おはようございます。(晴れ)レモンパイです。
室内の水生生物を飼育している部屋では、長年スピーカーを使ってきたのですが、最近調子がおかしくなってきました。曲の途中でフリーズしたりします。
スピーカーを使うのは、第一に音楽を楽しむ為ですが、実は室内水槽の外掛け式フィルターの騒音をかき消す為にも活躍してもらっていました。フィルターの騒音はなかなかのストレスになるので、気になる場合はフィルターを使わない飼育方法を探した方がいいですし、故障の場合はすぐに新しいものに交換するようにしましょう。
メダカ水槽の役割
それでは、本題に入ります。私はたくさんの数と種類のメダカを抱えているので、それに伴ってたくさんの水槽を抱えています。メダカを飼っている水槽( 飼育容器 )だけでも39個もありますが、それぞれの水槽には違った役割を持たせています。
今回は、私が普段それぞれの水槽にどのような役割を求めているのかということや、その役割分担などについてお話します。
役割①:観賞用水槽
まず、メダカを観賞する為に飼育される方は最も多いと思います。横から見やすくすることを考えると、観賞用水槽にはガラスやプラスチック製などの透明な材質が選ばれやすいです。また、メダカの食べ残しのエサを食べてくれるヌマエビや、水槽の壁に付いたコケをエサとして除去してくれるお掃除貝を混泳させると、メダカの存在が引き立てられます。
※1 黒の色揚げ容器を使うと、横からの観賞が出来なくなりますが、メダカ個々の体色の濃さが引き出されるので、上からの観賞に向いています。
※1 関連記事 → 2017/2/5の記事:「メダカの色揚げ」
自宅では特に、室内にある【 メダカ水槽 】【 ロンサム東天光の水槽 】は、観賞を意識した作りにしています。前者では、グロッソスティグマやナナ・プチなどの水草を植えています。
①の役割のある水槽: 室内の4水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割②:単種水槽
単種水槽とは、メダカを1種類だけ飼育する水槽のことです。例えば、「幹之メダカ ⇔ 梵天メダカ」など、見た目だけでは判別の難しいメダカを複数種類飼育している場合は、どうしても必要になりますね。
( メダカの単種の維持や、把握できない異種交配が行われてしまうことに興味のない方には、単種水槽は必要ではありません。 )
また、異種交配を試みた場合は、その子ども達の中には、他のメダカと間違えてしまうような形質表現の個体もいる可能性があるので、異種交配から生まれたメダカたちについては、単種水槽で飼育するのが望ましいです。
自宅では、半分以上の水槽が単種水槽になっていますし、一種類に2個以上の単種水槽を与えることもあります。
②の役割のある水槽: 稚魚を除く11水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割③:リスクヘッジ水槽
リスクヘッジ水槽とは、複数種のメダカの一部を、敢えて混泳させる水槽のことです。
各種のメダカを一つずつの単種水槽だけで管理していると、水槽内で病気の蔓延を止められなかった時や自然災害など不慮の事故によって、特定の種類のメダカが全滅してしまうリスクが高くなってしまいます。そこで、メダカを単種水槽とリスクヘッジ水槽に分けて飼育することで、絶滅のリスクを抑えるというものです。
ただし、複数種類のメダカを混泳させるリスクヘッジ水槽では、判別の出来ないくらい似ているメダカ同士を組み合わせないようには気を付けましょう。
自宅では、今育てている稚魚がある程度大きくなれば、彼らのリスクヘッジ専用の水槽を立ち上げる予定です。また、室内の観賞用水槽では複数種のメダカを混泳させているので、それらにもリスクヘッジの役割がありますね。
③の役割のある水槽: 8水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割④:病気治療水槽( &治療後隔離水槽 )
病気のメダカを発見した場合、基本的にはその個体を隔離して、治療に専念する必要があります。 ※2 メダカの病気やその対応については、何度か別の記事で詳しくお話してきました。
※2 関連記事 → 2016/11/19の記事:「病気の基本対応」
また、病気が完治したように見えても、すぐに元の水槽や他の水槽に移すと病気の再発や他個体への感染に繋がる恐れがあるので、治療が終わってもしばらくは隔離を続ける必要がありますね。
自宅では、季節の変わり目などに多く立ち上げる水槽になります。性質としては、とても流動的な水槽です。
④の役割のある水槽: 室外の2水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割⑤:稚魚用水槽
今は、自宅のメダカの自然繁殖シーズンが始まってから1ヶ月が経った時期なので、※3 稚魚を育成する為の稚魚用水槽の管理に尽力しています。稚魚の飼育では、彼らにとって天敵となる大人メダカとは水槽を分ける必要があります。
※3 関連記事 → 2016/10/5の記事:「稚魚の時期」
稚魚を育成する上では、稚魚用水槽が必要ですが、 “ 成長度合いで水槽を分ける ” という観点から、他にも「若魚用水槽」や「成魚用水槽」を設けてもいいかもしれません。
自宅では、現在多くの稚魚用水槽を稼働していますし、まだまだ多くなる可能性があります。
⑤の役割のある水槽: 室外の22水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割⑥:繁殖用水槽
今年の3月~今月の初旬まではたくさんありましたが、 ※4 メダカを繁殖させることを主目的とした繁殖用水槽は、思うように繁殖の始まらなかった一部の水槽を除いてほとんどありません。
※4 関連記事 → 2016/12/19の記事:「メダカの繁殖用水槽」
単種水槽があれば、わざわざ繁殖用水槽を設置する必要はありません。しかし、私は品種改良や新種作出の観点から、特定の個体同士のペアリングをしないといけないので、繁殖用水槽を設けています。
自宅では、役目の終えた繁殖用水槽をすぐに解体することが多いですが、そのまま新親魚の単種水槽や稚魚用水槽として扱うこともあります。
⑥の役割のある水槽: 室外の6水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割⑦:親魚水槽&祖父母メダカ水槽
私は、繁殖を終えた親魚や、昨シーズン以前に活躍してもらった祖父母メダカを飼育する為の水槽を抱えています。「繁殖ではもう使わない」ということであれば、親魚も祖父母メダカも種類の区別もなくして混泳させても構いません。しかし、彼らのような成熟した大人メダカ達を大切に管理していれば、新世代の稚魚の育成が上手くいかなかった場合や、世代間の交配をしたい場合などに、再び繁殖で活躍してもらうことが選択肢になり得ます。
私の場合、一度繁殖で活躍してもらった個体( 最後まで選別で残り続けた個体 )については、長生きさせることを一つの飼育目標にしています。また、今年の新親魚たちに対しては、【 2017親魚水槽 】というものを用意し、そこで混泳飼育をしています。
自宅では、現在「2017親魚水槽」が3つあります。また、その水槽に入れていない種類の新親魚もいますし、2016年以前に生まれた祖父母メダカの水槽が1つあります。
⑦の役割のある水槽: 室外の4水槽/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
役割⑧:予備水槽
最後は、何かあった時の為に使える、メダカを投入していない予備水槽です。「何かあった時」とは、急に安定した水質の飼育水や水槽が必要になった時などです。その予備水槽内にメダカがいない内は、他の水槽のメダカのエサとしてミジンコを繁殖させたり、グリーンウォーターの維持水槽として活用したりします。
出来れば、私は普段から予備水槽を持っていたいのですが、飼育スペースの都合上なかなか難しいですね。予備水槽を立ち上げる予定は、今のところありません。
⑧の役割のある水槽: 室内外の水槽0/39水槽 ( 2017/5/23現在 )
最後に
水槽の様々な役割について書いてきましたが、一つの水槽が複数の役割を担うことがあります。
「メダカの飼育者であれば、水槽の役割分担をしないといけない」ということではありません。しかしながら、メダカの繁殖を成功させることや、長期的なメダカの維持を目標にされる方にとっては、水槽の役割を意識することは大切だと思います。
本日の写真
写真は、( アルビノ×魔王 )F1 のメスです。つまり、現在育成中の稚魚の中の、魔王似とマルビノの祖母にあたります。
彼女は、現在祖父母メダカ水槽の一員です。なかなかその水槽の住人を観察する機会がないので、生き残っている子や力尽きてしまった子の整理が出来ていないのですが、今も元気に繁殖を続ける個体がたくさんいます。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!