ヒーター飼育

こんにちは。(くもり)レモンパイです。

 

昨日は東京で大規模な停電がありましたね。私は神奈川県にいたので、何事にも巻き込まれませんでした。でも、今回の一件で、私が行ってきた様々なリスク対策の意義を改めて確認することが出来ました。昨日はインフラの内の「電力」が止まりましたが、メダカ飼育の場合最も欠かせないのは「水」なので、私は普段から多くの2ℓペットボトルに水を汲み置きしています。

 

ヒーター飼育

では、本日のお題に参ります。ここしばらくは使っていないのですが、ヒーター飼育をしていた時期があったので、その飼育方法の目的注意点についてお話します。

 

まず、最初に一番重要なことを言いますが、 日本でのメダカ飼育にヒーターは必要ありません。多くの熱帯魚には必要な代物ですが、メダカは温帯に住む魚なので、自然の寒さに耐え抜く力があります。

2016/10/21追記:「メダカが自然界で生息し続けられている場所=飼育にヒーターが要らない」という意味で書いた文ですが、もともと野生のメダカが生息していない北海道で飼育する場合は、冬にヒーターが必要になります。

 

それでも、日本でのメダカ飼育にヒーターを導入する場合、以下3つが主な目的になります。

 

① 病気の予防・治療

② 冬場での繁殖

③ 種類ごとに適した水温調整

 

目的①:病気の予防・治療

①については、水温を高く保つとメダカの病気が治る可能性が高くなるといわれているからです。メダカは温度変化の激しい環境だと体調を崩したり、その後病気に罹ってしまうことが多くなるので、水温を20度以上に調節出来るヒーターは、「病気の予防」に関してはとても効果的だと思います( 水温を一定に保つサーモスタットが付いているヒーターもあります )。

 

「病気の治療」については、私はその目的で使ったことがないのですが、水温を30度近くの高温にすると病気や体調不良が治りやすいといわれています。しかし、もしその高水温の状態がメダカの治療に有効だとしても、その環境にメダカを慣らすまでが大変で、既に弱っている個体に更なる負荷( 追い討ち )をかけてしまう可能性もあることを考慮してください。

 

普段ヒーター飼育をしているメダカならまだしも、普段ヒーター飼育をしていないメダカに高水温の環境を体験させることには慎重になりましょう。

 

目的②:冬場での繁殖

②については、メダカの繁殖条件の内の一つ「水温○度以上」を満たす為ですね。私も本当は冬にメダカの繁殖を楽しみたいのですが、来年の春の一斉繁殖に向けて飼育スペースを削減し続けるつもりなので、今年の冬はやりません。

 

また、繁殖自体はヒーターによって可能になるのですが、冬場に生まれた稚魚もヒーターの下で飼育しないと、寒さで育たなくなってしまうことになるので、その点は注意しましょう。

 

目的③:種類ごとに適した水温調整

③については、環境要因(水温)を操作して狙った形質のメダカを作出する為に行われます。例えば、気温が高い真夏の時期に繁殖させて入手した稚魚・若魚には、ダルマメダカの割合が大きくなるのですが、それは高水温が影響しています。なぜ水温が高いとダルマメダカの出現が多くなるのか?については私にもよく分からないのですが、ダルマメダカのように特定の環境( 水温/水質など )によって作出しやすくなる種類のメダカは他にもいます。

( ちなみに、私は “ 環境要因の違いがもたらす形質表現の違い ” の分野には、あまり興味がありません。 )

 

ヒーター飼育の注意点

最後に、ヒーター飼育の注意点について書きます。ヒーターは熱を発する為の製品なので、それぞれの商品に記載されている使用方法は絶対に守りましょう。安全に使う為の重要なポイントを外すと、最悪の場合火事にまで至る可能性があります。また「使用期限」にも従順になって、定期的に新しいものに交換した方がいいです。

 

特に、水槽の水換えの際にはヒーターの扱いに注意しましょう。ヒーターを稼動させている状態で水換えをしてしまった場合、そのことによりヒーターの発熱部分が大気中へ出ると、安全装置が作動してヒーターが二度と使えなくなってしまうことがあります。

 

本日の写真

第2のリスクヘッジ水槽

写真は、この間設置したばかりの第2のリスクヘッジ水槽です。1つ目と比べるとやや容量は劣るのですが、20匹のメダカは抱えられると思います。今は7匹だけで優雅に使ってもらっています。(笑)

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!