おはようございます。(くもり)レモンパイです。
私は品種改良や新種作出がメダカ飼育の主な目的なので、必然的にメダカたちを「選別内」「選別外」に区別します。しかし、これは興味深い?事実なのですが、選別内として残り続けるメダカであればあるほど観賞をする時間が少なく、選別外のメダカの方が圧倒的に長い時間観賞していることが多いです。
もちろん、全ての飼育者の下でこのような現象が起こるとは限らないのですが、とにかくメダカの飼育目的や楽しみ方にはいろいろあるということです。
根底に「生き物を大切にする思い」があって、実際に行動( 世話 )も伴うのであれば、飼育者各々のメダカとの向き合い方に “ 間違い “ はないのかなと思います。
アルビノメダカの卵
では、本日のお題に入ります。久々に変わりメダカに焦点を当ててみました。アルビノメダカについてです。彼らの卵や稚魚の扱いについてお話しします。
アルビノメダカの出現の可能性
アルビノメダカとは、先天的なメラニンの欠乏によって、体色が白っぽくて目が赤いメダカのことです。また、アルビノ形質は劣勢遺伝になるので、親魚の交配の結果についていくつか具体例を記すと、
①【 祖先にアルビノのいないメダカ 】×【 アルビノメダカ 】
⇒ ほぼ間違いなく黒目の非アルビノ個体が生まれてきます。
②【 祖先にアルビノのいないメダカ 】×【 上記①の F1 】
⇒ ほぼ間違いなく黒目の非アルビノ個体が生まれてきます。
③【 アルビノメダカ 】×【 上記①の F1 】
⇒ 一部でアルビノ個体が生まれてきます。
④【 上記①の F1 】×【 上記①の F1 】 ( = F2 )
⇒ 一部でアルビノ個体が生まれてきます。
⑤【 アルビノメダカ 】×【 アルビノメダカ 】⇒ ほぼ間違いなくアルビノ個体が生まれてきます。
ということになります。
現在、市場に流通している変わりメダカには様々なルーツを持っている場合があるので、購入した非アルビノのメダカの同種交配から、アルビノメダカが生まれる可能性があります。
アルビノメダカの卵の扱い
これから孵化する受精卵から生まれてくる稚魚が、アルビノメダカかどうかは、メスの産卵から間もなく分かります。受精卵が誕生してから2~4日経つと、非アルビノ個体だと黒目が出現してくるのに対し、アルビノ個体の場合はアルビノメダカ特有の赤目が出現するのです。
もし、卵の管理容器の中でアルビノメダカの卵が非アルビノ個体の卵と混ざっている状態になっていた場合は、可能な限り卵の管理容器を分けるようにします。卵の孵化が近く、いじると簡単に殻が破れそうな状態であれば、無理して分けることはしません。
アルビノメダカの稚魚の扱い
アルビノメダカの稚魚はとても繊細な生き物なので、他の種類のメダカたちよりも水合わせや水質の管理には慎重になるようにしましょう。エサやりも、少量をこまめにした方がいいです。
孵化までに他の黒目の兄妹たちと分けられなかった場合は、生存競争上不利なアルビノメダカは淘汰されやすい状況になっているので、出来るだけ早くアルビノ稚魚専用の水槽へ移動させるようにしましょう。
引っ越しの際は、飼育水を100%そのまま移すのが望ましいですし、繊細なアルビノ稚魚を掬い網で掬うのは好ましくないので、プリンカップやレンゲなどで飼育水ごと優しく掬いましょう。
最後に
アルビノメダカの飼育の注意点については、2017/1/14の記事:「飼育難易度ランキング」に記載しています。
アルビノメダカの卵の管理で大切なのは、黒目の兄妹がいる場合、とにかく早くアルビノ個体専用の管理容器 or 水槽に移してあげることです。
本日の写真
写真は、( アルビノ×魔王 )F2 の魔王メダカ似体色のメダカの繁殖用水槽です。彼らから採卵することになるのは F3 世代ということですが、アルビノメダカが生まれてくる可能性はあります。
この交配の主な目的は、「魔王メダカを復活させてレモンパイなりに改良すること」になっています。 実際に F3 にアルビノ稚魚が出現したらどうするのかについては、まだ決めかねています。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!