こんばんは。レモンパイです。先日の晩御飯は、ウズベキスタンの伝統料理と云われるプロフ(パロフ)にしてみました。作るのはこれが4~5回目。
思い返すと私がラム肉を買うのは、プロフを作る時だけ。牛豚鶏でも美味しい炊き込みご飯になるけど、食べたくなるのはちゃんとラム肉を使ったプロフだけなんですよね。料理人として次のステージへ行く為、今後は外国の郷土料理を積極的に作っていこうと思います。
クワガタを内臓除去の標本にしてみました!
それでは、本題に入ります。「昆虫標本記事」の投稿です。以前、飼育していたギアスゾウカブトのミイラ標本(←内臓除去加工)についてお話しましたが、今回はクワガタ版のミイラ標本作りについてお話します。モデルはヒラタクワガタで、標本に昆虫針を刺さないスタイルの壁掛け標本に仕上げてみました。
まず、今回の標本作りで使用した材料と道具は以下の通りになります。
⇒ 死後直後 or 死後直後から冷凍保存したもの
・木の円板
⇒ 標本を飾る為の土台
・発砲スチロール板
⇒ 昆虫針を刺す為の受け素材
・たこ糸
⇒ テグスでも可
・ボンド
⇒ 木工用の多用途が推奨
・紙ねんど
⇒ 標本内部の芯材
・昆虫針
・ハサミ/カッター/ピンセット/コンパス/ボールペン/電動ドリル/爪楊枝
では、写真を用いながら手順をご説明していきます。
手順①:モデルを内臓除去&乾燥させる
まずこちらが、今回のモデルのヒラタクワガタです。地元神奈川県にて材割で入手した親世代の子なので F1 。 F1 世代では一番大きな子だったのですが、ボトルから出して成虫飼育に切り替えて間もなく死んでしまいました。理由は全く分からず、何故か同世代はオスだけ死にやすかったのが不思議です。親世代ではそんなことはなかったですし、同世代のメスは全く落ちていないんですけどね。
死んでしまったこと自体は仕方がないので、いつか標本にする為にとすぐ冷凍庫へ入れました。上の写真は、冷凍庫から出した際のもの。冷凍庫内では、衝撃等で脚が外れないようにタッパーに入れ、緩衝材を軽く詰めるのが理想です。
それでは内臓処理の開始です。両手の指で摘まんで、まずは胸部と腹部を引っ張って分断します。この際に指で脚を抑える形になると脚の外れる可能性があるので、外殻を掴むのが無難です。
続いて頭部と胸部の分離。筋肉が立派過ぎたので、最終的にはカッターで切り離しました。
3つに分けたパーツから、それぞれ内臓を除去していきます。ピンセットで摘まんで引きずり出したり、綿棒で擦ったり。水道水で内部を洗いながら地道な作業を行います。
内臓除去をするとこんな感じ。今更ですが内臓を除去するのは、除去しないと標本完成後に悪臭がしてしまうから。例えば、部屋のテーブルに死んだザリガニがずっと置かれていたらどうなるかをイメージされると、処理の必要性が分かりやすいかな?とはいえ内臓は完全に除去しなければいけないわけでもないので、除去に拘り過ぎて外殻等(特に腹部)を破損させてしまうリスクがあることにも注意が必要です。
内臓除去が済んだら、次は展足に移ります。今回の標本は翅を開くスタイルにします。腹部の上翅って案外丈夫にくっ付いているので、状態の悪いモデルでなければ簡単に外れることはありません。斜め上にずらすイメージです。
腹部はこのように展足しました。私の場合、手元に使い切れないほどのスタンプ用消しゴムがあるのでこれを土台にしていますが、発砲スチロール等の他素材でも構いません。体の下に浮かせる為の消しゴムを置き、昆虫針(虫ピン)で脚を好きな形状になるよう固定します。下翅は、写真にあるように消しゴムで挟んで広げています。おそらく生前1回も使用したことのない下翅なので、とても綺麗でした。
頭部と胸部も同様に展足をします。ここから、乾燥&固定の工程に移ります。風通しが良くて物がぶつかったりしない場所に放置するのです。私の場合、エアコンの室外機の前に1ヶ月置きっ放しにしていました。
手順②:標本土台を作る
次は、今回の壁掛け標本を作るにあたり必要な標本土台を用意します。ホームセンターで購入したのは、木の円板と発砲スチロール板です。発砲スチロール板だけでも構いませんが、重量としての安定性や丈夫さが欲しかったので木の板を土台としました。もちろん円板である必要はなく、四角形でも構いません。
まず、木の円板にたこ糸で吊るす為の穴を開けます。上の写真にあるように、電動ドリルで貫通させた箇所を2箇所(計4箇所穴開け)作りました。
そしてたこ糸を通して、2箇所それぞれに結び目を作るとこのような感じに。
次は発砲スチロールの板から、木の円板と同じサイズになるようコンパス&ボールペンで切り取り線を描き、円板をハサミで切り出します。1枚だけでは昆虫針を刺すのに分厚さが足りないと思ったので、今回は2枚用意しました。
そして木の円板と、発砲スチロールの円板2枚をボンドで貼り付けたら標本土台の完成です。
手順③:標本を組み立てる
最後に、乾燥させていた標本を組み立ていきます。
組み立てを行う前に、その作業によって節々が外れないように爪楊枝を使ってピンポイントにボンドによる接着補強を行います。ボンドを付け過ぎると、ボンド内部の乾燥が進まず ※ 白っぽくなってしまう可能性があることに注意が必要です。
中が空洞の標本では接着が難しいので、紙ねんどで芯材を作ります。前回のゾウカブトの際は体格に合わせてそれなりに紙ねんどを使用しましたが、今回のヒラタクワガタの場合は小さくて詰めるのが難しいので、写真にあるような細い棒状のものだけ作りました。
頭&胸&腹の各パーツの内部に、綿棒や爪楊枝を使ってボンドを塗りました(少し埋めました)。写真では頭部も腹部もボンドで完全に埋めているように見えますが、そうではなくて入口に少し塗った程度です。ここでボンドを使用し過ぎると、組み立てた際にボンドがはみ出てしまうことに注意が必要です。
それではいよいよドッキングです。頭部と胸部をひっくり返した状態で、芯材を通しながらくっ付けます。この際、接続の角度が曲がっていないか確認したり、ボンドがはみ出ていないか確認します。
最後に、腹部とくっ付けてボンドの乾燥&硬化を待ちます。
完全に硬化したので、ミイラ標本として完成です。(^0^*)♪
手順②で作成した標本土台に飾ってみました。壁掛けの方法ですが、胸部と腹部の隙間に昆虫針を挿して、胸部に引っ掛けるスタイルにしたのです。もしギラファノコギリ等の大きな標本であれば、内歯も昆虫針に引っ掛けて支えるやり方になるかと思います。
いずれこの標本土台の空いているスペースに、最推しであるヒメオオクワガタを飾ってみるつもりです。(^_^*)
本日のメダカ写真
今日は今年生まれの体外光メダカを撮ってみました。メダカ方面ではあまりに手を抜き過ぎていて、特に体外光系の系統ではもう親魚やルーツの把握が曖昧です。(汗) 数種類いる体外光は来年に異種交配で全部一つにまとめようかなと思います。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!