自宅の「水」の残留塩素を調べてみました!

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今日の日中はじんわりと暑くて、夜遅くになってもまだ少し暑いなと思います。でもおかげで、日中は室外メダカへのエサやりがきっちり出来ました。(^^)

 

今日はネットのレシピを参考にしながら、らぽっぽのナチュラルスティックポテト風のものを作りました。同じ食感は再現出来ませんでしたが、味は近くて美味しかったです。(^^) 後でツイッターに載せようと思います。

 

昔は横浜駅(シャル中)に寄る機会があると買っていたのですが、最近はなかなかお店を見つけられないかなと。あと、これは恥ずかしい話なのですが、昨日まで「らぽっぽ」「らっぽっぽ」だと思ってました。(笑)

 

自宅の「水」の残留塩素を調べてみた

それでは本題に入ります。以前、自宅のメダカ水槽などにおいて飼育水のpH測定を行い、結果を

にてまとめて投稿しました。

 

そしてpH測定をしていく中で、飼育水内の残留塩素についても興味が湧いたので、 “ いくつかのシチュエーションにおける残留塩素の検査 ” をしてみました!!今回は、そのことをお話します。

 

そもそも残留塩素とは?

ここでいう残留塩素とは、水道水に含まれている塩素のことです。

 

アクアリウムの世界では「カルキ」という言葉や「カルキ抜き」という表現を使いますが、カルキ(=次亜塩素酸カルシウム)とは浄水場で水道水を作る際に、水に溶かして塩素を生み出す物質なので、大まかな意味としては “ カルキ≒残留塩素 ” で合っています。

 

なぜアクアリウムの世界で残留塩素の存在が注目されるのかというと、飼育水内に塩素がある程度存在すると、飼育水内の生体(魚など)ろ過バクテリアにとって有害だからです。メダカ飼育でも、塩素の存在には注意することが望ましいです。

( 敢えて蛇口から出たての水道水の中でメダカを飼う実験はしたくないので、具体的にメダカにどういうダメージがあるのかは私には分からないです。 )

そして水道水の中の残留塩素は、太陽光(自然光)に晒すこと時間経過などによって減らすことが出来ます。アクアリストからすると、

○ 急用の場合:いわゆる「カルキ抜き剤」「塩素中和剤」などを使用
○ 急用でない場合:バケツなどに汲み置く

ことによって、水道水の残留塩素を生体に安全な量にまで減らすことになります。

 

残留塩素量の調べ方について

今回の記事作成の為に、飼育水を含む様々な「水」の残留塩素を調べてみたわけですが、どうやって調べたのかというと「DPD錠剤」というものを使いました。

DPD錠剤

上の写真①に写っている錠剤が、DPD錠剤になります。検査したい水10mℓ分の入った試験管にDPD錠剤を投入することで水にピンク色の変化を起こし、そのピンク色をカラーチャート(色見本)に照らしてみることによって残留塩素の量の目安を知るというわけです。

試験管

ちなみに今回、錠剤を入手したものの試験管は手元になかったので、100均で探してみました。私が見つけて使ったのは、セリアの「ガーデンポット 試験管」という商品です。被験水の比較も同時に行えた方が良いかなと考え、2つ購入してみました。またカラーチャート(色見本)については、その入手した錠剤のメーカーのカラーチャートを、ネット上で見つけ参考にしました。

 

以下より、私が何度か行った残留塩素の検査結果について書いています。

 

残留塩素の調査結果について

ケース[1]:台所の水道水/浄水器を通った水道水

・まずどこの残留塩素を調べようかと考えたところ、台所の蛇口から出てくる水道水を調べてみました。また、自宅の台所の蛇口には浄水器を付けているので、<浄水してない台所の水道水><浄水した台所の水道水>の2種類を簡単に入手出来ます。

検査1-1

・結果は上の写真のようになりました。左側の試験管ははっきりとピンク色に色付きましたが、右側の試験感はほぼ透明です。自宅の浄水器の場合ですが、残留塩素をほとんど取り除いてくれることが分かりました。わざわざ中和剤などを使わなくても、メダカ関連では浄水器を通した水をそのまま使って問題ないようです。(^^)

検査1-2

・ちなみに、試験管を上から見るとこのようになります。試験管を横から見た時よりも、上から見た時の方がピンク色が濃く見えます。カラーチャート(色見本)と照らしてみて判別に悩んだのですが、今回は〈浄水してない台所の水道水〉は0.8~1.0mg/ℓの残留塩素量だと判定しました。〈浄水した台所の水道水〉はほぼ0としました。

 

ケース[2]:室外水道水の整流/霧

・続いて、実際にメダカ水槽に使うことの圧倒的に多い、室外水道水について調べてみました。蛇口にホースを繋ぎ、シャワーヘッドから水を出しているのですが、今回はそのシャワーヘッドの切り替えで出てくる<整流><霧>の2つのモードを比較してみました。

検査2

・上の写真の左側が<整流>で、右側が<霧>になります。両者とも、試験管に10cm以上の離した高さから注いでみました。同じ水道水なのに、シャワーヘッドからの出し方の違いで残留塩素量が異なりました。塩素は空気中に消える(気化する)ものなので、空気に触れる面積の広くなる<霧>モードは<整流>モードより残留塩素が少ないのだと考えます。

 

・残留塩素量について、<整流>は1.0mg/ℓ<霧>は0.8~1.0mgの間/ℓと判定しました。

 

ケース[3]:夕方(17:30)~翌午前(11:30)の汲み置き水道水

・今度は汲み置き水道水について調べることにしました。私は塩素中和剤は滅多に使わない飼育者なので、メダカ水槽の水換え水足しにはこの汲み置き水を使うことがメインになります。

検査3

・結果は、上の写真の右側の試験管の通りです。比較の為に、左側に検査時に入手した室外水道水の試験管を用意しました。2019年9月16日の午後5時半から、翌日の午前11時半まで汲み置きした水道水の残留塩素は、ほぼ0となりました。

 

・9月16日の天気は終日くもりで、9月17日の午前の天気は強い日差しの晴れだったのですが、この結果だけだと9月16日の午後5時半から汲み置きを始めた水道水が、どの時間帯に残留塩素が減っていったのかが分かりません。別途の細かい検査が必要なようです。

 

ケース[4]:正午頃(12:30)~夕方(16:00)の汲み置き水道水

・2019年9月17日の午後の天気は、日差しの弱い晴れでした。

検査4

・その日の正午頃(12:30)から、同日の夕方(16:30)までの3時間半に汲み置きした室外水道水について調べたところ、残留塩素は0.2~0.4mgの間/ℓとなりました。上の写真では右側の試験管がその汲み置き水道水で、分かりづらいですが若干色付いていますね。

 

・もう少し検査のタイミングを後にずらしたり、もう少し日差しの強い天気だったなら、残留塩素はほぼ0に近付いたと思われます。

 

ケース[5]:夕方(17:30)~翌午前(10:30)の汲み置き水道水

・5回目の検査では、前々回ケース[3]の検査と似た条件で行ってみました。

検査5

・2019年9月17日の夕方(17:30)から、翌日18日の午前10:30まで汲み置きした水道水の残留塩素は、0.2~0.4mgの間/ℓとなりました。

 

・ケース[3]と似た検査で、室外水道水の汲み置き開始時間は夕方5時半ですが、ケース[5]の場合は1時間早く検査をしています。また、9月17日の午後は日差しの弱い晴れで、9月18日の午前は暗いくもり&時々雨でした。ケース[3]の検査時よりも、残留塩素の抜けにくい条件だったのかなと考えています。

 

ケース[6]:午前(9:30)~正午過ぎ(12:50)の汲み置き水道水

・6回目の検査では、午前に焦点を置いてみました。

検査6

・2019年9月25日の午前9時半から、同日の午後0時50分までの計3時間20分を、汲み置きした室外水道水の残留塩素は、ほぼ0でした。この日の午前の天気は強い日差しの晴れだったので、それで塩素があっという間になくなっていったのだと考えられます。

 

ケース[7]:午後2時~夕方(16:40)の汲み置き水道水

・前回検査から時間が経ちますが、7回目は甚大な被害をもたらした台風19号が上陸した翌日です。

検査7

・台風一過の地元の2019年10月13日の午後は、雲の少ない秋晴れでした。午後2時から、夕方4時半までの間に汲み置きした室外水道水の残留塩素は、0.4mg/ℓでした。

 

ケース[8]:午後2時~日没時間帯(17:30)の汲み置き水道水

検査8

・これはケース[7]の延長としての検査でした。2019年10月13日の午後2時から、日没時間帯の午後5時半までの間に汲み置きした室外水道水の残留塩素は、0.2mg/ℓでした。

 

ケース[9]:日没後(19:30)~翌朝(8:30)の汲み置き水道水

・9回目の検査では、ケース[3]&[5]同様に一晩をまたいで調べてみました。

検査9

・2019年10月14日の日没後の7時半から、翌朝15日の8時半までの13時間の間汲み置きした室外水道水の残留塩素は、0.6mg/ℓでした。10月14の天気はくもり、時々雨で、15日の午前は明るめのくもりでした。

 

・この実験だと、夜間に塩素が減ったのか、日の出の後に減ったのかがよく分からないですね。

 

ケース[10]:日没後(19:30)~翌午前(11:40)の汲み置き水道水

・10回目は、ケース[9]の延長検査です。

検査10

・2019年10月14日の日没後の7時半から、翌15日の午前11時40分までの約16時間に汲み置きした室外水道水の残留塩素は、0.1mg/ℓでした。

 

ケース[11]:日没後(19:30)~翌朝(8:00)の汲み置き水道水

・11回目は、ケース[9]とほぼ同じ内容です。

検査11

・2019年10月15日の日没後7時半から、翌朝16日の午前8時までの12時間半までの室外汲み置き水道水の残留塩素は、0.8mg/ℓでした。10月15日の天気は明るめのくもりで、16日の天気は普通のくもりでした。

 

・ケース[9]と比べると、30分早く検査を行ったことになります。

 

ケース[12]:室内に置いた室外水道水

・最後になりますが、室外に置いた汲み置き水道水ではなく、室内に置いた汲み置き水道水について検査してみました。

検査12

・2019年10月17日の午前10時半から午後4時半までの6時間に、自宅の廊下に置いておいた室外水道水の残留塩素は、0.4~0.6mg/ℓの間でした。廊下では、照明は点けていなかったので薄暗く、風通しも悪いといった環境でした。

 

検査結果から言えること

上記では計12件のケースについて写真付きで載せましたが、上記に載せなかった検査も含めると20件近くあります。

 

今回の検査を通じて、残留塩素について言えることは、

【検査全体を通じて言えること】
○ 浄水器付きの蛇口なら、それで残留塩素を除去した水道水を入手出来る場合がある
○ 水道水の残留塩素量は、放水の仕方によって変わる
○ 水道水の残留塩素量は、日や時間帯によって変わる
【メダカ飼育に関連して言えること】
● 晴れの日(日差し:強)の室外では、くもりの日(日差し:弱)の室外より残留塩素が早く減少する
● 夜間の室外では、残留塩素はあまり減らない
● 日差しの強い条件下では、残留塩素は数時間(3時間ほど)で消える可能性がある

となります。

 

メダカ飼育に直接関連することとして、日差しの強い日に室外に置いた汲み置き水道水なら、半日待たずに残留塩素のほとんどない水道水を入手することが出来ることが分かりました。逆に日差しの弱い日や暗い室内環境に置いた汲み置き水道水なら、残留塩素の大半が抜けるまで気長に待たないといけません。

 

注意事項など

今回の残留塩素の検査に関して、注意事項をまとめてみました。

 

注意①:残留塩素について

厳密には、残留塩素には遊離残留塩素結合残留塩素の2種類があります。そして今回、DPD試薬を使って検査してきたのは遊離残留塩素の方になります。検査結果がほぼ0mg/ℓという結果になっても、結合残留塩素の残っている可能性があります。今回は、結合残留塩素の検査までは行えませんでした。

 

ただ、遊離の方が消毒効果が高く、結合の方が消毒効果は弱いので、まず残留塩素の検査をするとなると遊離の方を調べることが一般的です。よほど繊細な水生生物でもなければ、メインである遊離残留塩素の存在のみを気にすれば大丈夫に思います。

 

注意②:「汲み置き水道水」について

上記に出てくる「汲み置き水道水」とは、自宅で最も日当たりの良い場所に置いてあるバケツに入れた水道水です。設置条件の詳細は控えますが、直射日光をずっと浴びる場所ではありません。

( アクアリウムの世界では汲み置きした水という表現を使いますが、厳密には “ 汲んだ ” のではなく水道水を “ 入れた ” や “ 移した ” ですね。 汗 )

検査用汲み置き水道水

今回、水道水の汲み置きに使用したのは、上の写真に写るピンクのバケツになります。容量5ℓのこのバケツに、水道水を汲み置く際はほぼ水面すれすれに水を満たしていました。

 

地域や汲み置く水の量、汲み置きの仕方など様々な条件によって、残留塩素の抜けるスピードは変わるはずです。今回の検査結果は、あくまでも私の一例一例に過ぎません。

 

注意③:同じ検査なのに、結果の違う事例について

上記でご紹介した個々のケースでは触れなかったのですが、例えば試験管に検査したい水とDPD錠剤を入れて、その後ちゃんと10mℓの水が入っていないことに気付いた際に、同じ水源から水を採取し直してもう一回検査することがありました。

 

ところが、何故か1回目と2回目の着色のピンク色に大きな違いのあることがありました。錠剤個々の品質の問題なのか、ちゃんと試験管の内部を洗ってから再検査しなかったからなのかは、分からないです。

 

注意④:カラーチャートによる判定について

DPD錠剤を使って残留塩素の量の目安を知る際は、カラーチャート(色見本)と照らし合わせて判定することになったのですが、個人的な感想としてカラーチャートを見ても分かりづらいです。

 

というのも、試験管を横から見た時と上から見た時ではピンク色の濃さが異なりますし、「紙に印刷されたカラーチャート」や「ネット上のカラーチャート」と、「検査後の試験管内の実物のピンク色」とでは、そもそも色の系統?が違うように見えるからです。今回は、自分の判別が正しいのか疑問に思いつつも検査を続けてみました。

 

最後に

今回の実験(検査)では、場当たり的に粗く進めてしまった部分が否めないので、また別の機会に残留塩素に関する丁寧な検査を行いたいと思います。(^^)

 

本日の写真

バシリスクメダカ F1 ①

写真は、オリジナル系統であるバシリスクメダカ F1 になります。現在は室外に8匹、室内に9匹を飼っているのですが、今回の被写体は前者の室外組です。1枚目は、全員集合の上見ですね。

( 今月2019年11月に投稿するメダカ記事の、アイキャッチ画像のモデルになっている個体が母親魚です。 )

バシリスクメダカ F1 ②

2枚目は、室外組で唯一オレンジ色っぽい体色の個体です。そもそもバシリスクという系統は、「ブレンド18」という様々な種類のメダカを異種交配で一つにまとめた系統の分家なので、どんな体色の個体が生まれても不思議ではないです。

バシリスクメダカ F1 ③

最後に3枚目は、ダルマ体型の個体です。もう既に背曲がりが気になるので、他の系統のメダカなら選別外にしてもおかしくないですが... F1 世代は全部で17匹しかいないので、わざわざ選別を急ぐことはしないです。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!