カブトムシの共喰いは証明が難しい。(2023/9/21)

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今夜は初めて、宮崎の郷土料理の冷や汁を作ってみました。

冷や汁(レモンパイの料理)

昔々に普段料理をしない父が何故か作ったのを食べた(食べさせられた)のが最初の出合いで、温いは味は薄いわで物凄く不味かった記憶があり、そういうものだというトラウマがありました。今日は不意に見たテレビ画面に映っていた冷や汁が美味しそうだったので、トライしてみたのです。熱々のご飯にキンキンに冷やした冷や汁がマッチして美味しかったです。(^^*)

 

2023年の自宅カブトムシ飼育

それでは、本題に入ります。「カブトムシ記事」の投稿です。2021年から再開した地元産カブトの飼育&繁殖。ようやく飼育のコツを掴んできたので、最近の飼育作業や幼虫の共食い問題等と絡めてご紹介することにしました!

 

まず現在の立場を整理すると、私がカブトムシを飼育する理由は主に2つになります。

(1) 不要なマットの消費(←フンは野菜の肥料へ)
(2) 品種改良等の実験(←例えば体色を赤くする)

不要なマットというのは、メインの飼育生体であるクワガタに与えづらい目の粗い未使用マットや、クワガタの小さいフンの混ざった多湿な使用済みマットのことです。多品種のクワガタを飼っていると、どうしてもこういう不要なマットが不定期に発生してしまうので、その都度カブトムシに新しい餌として与えています。

 

2023年の自宅カブトムシ繁殖について

今年2023年のカブトムシ方面では、昨年生まれの10匹が成虫へとなりました。全員が同じ母親を持つ兄妹です。10匹しかいなかったのは、単にその母親メスのサイズが小さく産卵数が少なかったからだと考えています。

2023年羽化のカブトムシ兄弟

2023年羽化のカブトムシ姉妹

彼ら10匹(♂4&♀6)が羽化したのは、6月下旬~7月上旬。上述したように体色を赤くすることに拘っているので、 ※1 繁殖用のペアリングではやはり体色の赤い個体を選びました。【1ペア(A系統)】と【1ペア+メス(B系統)】の2つの繁殖用セットを用意し、それぞれから採卵を試みることに。ゼリーは100均ゼリーではなく、繁殖用の高タンパクンなプロゼリー等です。

※1 カブトムシの近親交配による不都合な影響についても調査しているので、今年は敢えて野外個体の血は混ぜませんでした。

産卵が始まったのは、おそらく7月中旬から。ペアリングから1週間持たずに死んでしまったオスがいたハプニング(←暑さのせい?)はありつつ、他の親個体4匹は長生きしてくれました。【B系統】のメス2匹は8月下旬まで産卵をし、9月上旬まで生きていました。

そしてここからが、最近9月中旬のお話です。9月からジモティー経由でカブトムシの譲渡を積極的に行って飼育数の確認や調整を行ってきました。9月中旬時点の個体数は、

~ 2023年9月中旬時点の幼虫数 ~
【A系統(♀×1)】= 30 匹
→ 9/20 時点で 19 匹に整理
【B系統(♀×2)】= 86 匹
→ 9/20 時点で 26 匹に整理

このようになります。孵化は早くて8月上旬から始まっている可能性があること( ← その期間の脱落個体もそこそこいるだろう)や、8月の段階からマットの上で死んでいた幼虫を複数見つけていた例などを踏まえると、カブトムシのメスは基本的に 40~50 個の卵を産む能力があるのだと思います。

カブトムシ幼虫の飼育 ①

幼虫は現在は3つの飼育容器で飼っているのですが、過密の程度と個体数の減少との関係性を調べる為に敢えて条件をずらしています。まず1つ目は、<4匹を飼っている飼育ケース(①A系統)>です。撮影時は5匹でしたが、最終的に4匹にしました。コーナンの飼育ケース(マット容量:約 18ℓ)で悠々と飼育することに。このままなら個体数は減らないでしょう。

カブトムシ幼虫の飼育 ②

次に2つ目は、<15匹を飼っている飼育ケース(②A´系統)>です。1つ目と全く同じコーナンケースを使っていて、こちらも写真と数が合わないですが最終的には調整しています。 ※2 通気性の良さを重視し、①も②も飼育ケースと蓋との間にコバエ除けシートは挟んでいません。屋内のクワガタ飼育とは違い、屋外のカブトムシ飼育ではコバエOKです。

※2 カブトムシは “ 空気 ” で飼う生き物です。通気性の悪い環境で飼育するとマットの上でじっとすることが多くなりますし、どんなに高価なマットを使っていても食べずに成長が鈍化します。

カブトムシ幼虫の飼育 ③

最後3つ目は、<26匹を飼っている飼育ケース(③B系統)>です。衣装ケース(マット容量:約 35ℓ)で飼っていて、②よりも過密な環境となっています。最終的に個体数がどれだけ変わってくるのか気になるところ。

カブトムシ幼虫の飼育 ④

カブトムシ幼虫の飼育 ⑤

また③の衣装ケースに関して、通気性を少しでも上げる為に、蓋は常に浮かせておくだけでなく、四方の側面にはんだごてによる穴開けをしています。ただ、側面からマットがぼろぼろ零れると面倒なので、穴1つずつをサージカルテープで塞いでもいます。幼虫を大きく&ストレス少なく育てるには、やはり通気性の確保は欠かせないですね。

 

幼虫の「共食い」論について考えていること

カブトムシの幼虫について『共喰い(共喰い)をする』という情報があって、実際にこのブログでも何度か触れたことがあります。幼虫を1つの飼育ケースで複数飼いしていると、幼虫がお互いに共食いをして数を減らしてしまう現象のことです。

 

確かに幼虫をまとめて飼っていると数が減ってくることは、どなたの飼育下でも起こるはずですが、果たしてそれが “ 共食いを意図した攻撃 ” によってそうなっているのかは誰にも分かりません。だって、決定的な瞬間は目視出来ないから。誰かが透明な飼育マットを開発して、それを使って幅の狭い飼育ケース内で幼虫を複数飼ってみれば、片方の幼虫が他方の幼虫を襲うシーンは撮影出来るのかもしれません。

 

カブトムシ幼虫に触れ続ける中で、「ただ単に食べられるものを食べているに過ぎないのでは?」と考えるようになりました。彼らはその方針で生きる中で、

・自分が不意に傷付けてしまい弱った他の幼虫が、たまたま目の前に居たので食べる
・脱皮関係で身動きの取れない他の幼虫が、たまたま目の前に居たので食べる
・何らかの原因で死んでいる他の幼虫が、たまたま目の前に居たので食べる

という事実が、日々淡々と繰り返されているだけではないかなと思うのです。自分と全く同じ成分で出来た動かない栄養が目の前にあるのなら、優先的に食べて自分の血肉にしようとするのは自然なことでは? マット交換等の際に、(経緯はどうあれ)共食いのシーンを見たことがないのは、他の幼虫の体は美味しいのですぐに食べ尽くしてしまう・・・のかなとも思いますね。

もしカブトムシ幼虫が好戦的だと仮定すると、攻撃された側の幼虫の反撃も激しくなるはずなので、どんなに広い飼育ケースで飼っていても最終的に1匹以下になってしまうと想定されます。でも、昨年2022年は衣装ケースの飼育にて10匹の幼虫が1匹も欠けることなく成虫へと辿り着いたことから、やはり基本的には意図した共食いはしない穏やかな生き物なのかなと考えているのです。・・・というお話でした。

 

本日のメダカ写真

今日は、ある異種交配メダカを撮ってみました。

黒百式×黒天幻龍メダカ

(黒百式メダカ×黒天幻龍メダカ)F1 です。悲運なことに、来年2024年に活躍してもらうはずの黒天幻龍メダカ F1 の種親候補がこの間病気で全滅してしまったのですが、全滅する前に種親候補と黒百式との異種交配を試みていて、現在10匹弱の稚魚が生きているのです。こういう時の為に、保険として様々な交配を試みておくのはオススメです。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!