い

・アルビノメダカの飼育上の特徴について、特筆するべきことは黒目のメダカよりも生命として明らかに弱いことです。下記にありますが飼育者として配慮するべき点がいくつかあり、特に稚魚~若魚の時期はバタバタと脱落させてしまうことも少なくないです。

 

成魚( 目安として2.5cm~3.0cm以上 )の大きさにまでなれば、飼育の難しさはぐっと抑えられます。しかしそれでも、成長段階に関わらず体調不良や病気になりやすかったり、それらの良くない状態を長引かせてしまう節があるので、成魚になっても不安な部分は残ります。

 

・またメラニンが欠乏しているということで、 ※1 直射日光の当たる場所に水槽を置くのは好ましくありません。直射日光が当たらないようにすだれを掛けたり、最初から日陰に水槽を置くようにします。

※1 真夏の炎天下に水槽を置くと飼育水がお湯になってしまうので、黒目のメダカであっても直射日光の当たる場所に水槽を置くことには、慎重になった方が好ましいです。

特徴②:視力がやや弱い

・アルビノメダカは視力がやや弱いです。完全な両目スモールアイのメダカほどではないものの、水面にエサを撒いた際にエサを食べ切るのに時間が掛かります。

( エサやりの際に、黒目のメダカと詳しく比較観察すると分かります。 )

・また、これは視力の弱さが関係しているのだと思いますが、アルビノメダカは黒目のメダカと比べるとトリッキーな方向へ動くことが多いです。例えば、私はメダカを捕まえる際に掬い網やプリンカップを使うのですが、トリッキーな方向への動きによって誤って怪我を負わせてしまう可能性があるので、用心して扱うようにしています。

特徴③:出現について

・アルビノメダカの繁殖( 出現 )について整理すると、

● アルビノ×アルビノ
アルビノメダカのみ出現
● アルビノ×黒目
全て黒目、もしくは一部アルビノが出現

となります。アルビノ同士の交配ならアルビノ形質の子孫を100%入手出来ますが、黒目のメダカとの交配だと F1 世代では全員黒目になることがありますし、 F1 世代でアルビノ形質の子孫を入手出来ても一部のみになります。

・また、黒目のメダカ同士の交配でも、その黒目メダカにアルビノ由来の遺伝子が含まれていれば、アルビノメダカが少数出現することもあります。

 

アルビノ飼育の大切なポイントについて

以下では、アルビノメダカを飼育する上での大切なポイントについて、3点挙げています。

ポイント①:稚魚~若魚の飼育に配慮する

・どんなメダカにおいても、稚魚~若魚の時期は飼育に苦労する部分がありますが、アルビノメダカの稚魚~若魚の飼育は黒目のメダカより格段に難しいです。孵化して間もない針子の脱落はもちろんのこと、ある程度の大きさに成長した若魚でも、一度の体調の崩れに負けてしまうことが多いです。

 

・そこでアルビノの稚魚~若魚の時期の飼育において、気を付けるべきこととは飼育に配慮することなのですが、私が具体的に気を付けていることは

・水換えや水合わせは特に慎重に行う
・水槽の手入れは特にやり過ぎない
・成長度合いによる水槽分けを特に細かく行う
・水槽内の飼育密度は特に低く抑える
・エサの量は適量を常に考える
・移動の際はプリンカップ等で必ず飼育水ごと掬う
・何かの作業で扱う(拘束する)時間は短くする

といったことになります。もちろん黒目のメダカの飼育であっても、上記のように扱うのが理想ではあるものの、アルビノ相手なら普段の飼育作業により慎重さが必要になるイメージです。

 

・また、アルビノメダカの稚魚を育てる時期について、暖かくなり続ける時期に採卵すると飼育が上手く行きやすいので、5月~7月頃に親魚から採卵するのが望ましいです。

あくまでも、神奈川県の平野部に住む私の地元の場合です。3月や4月だと、まだまだ寒の戻りがあって不安定な天候なのでオススメはしづらいです。ただ、わざわざ5月まで採卵を待つ必要もありません。

 

ポイント②:稚魚~若魚の時のエサやりに工夫をする

・アルビノへのエサやりについて、出来るならエサやりは少量をこまめに与えるのが望ましいです。稚魚であれば水面に残ったパウダーエサは、水質の悪化を防ぐ為にこまめにプリンカップ等で掬って除去します。

 

・アルビノメダカのエサとしては、ゾウリムシミジンコなどの生き餌も積極的に与えて、育成スピードを速めたり生存率を高めたいところです。しかし、ゾウリムシの場合は培養液ごと水槽に入れる際に水質の変化に気を付けなければいけないですし、ミジンコの場合は入れ過ぎると稚魚に体当たりをしてきて弱らせてしまうこともあるので、少しずつ与えて様子を見る必要があります。

 

・飼育水について、良質な濃いグリーンウォーターにするとアルビノ稚魚にとっては貴重なエサ( 植物性プランクトン )になるので、稚魚用水槽を立ち上げる際はグリーンウォーターを活用します。ただ、グリーンウォーターは必須ではないですし、用意した後に飼育水が透明になってもそれはそれで構わないです。

ポイント③:黒目とミックスさせない

・上記にあるように、アルビノメダカは視力含め生命力が弱いので、黒目のメダカとミックス飼育させると

○ 成長が遅れる、瘦せてしまう
○ 後々に体調が優れなくなる
○ 黒目のメダカにいじめられる

といった不都合が起こりやすくなります。これは大人サイズのアルビノにも言えることなので、アルビノメダカはアルビノメダカのみで飼育した方が望ましいです。

 

同じような大きさのアルビノメダカであれば、他の種類のアルビノメダカと混泳させても大丈夫です。

 

「強い」アルビノと「弱い」アルビノ

私の経験上、アルビノメダカの育成( 飼育 )については物凄く苦労する世代もあれば、特に不自由なく育て上げることの出来る世代もあります。

 

その育成の難易度の違いについて、一つの要因としては親魚の交配が関係していて、

★ 黒目の両親から生まれたアルビノ
⇒ 育成、飼育が比較的にしやすい
★ アルビノの両親から生まれたアルビノ
⇒ 育成、飼育が比較的に難しい

傾向にあると考えています。特に、父母だけでなく祖父母も全員アルビノの場合の子供は、かなり飼育が難しくなるような感触です。

 

上記の内容と被りますが、丈夫で強いアルビノメダカを作出する為に黒目のメダカと異種交配させ、その F1 世代の子孫、または F2 世代の子孫に出現するアルビノを集めるという方法もあります。

 

最後に

アルビノメダカの飼育、特に稚魚の育成にはホント難しい部分があります。飼育が全く上手く行かなくても、「こんなものなんだ」と割り切ることも大切だと思います。大量の脱落を想定して、親魚からの採卵は多めにするのが無難です。

 

※2 アルビノメダカと黒目のメダカの異種交配については可能ですが、繁殖の為に同じ水槽にペアリングする際は、アルビノ側の体調や様子を注意深く見守るようにします。もしアルビノ側が弱りそうであれば、ペアリングは無理して続けない方が良いです。

当記事は2019/4/21に投稿しましたが、2019年からは私のメダカ飼育においてPSB(光合成細菌)を初導入する予定です。2019年はアルビノメダカの生まれない可能性もありますが、もしアルビノっ子が生まれたらPSBを試して、生存率がどう変わるか調べてみようと思います。

 

個人的には、アルビノメダカには “ 儚い命ゆえの美しさ( 儚美しさ )” の魅力があると感じています。飼育に難はあっても、アルビノメダカのことはこれからも大切にし続けたいですね。(^^)

 

本日の写真

アルビノパンダ系メダカ( =アルパン )①

写真は、アルビノパンダ系メダカ( =アルパン )になります。これは系統名( ハウスネーム )なので、そういう種類が市場にいるわけではないです。アルパンは、去年2018年に生まれた唯一のアルビノメダカになります。

アルビノパンダ系メダカ( =アルパン )②

予め飼育の難しいことは予想していたので、親魚からたくさんの採卵をして大規模に育成を展開してきたつもりでしたが、去年の冬までに生き残ったのは写真1&2枚目の計5匹のみでした。(汗) 背曲がりの酷い子が多いですが、後々の子孫で少しずつ美しい体型へ修正していけたらなと思います。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!