【カマキリ】ほぼメダカだけ食べて育ったエクレアさんの記録

こんばんは。(くもり、時々晴れ)レモンパイです。今日は左瞼の目尻側がピクピク痙攣していて、相変わらず胃腸の調子が悪いです・・・今夜はZEPPINのルーを使ってカレーライスを作りました。久しぶりに使いましたが、思い返すとカレールーではあれが一番美味しいように思います。(^^)

今回は、私の大切なペットの一生についてご紹介します!オオカマキリのエクレアさんについてです。

 

カマキリのエクレアさんの一生

それでは、本題に入ります。「カマキリ記事」の投稿です。私レモンパイにとって2020年はカマキリ飼育の一年になったので、エクレアさんと名付けて育ててきたオオカマキリの一生を写真を使ってご紹介することにしました。タイトルにあるように、実はエクレアさんはほぼメダカだけ食べて大きくなった個体でもあります。

 

エクレさんの一生の流れ

下記にて改めて情報整理をしますが、まずはエクレアさんの一生の流れをご紹介します。

カマキリの卵との出合い&孵化

カマキリの卵

エクレアさんとの出会いは、昨年2020年1月。諸事情により「某所」と表現しますが、全ては某所にて謎のカマキリの卵を見つけたことが始まりです。当時はニホンヤモリの飼育を計画していて、「ヤモリの生き餌としてカマキリをストック出来ないかな?」という思惑がありました。でも結局ヤモリを飼うことにはならず、自然と「カマキリが孵化したらペットとして育ようかな?」と思うようになりました。

カマキリの幼虫 ①

そして卵を飼育ケースに入れてメダカの室外飼育現場に放置していたら、2020年6月6日に1匹の赤ちゃんが誕生しているのを発見しました。(おそらく初見で複数匹がいたら対応が違ったかもしれませんが)私はこの1匹だけを飼い続けることを決意し、まだ続々と兄妹が孵化するであろう卵本体は某所へ返してきました。

カマキリの幼虫 ②

スマホ用マクロレンズで接写した写真です。頭の先からお腹までを測るとちょうど 1cm くらいでした。

カマキリの幼虫 ③

そして孵化したカマキリの為に最初に用意した飼育容器が、上の写真になります。基本ペットボトル内で飼って、側面にはんだごてで空けた穴から餌を入れようという発想。

孵化~6月末頃までの餌やり

ただ、体長わずか 1cm のこの子にどんな餌を与えたらいいのかは、物凄く悩みました。自然界ではおそらくショウジョウバエキノコバエ等を捕まえていると思うものの、基本大の虫苦手な私は与えたくなかったので、ネットでいろいろ調べた結果人の食べ物を与えることにしました。

エクレアさん ①

最初に与えたのはクリームチーズで、上の写真ではヨーグルトを和えた鶏肉を与えています。この頃の餌やりの頻度は1~2日に1回くらいでした。

エクレアさん ②

餌の与え方としては、竹串の先に餌を取り付けたり、上の写真のように釣り糸で餌を軽く縛って垂らしたり。生き餌しか食べない肉食動物ということもあってか食べ物だと認識してもらうのが難しく、優しく口元に当ててやっと認識してくれるかどうかの程度でした。動きを付けても全然自分からカマで捕まえてくれなかったですし、怖がられてしまうこともあれば何度トライしても食べてくれない日があって、気を揉む日々が続きました。

エクレアさん ③

餌やりに苦労はしながらも、何とか孵化から9日後の6月15日に最初の脱皮をしました。造花(造草)の葉っぱを足場にして逆さに脱いだようです。体長は 1.7cm ほどに。

エクレアさん ④

鶏肉を食べるエクレアさん。体は大きくなって食べれる量が増えても、用意した餌を相変わらず食べ物だとあまり認識してくれなかったので、苦労の絶えない日はまだまだ続きます。

何で1匹飼い続けているこの子について「エクレアさん」と名付けたのかというと、胸部~腹部の見た目がエクレアみたいだったからです。(笑) 上側がちょっと焦げた色で、下側が薄い感じの色だったので。

エクレアさん ⑤

そして初回の脱皮から10日後の6月25日に2度目の脱皮をしました!上の写真は脱皮最中のシーンです。軟らかそうな薄い色の体が見えますね。

私はブログを使って情報発信をする立場の人間なので、エクレアさんの飼育をしていく中で “ カマキリの一つの飼育方法 ” を発信する為に「生涯を通して人の食べ物だけを与え続ける実験をしてもいいのかな?」と考えたこともありました。しかし実験の為にエクレアさんが明らかに不健康になってしまうのは私の望むところではなく、他方でただ生き餌に切り替えるだけでは面白くないなと思い、最終的に辿り着いたのが ※1 「メダカだけを食べ続けて無事大人になれるのか?」という検証を行うことでした。

※1 私はメダカの品種改良や新種作出を目指している飼育者なので、繁殖時の親魚には選ばれない選別外メダカをたくさん抱えていました。選別外メダカを餌としてエクレアさんに与えるのなら調達に困らないかなという思惑もありました。

エクレアさんにメダカだけ与える飼育

エクレアさん ⑥

上の写真は6月30日に撮ったものですが、エクレアさんに初めてメダカを与えた際の写真です。単に体が大きくなったことも関係していると思いますが、これまでの人の食べ物を与えていた時とは違って明らかに食い付きが良くなりました。やはりカマキリには生き餌が一番なのでしょう。メダカを与える際は、ピンセットで摘まんだり釣り糸で吊るしたり・・・メダカを与えるようになってからは、どんどん楽に飼えるようになりました。

エクレアさん ②

順調な飼育が続くようになったものの、ある日エクレアさんの異変に気付きました。7月23日に4度目の脱皮をしたのですが、どうやらその時の脱皮に失敗して左後ろ脚の中間あたり(=ふ節)が折れてしまっていたのです。エクレアさんが生きる上では何ら問題なさそうではありました。

エクレアさん ⑦

上の写真は7月31日の接写になります。この左後ろ脚はまともに使えないので、正立している時に地に付かず浮いていることが多かったです。

エクレアさん ⑧

エクレアさん ⑨

続いては8月8日に撮影した5回目の脱皮時になります。その時の飼育ケース内が狭そうだったので、脱皮中に竹串を使って脱け殻を移動させました。予想では左後ろ脚の負傷は今回の脱皮で治るのかなと期待していたものの、残念ながら殻から抜き出しにくそうで不自然な形は維持されることになりました。

カマキリウム ②

5回目の脱皮後から、(最期まで使うことになる)新たな飼育ケースへ引っ越しさせて飼うことにしました。自論ですが、単に何もないプラケースの中で飼うのではなく、背景を用意したり造花を置いたりといった “ 少しでも観ていてワクワクするような工夫 ” を施すことで、そのペットに対する愛着がより湧くものと考えています。

エクレアさん ⑩

6回目の脱皮は、8月28日になりました。一緒に写っているのは、ウーパールーパーのピータンです。

エクレアさん ⑪

エクレアさん ⑫

上の写真2枚とも8月29日のものです。上から眺める分には体が大きくなっただけに見えますが、顔と裏側を見ると私はやはり虫が苦手なんだなと思いました。(笑) 捕食シーンよりもグロテスク...。

エクレアさん ⑬

7回目の脱皮は9月24日。当然といえば当然なのかもしれませんが、脱皮のスパンが長くなっています。

エクレアさん ⑭

エクレアさん ⑮

そして最後成虫になる為の8回目の脱皮(=羽化)が11月9日となりました。まずは今まで通りに、逆さの状態で皮から抜け出していって・・・

エクレアさん ⑯

エクレアさん ⑰

これまで体にこじんまりと沿ってあっただけの翅が広げられました。ただ、理由は分かりませんが右後ろ翅を綺麗に伸ばすことが出来なくて不格好な形の羽化となりました。またこれまで気になっていた左後ろ脚(=ふ節)も正常な形には戻り切れなかったみたいです。命に別状はないので私は特に気にしませんでしたが。

エクレアさん ⑱

エクレアさん ⑲

羽化翌日の写真です。よくよく考えたら茶系のカマキリってあまり見たことがなかったので、こんな感じなのかと思いました。地味過ぎかな?(笑)

エクレアさん ⑳

飼育ケースの掃除ついでに撮ったエクレアさん。捕まえるのはとても簡単ですが、噛まれて反撃されたら怖いので持てて数秒です。(汗)

エクレアさん ㉑

年が明けて2021年1月8日の写真です。奥に写っている緑色のカマキリは、2020年11月20日に私が捕まえてきたハラビロカマキリのちんすこう

エクレアさんの繁殖相手が見つかったら繁殖させたいなという思惑があって同種を探していた時期があり、たまたま見つけたのがちんすこうでした。もちろん2匹を一緒にすることはなくて、ちんすこうにはペットショップで買ったフタホシコオロギを与えていました。

エクレアさん ㉓

上の写真は1月18日のものですが、2021年1月中旬頃に右後ろ脚(=ふ節)が欠けていることが分かりました。自然界ならもう存在していない時期まで生きている身なので、仕方がないですね。

エクレアさん ㉒

上の写真は、エクレアさんが最後に食事をした3月2日の写真になります。この数日前から食欲が明らかに減退していてメダカを残すようになり、衰弱していって3月7日にお空へ旅立ちました。私の下で9か月も生きてくれて良かったです。(^^*)

 

エクレアさんの一生/飼育方法のまとめ

上述がダラダラとした段落なので、改めてエクレアさんの一生や飼育方法についてまとめます。

種類&雌雄&寿命について

まず最初にエクレアさんがオオカマキリであるとご紹介しましたが、そう判別できたのは過去記事でもご紹介したように

・成虫時の体長が約 7cm であること(←小型種ではない)
・胸部が黄色くなっていること(=オオカマキリの特徴)
・翅に黒い模様があること(=オオカマキリの特徴)

等によります。オスメスの判別について、お尻の部分をよく見れば分かるはずですがお尻を鮮明に撮影した写真がないので結局分かりませんでした。(汗)

エクレアさんの寿命は9か月で、日数でいうと274日になります。

脱皮の回数とスパンについて

脱皮の回数とそのスパンについて整理すると、

2020年6月6日に孵化
2020年6月15日に脱皮【1】(孵化より9日)
2020年6月25日に脱皮【2】(前回より10日)
2020年7月11日に脱皮【3】(前回より16日)
2020年7月23日に脱皮【4】(前回より12日)
2020年8月8日に脱皮【5】(前回より16日)
2020年8月28日に脱皮【6】(前回より20日)
2020年9月24日に脱皮【7】(前回より27日)
2020年11月9日に羽化【8】(前回より46日)

このようになります。脱皮3回目まではスパンが徐々に開いていくのですが、【脱皮3回目→4回目】の間に一旦スパンが短くなっています。これはおそらく、食べる餌の量(=私が食べ切れると判断し与えた量)が増えたことが影響しているのかなと思います。また、脱皮の数日前から餌を食べなくなり、脱皮直後も食欲はない傾向にありました。

食べてきたメダカの数について

スマホに残っていたエクレアさんの食事シーンの写真を、全てまとめてみました。

エクレアさん ㉔

エクレアさん ㉕

エクレアさん ㉖

エクレアさん ㉗

エクレアさん ㉘

エクレアさん ㉙

エクレアさん ㉚

エクレアさん ㉛

エクレアさん ㉜

エクレアさん ㉝

エクレアさん 34

エクレアさん 35

全部で134枚になりました。孵化間もない頃は撮れていない食事シーンもありますが、メダカを与えるようになってからは全ての食事シーンを撮影しています。一生のうちに食べたメダカは125匹で、体のサイズに合わせて与えるメダカのサイズも大きくしていきました。

実際に与えた餌について

エクレアさんが口にしてきた食べ物を整理すると、

● メダカ・・・125匹
○ ヨーグルト・・・数回
○ 鶏肉(もも肉、むね肉)・・・数回
○ クリームチーズ・・・1~2回
○ 豚肉・・・1~2回
○ ミナミヌマエビ ・・・1匹
○ ネクトンS・・・数回

となります。メダカ食に切り替えたのは2020年6月30日でして、その直前の餌やりではミナミヌマエビを与えましたが殻が硬くて脚しか食べれなかったみたいです。

コスモスラクトとネクトンS

ネクトンSというのは、上の写真の右側にあるパウダー状のビタミン剤のことです。インコ方面で飲み水やシードに混ぜて使うのですが、孵化間もない頃に与えていたヨーグルトや鶏肉に少量和えて与えた機会が数度ありました。少しでも健康に育ってくれそうな気がしたからで、エクレアさんの体に実際どんな影響を及ぼしたかは分かりません。

餌やりの頻度について

餌やりの頻度は、基本的には1~3日に1回の範囲になりました。【孵化間もない頃】は餓死の恐れがあること、【成虫】や【成虫に近い時期】は食欲旺盛なことから1日に2度餌やりすることもありました。孵化間もない頃は、餌を竹串の先に取り付けたり釣り糸でくくった状態で与え、メダカを与える際は主にピンセットで手渡し(カマ渡し)していました。

水中生物であるメダカを生き餌にする以上、エクレアさんの飼育ケース内にコオロギのように放つことは出来ないので、毎回食べ残さない量を意識して与えていました。その結果として自然界の仲間たちより成長が遅れ、11月の羽化に至ったものと考えています。

 

冬の期間は室温が低いと餌を食べなかったので、4~5日のスパンが空いたこともあります。暖房を付ける際に餌やりをしていましたし、逆に餌やりの為に暖房を付けたこともありました。

水やりについて

水やりについて、飼育ケース内にペットボトルの蓋や小皿に水を入れて置いておくこともありましたが、水換えが面倒に思えて1~2日に1回霧吹きで顔やカマを濡らすようにしました。

飼育ケースの掃除等について

飼育ケースにはキッチンペーパーを敷いていて、ある程度フンが溜まってきたらキッチンペーパーを交換し、ケース側面が汚れてきたらたまに水洗いしていました。頻度は1週間に1~2回ほどです。孵化間もない時期はペットボトル内で飼っていましたが、その時も同頻度の手入れでした。

温度管理について

エクレアさんの飼育ケースは、私の自室に置いていました。特別な温度管理はしていなくて、(上述しましたが)冬の寒い日に餌やりする際は暖房に合わせて行っていました。

 

最後に

この記事を書いていて改めて思いましたが、エクレアさんの繁殖までに携わりたかったなと思います。繁殖にまで至らなかった大きな要因は、私が育成を急がなかったので成虫になった時にはもう野生のオオカマキリを探すこと自体が困難になっていたことです。ほぼメダカだけ与えてもカマキリを成虫にまで育て上げ、長生きさせられる事例を作れたことは満足ですが、もしまたカマキリを飼う機会があれば繁殖にまで挑戦したいと思います。

エクレアさんの脱皮時のふ節の負傷羽化時の翅の不全について、もしかしたら「メダカだけしか与えていないことによる栄養の偏りが原因ではないか?」と考えもしました。真相は分からないものの、年を跨いで3月まで生きた事実も踏まえるとその説は違うように思います。とにかく、カマキリの脱皮はデリケートであり、足場とその下の十分なスペースが必要ということは言えると思います。

 

本日の写真

今日は、私オリジナルの赤虎系統(=赤虎メダカ F4において親魚の選定していました。

赤虎メダカ F4 ①

赤虎メダカ F4 ②

若干ピンボケしてますね。(汗) 1枚目がオス2匹で2枚目がメス7匹です。今年の繁殖シーズンにおける赤虎系統では、彼ら計9匹によるペアリング(混泳)から入手出来る卵を育てていくことに決めました。何でオスが2匹なのかというと納得出来る個体が2匹だけしかいなかったからで、子孫の遺伝的多様性を保つために他方のメスを多めに選んだ次第です。

赤虎メダカ F4 ③

3枚目は、親魚に選んだオス2匹のうちの1匹です。体形が整っている個体です。自宅の赤虎では尾びれの張りの弱い個体がとても多いので、彼の場合はちゃんと尾びれが張れているという意味でも気に入りました。

赤虎メダカ F4 ④

4枚目は、メス7匹のうちの1匹。メスの方が7:3の割合で多いことも影響していると思うのですが、メスは斑表現の派手な子が多かった印象です。私の赤虎では、基本的に【濃い斑表現】と【濃いオレンジ色体色】を追求していて、単に派手な子を選び続け累代していくと市場に出回る斑メダカと差別化できないと考えているので、 “ 何か個性的な斑の方向性 ” を見出せたらと考えています。極端な例えだと、斑が体の左右どちらか半分に集中してるとか。(笑)

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!