【自作発酵マット①】初めてカブクワの発酵マットを作りました!(2021/10/8)

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。昨晩の、千葉県北西部を震源地とする地震には驚かされました。いきなりマックスの揺れが来た感じで、私は条件反射で玄関のドアを開けに行きました。その後はビックリしたインコ達のケアをしてましたね。

今夜は初めてだっけ? スーパーで小さな水だこを買ってたこ飯唐揚げにしてみました。安かった理由があるのか私の実力なのか、そんなに美味しくなくてガッカリでした。(汗) 私がやるべきは里芋と一緒に煮物を作ることだったように思います。

 

初めての発酵マット作りをご紹介!

それでは、本題に入ります。「カブクワ記事」の投稿です。2021年8月より、自宅で飼育するカブトムシ&クワガタの幼虫飼育用の発酵マット作りを行ってきたので、それについてご紹介することにしました!

 

これまでの経緯や使用したグッズ、そして結果について順番にお話します。(^^*)

 

なぜ発酵マット作りを?

カブクワ飼育は小学生~高校生の頃までやっていて、昨年2020年秋より本格的に復帰することになりました。私が生涯をかけて新種作出等の追求をすることに決めたメダカについては室外で飼う生き物なので、クワガタ&カブトムシを室内方面のペットとして抱えることに。メダカ飼育で培った品種改良に関する知識や経験を、カブクワでも活かせればと考えています。

 

そして勉強も兼ねて、過去に ※1 店頭に並ぶ昆虫マットの調査を行ったところ「自分でも発酵マットは作れないものなのか?」という思いを抱きました。自分で作ってみないと市販品の何がいいのかは深く理解出来ないと思いますし、自分で作れるのならその方が飼育コストを抑えられますし、メダカ同様に生涯かけてカブクワも飼育するのであれば自分で研究しなければという考えに至ったのです。

発酵マット作りに取り組み始めたのは2021年8月中旬のことです。続いて、今回準備したグッズ等についてお話します。

 

使用したグッズについて

今回発酵マット作りに用意したのは、以下のグッズになります。

● クヌギ粉砕マット(5L ×3)
● 薄力粉
● 強力粉
● きな粉
● 水
○ 飼育用プラケース(コーナン)
○ タッパー(100均の500円)
○ 霧吹き(100均)
○ 使い捨てビニール手袋(100均)

ドルクスファーム社のクヌギ粉砕マット

※2 発酵マットに関するネット記事をいくつか参考にする中で、カブトムシにもクワガタにも両方使えるマットを作りたいことからクヌギのほだ木(=原木椎茸を作る際のあの木)の粉砕マットを購入することにしました。ホームセンターやペットショップの昆虫コーナーにある安いマットでも構わないかなと思ったものの、それらのマットでは原材料の表記が曖昧だったり添加剤が既に入っているタイプもあることから、悩んだ挙句に今回はドルクスファーム社(大分県)のほだ木100%の商品を商品を購入しました。

※2 発酵について、ほだ木を粉砕しただけの状態は「未発酵マット」または「一次発酵マット」と呼ばれます。 “ 意図的な発酵処置 ” のみを発酵としてカウントするなら前者の表現が正しいと思いますが、粉砕しただけの状態でも発酵は進んでいるので厳密には後者の呼び方が相応しいように私は思います。 )

発酵マット作りに用いる添加剤として、今回は自宅にあった【小麦粉】【きな粉】を使用することにしました。それぞれの添加剤を使い分けて、2つの発酵マットを作ることを目指します。

日清のカメリヤ(強力小麦粉)とフラワー(薄力小麦粉)

使った小麦粉は、日清の薄力粉(フラワー)強力粉(カメリヤ)。薄力粉よりも強力粉の方が栄養価の高いマットに仕上がるものの、失敗するリスクも高くなるそうです。初めての発酵マット作りとはいえ、リスクも背負ってみたかったことから両者をブレンドして使うことにしました。

きな粉

きな粉は業務スーパーで買っていたものです。

発酵マット作り ①

発酵マットを作る為のケースについて、容量約 20ℓの飼育用プラケース(←小麦粉用)と、容量約 10ℓのタッパー(←きな粉用)の2つを用意しました。何でケースを違うものにしたのかというと、

【小麦粉ver】のケース蓋は、小バエ除けシートを挟む
 ⇒ 内部の通気性が良く、水分が蒸発しやすい
【きな粉ver】のケース蓋は、穴を開け不織布テープを貼る
 ⇒ 内部の通気性が悪く、水分が蒸発しにくい

といった違いを作ることで、どちらの発酵環境が好ましいのかも比較してみる為です。

ケース内ではマットをかき混ぜる等の行為をするので、マットが外へ零れないように高さのあるケースを選ぶ必要がありました。

いざ、発酵マット作り!

最初の工程について

それでは、実際の発酵マット作りについてご紹介します。【小麦粉ver】【きな粉ver】の2つの添加剤パターンをやるわけですが、クヌギのほだ木粉砕マットは同量に分けたのではなく【小麦粉ver】はマット10ℓ【きな粉ver】はマット5ℓで作ってみることにしました。

発酵マット作り ②

改めて、今回用意した添加剤になります。マットの容量に対する添加剤の使用量について、どの情報源を見てもだいたい “ 容量(mℓ)×2% ” の量(g)の使用がベターのようなので、【小麦粉ver】では 200g【きな粉ver】では 100g を用意しました。また【小麦粉ver】では強力粉を1/3(=66.6g)、薄力粉を2/3(=133.3g)のブレンドとしました。

発酵マット作り ③

発酵マット作り ④

ケースにマットと添加剤を入れて、使い捨てビニール手袋を着用した手でひたすら均一になるように混ぜました。続いて霧吹きで水分を与えながら、更に混ぜ混ぜしていきました。水を加えてからでは均一に混ぜることが難しいので、先にマットと添加剤を入念に混ぜる必要があります。

発酵マット作り ③

発酵マット作り ④

発酵マット作り ⑤

加水することによって発酵が促進されるわけなのですが、今回は上の写真にあるように “ ギュッと握って水分の滴らない塊の出来る程度 ” の水分を与えました。計量していたところ、加えた水分は【小麦粉ver】が500mℓ【きな粉ver】が350mℓ。後者はシンプルに入れ過ぎたかなと思います。(汗)

( 使用するマットの乾燥度合い発酵マット作りを行う時期の気候も大事な要素なので、加水量はその都度その都度の手の感覚で決められるようになるのが理想形に思います。 )

下準備完了後~1ヶ月後について

マットへの添加剤の投入と加水が完了してからは、毎日1回マットをかき混ぜる日が続きました。かき混ぜるのは均一に発酵させる為・・・なのかな? じゃあ「かき混ぜないと失敗するのか?」と問われれば、初心者の私にはまだ分かりません。(汗)

 

また蓋を開けてかき混ぜる際にコバエの侵入するリスクがあったので、コバエの侵入がないか神経を尖らせていました。具体的な対策としては、コバエは風が強い場所ではふらふらと飛んで来ることが出来ないのでケースに向けて扇風機の風を当てていました。

 

ケースの置き場所としては、

● 晴れの日の日中
 ⇒ ベランダの直射日光の当たるに場所に置く
● 上記以外の日
 ⇒ 室内に置く

ということをしていました。ある程度の温度(気温)がないと発酵は進まないので、特に加温設備のない方は夏に発酵マットを作るのが無難ですね。

 

下準備を終えてからの発酵2日目にはすぐ熱の発生が確認され、【小麦粉ver】【きな粉ver】共にケース底の中心部が一番温かかったです。「熱過ぎかも?」と感じる日が1~2日ほどありました。ただケース底の中心部から距離のある場所ほど温度が感じられなかったので、かき混ぜる際は熱を全体へ配分させるイメージで行いました。

熱と同時に、発酵の進んでいる証拠としてニオイも感じられました。両者ともに最初の方は甘い匂いがし出して、【きな粉ver】の方がより甘い感じ。

 

そして、飼育ケースの蓋にコバエ除けシートを挟んでいる【小麦粉ver】では水分がどんどん蒸発するので、かき混ぜる度に霧吹きで加水をしていました。最初の状態を保つ感じです。

発酵マット作り ⑧

他方、最初に加水し過ぎた影響もあってか通気性の悪い【きな粉ver】では蓋の裏や側面内側にたくさんの水滴が付着するのが当たり前になり、マット上部がびしょびしょになるくらい酷かったので、ティッシュでよく水滴を拭き取っていました。全体を通じて、加水は1度だけ行いました。

 

発酵マット作りを初めて間もない頃は毎日かき混ぜ行為を行っていたものの、だんだん発酵が進んでいるのか疑わしくなってきて、面倒くさい気持ちも重なり2週間後くらいから2~3日に1回のかき混ぜ頻度になりました。

 

41日後の結果確認について

発酵マットの様子は、作り始めて1ヶ月後にはほぼ変化が見られなくなったように思います。一応その後もかき混ぜは続け、仕込みから41日後に正式にマットの状態を確認してみることに。

 

発酵マット作り ⑨

上の写真が、41日後のマットの状態になります。仕込んだ頃と比べると、【小麦粉ver】は明確にマットの色が濃くなりました。またニオイも市販の発酵マットに似た感じだったので、発酵処置は成功したと言えるのではないかなと思います。

他方で【きな粉ver】については色の変化は感じられません(←きな粉そのものの色のせいもある?)し、仕込みから2週間くらい経ってからはニオイが変化して、 “ ギリギリ腐敗しているようなしていないような、そこそこ不快な臭い ” がするようになりました。幼虫たちが犠牲になるかもしれない覚悟で実際に試してみないことには断定出来ないものの、おそらく水分の多過ぎる状態が続き過ぎて失敗したのだと思います。(汗)

 

上記の結果を受けたのが、仕込みから41日後の2021年9月28日。その日はたまたまノコギリクワガタ幼虫の一部の生存状況の確認も行っていたことから、9月28日より【小麦粉ver】のマットを試してみることに。<初令幼虫1頭>と<卵3個>の計4体を、それぞれプラカップに移して【小麦粉ver】のマット埋めてみました。

自作の発酵マットで過ごすノコギリクワガタ幼虫 ①

自作の発酵マットで過ごすノコギリクワガタ幼虫 ②

上の写真は、9月28日から10日が経過した本日10月8日に撮影したものです。初令幼虫1頭は元気そうで、卵3個のうち1個は無事孵化していました。【小麦粉ver】は、幼虫飼育マットとして大きな問題はなく使えそうです。(^^*)

 

今後の展開について

初めての発酵マット作りは、時期的にもこれで終わり・・・と当初は考えていたものの、自宅で発酵マット作りに最適な場所を見つけたことから、【小麦粉ver】のマットを更に発酵させて完熟マットを作ってみることに決めました!

その “ 適した場所 ” というのは、冷蔵庫の上部スペースです。放熱している故に年がら年中暖かいので、ピザ生地を発酵させるのにも使える場所。放熱の邪魔をしない等の注意が必要ですが、自宅にある冷蔵庫の上部であれば【小麦粉ver】のマットの入ったケースを問題なく置くことが出来ると判断しました。

冷蔵庫の上に物を置くことは基本的に推奨されていないはずなので、私も推奨はいたしません。このアイデアを参考にされる方は、あくまで自己責任でお願いいたします。

発酵マット作り ⑩

発酵マット作り ⑪

発酵を次の段階に進めるには再び添加剤を使用する必要があり、今回も強力粉と薄力粉をブレンドしたものを投入しました。マットと小麦粉とを混ぜやすくする為に、料理での知識を活用し今回はふるいにもかけています。かき混ぜの際の使い捨てビニール袋に付着した分や、ノコクワの幼虫4個体のプラカップに使用し減った分を考慮して9ℓのマットがあるというテイにして、小麦粉の使用量は 180g(=9000mℓ×2%)にしました。また前回は「強力粉:薄力粉=1:2」のブレンド割合だったのに対し、今回は「強力粉:薄力粉=1:1」にしてみました。

 

この完熟マット作りの結果については、改めて記事でご紹介したいと思います。尚【きな粉ver】のマットについては現在乾燥させていて、その後どうするのか検討しているところです。再び発酵させられるのならそうしたいですが、使えないなら処分かな?(≻≺)

 

本日の写真

赤虎メダカ F1 ①

今日の室外メダカ達の中で弄ったのは、オリジナル系統であり今年生まれの赤虎メダカ F5 です。自宅で生まれた身元不明の薄いオレンジ色の斑メダカのオス1匹と、最後の楊貴妃メダカのメス1匹から始まった系統。他のメダカ達はじゃんじゃん異種交配させているのに、こちらについてはノータッチですね。

赤虎メダカ F1 ②

2枚目の写真は、体色の濃い子(黒色の丸)薄い子(水色の丸)です。2つの水槽から2匹ずつ集めただけなのですが、前者は黒色の水槽で飼っていて、後者は半透明の水槽で飼っているが故に、それぞれの環境にて保護色機能が働いて濃淡が分かれているのです。本来なら全員を黒色の水槽で飼ってみないと、【体色】や【斑表現】のポテンシャルを平等に判断出来ないので、選別が進められません。(汗)

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!