メダカの成長度合いによる「水槽分け」の作業について

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今日の午前のこと、メダカの室外飼育環境にある温度計が40℃を表示していてビックリしました。太陽光に当たった影響もあったと思いますが、条件が重なればそれだけの危機がメダカ水槽にも訪れるということです。

あと今日はもう一つ、「えぇ~っ!!!」と驚いたことがあったのですが、2019年の9月いっぱいで「7ペイ(セブンペイ)」のサービスが終了するそうですね。私はそもそもセブンペイは利用してないのですが、莫大な投資をふいにしてまで早期撤退できる体力というのか勇気については、単純に凄いなと思いました。

 

成長度合いによる水槽分けについて

それでは、本題に入ります。「テーマ記事」です。今回は、私が当ブログにてよく使用する “ 稚魚の成長度合いによる水槽分け ” というメダカ作業について、詳しく整理してみることにしました。

 

以前にも同じテーマの記事を投稿しましたが、より包括的な視点を取り込んで書き直してみました。(^^)

 

「成長度合いによる水槽分け」とは

私がメダカ飼育においてよく行う、成長度合いによる水槽分け( =以下、水槽分けとは、

☆ 飼育しているある複数の水槽のメダカ達成長度合い( =体長、サイズ )を基準とした群に分け、彼らに対して飼育する水槽を分け直す作業のこと

になります。

図①

イラストを用意しましたが、例として自家繁殖の楊貴妃メダカを2つの水槽で飼育していたとします。図①では、稚魚の時から同じメンバーで飼育を続けてきた結果、各水槽内では自然に個体間の成長格差が生まれています。

図②

そこで、図①の状態から水槽分けの作業を行ってみるわけです。図②は、2つの水槽間で水槽分けを行った結果になります。大きい個体は「大きい群用」の水槽へ、小さい個体は「小さい群用」の水槽へ移りました。

図③

実際の私の飼育現場では、一度に多数の水槽を対象に水槽分けを行うことが多いです。図③のようにたくさんの扱えば、それだけ細やかな基準による水槽分けを行うことが出来ます。

 

「水槽分け」を行う理由

私が水槽分けの作業を行う主な理由は、 “ 水槽内でのメダカの成長格差を解消する為 ” になります。

図④

水槽内ではっきりとした成長間格差が生まれると、体の大きい個体はエサを独占したり仲間に対して傲慢になり、体の小さい個体はエサを食べ損ねたり仲間に追い掛け回されたりします。

 

体の大きい個体はそれで構いませんが、小さい個体にとっては成長が阻害されたりストレスを受ける等の不利益を被り続ける飼育環境になってしまうので、水槽内である程度の成長格差が生まれたらそれを適宜解消するのが好ましいというわけです。

 

また、私の場合は飼育下のメダカの出自を常に明確にしたいので、例えば楊貴妃メダカ F2 であれば 「 F2 の兄妹のみの稚魚用水槽」をいくつか抱えるようにしています。その楊貴妃パンダメダカ F2 のみの稚魚用水槽を集めて水槽分けを行うと、その系統( =楊貴妃パンダ系統 )のその世代( = F2 世代 )が、今どんな健康状態で何匹生きているのかを分かりやすく把握することが出来ます。

 

稚魚にとって水槽分けが特に重要な理由

私が普段行う「水槽分け」は主に稚魚を対象にしたものですが、稚魚の場合は水槽内での成長格差が生存率に大きく影響するので、稚魚における水槽分けは重要性が高いです。稚魚用水槽内での成長格差を放置すると、大きい兄妹が小さい針子の兄妹を食べてしまう恐れもあります。

 

また、一般的に稚魚は成長スピードが大人メダカよりも速いので、余計に成長格差が生まれやすくはなりますね。

 

「水槽分け」の具体的なやり方

では、私が「水槽分け」の作業を具体的にどう行うのかについて、2019/6/28に実際に黒三種メダカ F1 を対象に行った際の写真を使って、ご説明していきます。

 

手順①:「水槽分け」の作業をする稚魚用水槽を集める

図⑤

・まず、「水槽分け」の作業する稚魚用水槽を集めてみます。今回は被写体として分かりやすい黒三種メダカ F1 について、当時全部で9つあったうちの3つの稚魚用水槽を用意してみました。

 

・今回はこの3つの水槽から、兄妹を群ごとに分けることになります。

 

手順②:各水槽から、稚魚を群ごとに掬い集める

図⑥

・続いて、稚魚を群ごとに分ける作業を行います。私はメダカを掬う際に、プリンカッを愛用しています。メダカを飼育水ごと掬えますし、掬ったらそれをそのまま隔離容器として扱えることも便利ですね。プリンカップで掬うにはコツがありますが、

① 空のプリンカップを持つ
② プリンカップを傾けながら沈め、飼育水を速い水流でプリンカップへ流入させる
③ 飼育水の流入と一緒に、稚魚も巻き込んで確保する

というのが、基本的な掬い方になります。水深が深くて稚魚が水面近くにいない場合は、先に水槽から飼育水をある程度排水し、捕まえやすくしてからプリンカップを使います。 掬い網で行き場をなくしてから、プリンカップで捕まえることもあります。

図⑦

・掬い集めた全ての稚魚は、群ごとにプリンカップにまとめていきます。図⑥の写真の水槽の場合、中にいた稚魚のサイズはざっくりと2つだったので、図⑦のように2つの群に分けてみました。

図⑧

・そして、同様の作業を他の水槽でも行い、隔離容器としてのプリンカップを並べて整理してみます。こう整理することで、どの水槽にどの大きさの群を割り当てるか考えるのです。

手順③:水槽の手入れをする

図⑨

・続いて、これは手順②と同時進行で行う作業ですが、稚魚を戻す水槽の手入れを行います。各稚魚用水槽の ※1 飼育水は、掬い網で濾しながらバケツ等に移します。ただし、水槽底に溜まった食べ残しのエサなどの堆積物は、濾すまでもなく排水したいので、実際に濾す飼育水は9割程度になります。

・そして、空になった水槽を水道水で軽く洗ったら、 ※2 濾した飼育水を元の水位の8割くらい戻し入れ残りの2割分としてカルキを抜いた水道水を足します。

※1&2 余談ですがこの2つで1セットの作業が、普段の私が行う “ 水換え ” と呼んでいる基本的な作業になります。

図⑩

床材を敷いている場合は、飼育水をバケツ等にろ過しながら移した後に、床材だけ残った水槽へ水道水(/カルキを抜いた水)を入れて、水槽を回してゴミなどを舞い上げてから排水します。この ※3 「水を入れる ⇒ 舞い上げる ⇒ 排水する」の流れを、濾した飼育水を戻す前に数回行います。

※3 この作業が、普段の私が行う “ 床掃除/床材掃除 ” と呼んでいる基本的な作業になります。

手順④:稚魚をそれぞれ新しい水槽へ移す

図⑪

稚魚の群分け水槽の手入れが終わったら、最後に稚魚をそれぞれの新たなお家へ移します。プリンカップの場合は、水槽に浮かべながら水合わせを行うことが出来ます。「新居の飼育水を少しずつプリンカップに入れる作業」を数十分かけて行い、プリンカップからも解放します。

 

今回の作業では3つの水槽を扱いましたが、結果としてそれぞれ【大きめの群】【大きめの群】【小さめの群】の水槽へと生まれ変わりました。これにて、稚魚の “ 成長度合いによる水槽分け ” の完了です。

( 今回の群分けでは「大きめ」と「小さめ」の2つの群に分かれましたが、大きめの群の兄妹は数が多かったので、飼育密度を抑える為に3つの水槽のうち2つを充てました。 )

「水槽分け」の注意点など

水槽分けの作業は、対象となるメダカにとっては飼育環境の変化を経験することになるので、頻繁にやり過ぎるのは良くないです。成長速度や飼育密度にもよりますが、自宅ではあるメダカが体長 3cm の大人に成長させるまでの間に、1~6回ほど水槽分けを経験させることになるかと思います。

ダルマ形質やスモールアイ形質など、生存競争上の弱みのある個体については、水槽分けの際にそういう同じ特徴の仲間同士が同じ水槽になるようにしたり、敢えてその個体よりサイズの一回り小さい群の水槽へ移したりすると、同居する仲間との力関係のバランスが取りやすくなります。

 

舟のような大きい水槽でメダカを飼っている場合は、成長格差が大きくなっても弱い個体が逃げ隠れするスペースがあったりするので、水槽分けの重要性は低くなります。私の場合は飼育スペースが狭く、容量5ℓ未満の水槽をメインに扱っていることから、水槽分けをやらないといけないのです。

逆に舟で飼育しているのなら、飼育環境は弄らない方が結果的に生存率が高まったりすることもあるはずです。

 

最後に

長ったらしく、かえって分かりにくい内容になってしまったかもしれませんが、私にとって重要な “ 成長度合いによる水槽分け ” の作業のことを、詳しく書いてみました。m(_ _)m

 

今回の写真撮影に協力してもらった黒三種メダカ F1 について、彼らは ※4 ゾウリムシとPSBの比較実験の被験魚でした。この記事を作成し始めたのが6月下旬で、被写体として分かりやすかったので彼らを撮りました。

※4 関連記事 → 2019/7/1の投稿:メダカへのゾウリムシとPSBの比較実験

本日の写真

黒三種メダカ F1 ①

写真は、上記に登場してきた黒三種メダカ F1 になります。現時点で一番大きい群の兄妹を撮ってみました。自宅にて、【黒メダカ】【小川ブラックメダカ】【オロチメダカ】といった3種類の黒系メダカをまとめて出来た系統なので、 “ 黒三種 ” という系統名にしています。

黒三種メダカ F1 ②

今日は彼らの選別水槽分けを行っていたのですが、頬の若干の赤っぽさの気になる個体が多かったです。頬透明鱗気味なのかなと...あと、今日は黒三種メダカ F1 の全12個の水槽を扱いましたが、過密気味な飼育環境のせいからか、体調を崩している個体がちらほら見られたので、全水槽ではを投入してみました。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!