こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今夜は豚肉とキャベツのミルフィーユ鍋を作りました。鍋に使う葉物野菜って白菜が無難に思いますが、キャベツの方がお出汁が美味しくなるように感じるので、雑炊まで作る時はキャベツにしています。(^^*)
失敗しないゾウリムシの培養方法&メダカへの与え方
それでは、早速本題に入ります。「メダカ記事」の投稿です。以前、メダカへの生き餌として重宝しているゾウリムシの培養方法について一度お話しましたが、培養を継続する中でついに失敗しないゾウリムシの培養方法に辿り着くことが出来ました!
この記事ではゾウリムシの培養方法に加え、実際にメダカの針子へどのように与えたらいいのか?までを整理しています。(^_^*)
ゾウリムシはメダカ飼育に必要?
上の写真は、顕微鏡で撮影した自家培養のゾウリムシです。田んぼや池、沼などに生息するこの単細胞生物は、孵化して間もないメダカの針子の餌に最適です。メダカの針子は、水面に浮かぶパウダー状の人工餌(粉餌)を上手く食べることが難しいのに対し、水中を漂うゾウリムシなら比較的安易に食べることが出来ます。
以前 ※ ゾウリムシ関連の比較実験を行った際には、ゾウリムシを与えたメダカの針子群における脱落率の低さの表れる結果となりました。メダカの針子(稚魚)飼育において必要不可欠とまでは言えないものの、少しでも生存率を上げたい場合には活用したい生き餌だと言えます。
ゾウリムシの培養方法(再培養)
では、具体的に培養方法についてご紹介します。
用意するもの
● 蓋付きプラボトル
● カルキを抜いた水道水
● コーヒーのドリッパー
● コーヒーの紙フィルター
● スポンジ
● 水道水
● エビオス錠
培養の為に用意するものは、上記の通りになります。基本的には水と100均グッズ、錠剤があれば可能ですね。「水道水」とありますが、「カルキを抜いた水道水」だけでも構いません。「蓋付きプラボトル」はペットボトルでも大丈夫です。
「エビオス錠」とはアサヒグループ食品の乾燥ビール酵母のことで、これがゾウリムシの餌になります。わかもと製薬の「強力わかもと(錠)」や「米の研ぎ汁」、「コーヒー」等、他にも様々なもので餌の代用が可能です。ただ、
★ 培養量の一定以上の確保
★ 管理のしやすさ&扱いやすさ
といった観点を総合的に踏まえると、錠剤タイプが一番無難に思います。
培養の手順①:コーヒーフィルターに培養液を注ぐ
それでは、培養の手順をご説明していきます。
まず、ゾウリムシの培養液を用意します。上の写真は、私が実際に培養容器として使っているセリアの「PET レリーフボトル 1600ml」という蓋付きプラボトルです。何でこれを選んでいるのかというと、私からすると大き過ぎず小さ過ぎない適当なサイズであることと、口が大きいので内部を掃除しやすいことによります。繰り返し培養容器として使用する場合は、手を入れられるくらいのサイズの口が欲しいです。
コーヒーのドリッパーとフィルターをセットします。写真にあるように、ドリッパーよりサイズの大きいフィルターを用意した方が使いやすいと思います。
続いて、ゾウリムシの培養液を注いでろ過を行います。こうすることで、フィルターにある程度のゾウリムシが詰まり残るのです。再培養に必要なのはこの “ フィルターに詰まり残るゾウリムシ ” の方で、ドリッパーの下から零れる培養液は不要であることからそのまま排水します。
ここで注意する必要があるのは、培養液の全てをドリッパーに注いではいけないことです。沈殿している部分には、前回使用した餌の残りなど水質を傷める物質が多く含まれている(=再培養失敗の要因になり得る)ので、ドリッパーに注ぐまでもなく排水しましょう。沈殿層やその周辺を除くと、培養液全体の7割程度をろ過出来れば大丈夫です。
培養液をろ過し続けていると、フィルターの目が詰まってきてだんだん排水スピードが遅くなります。その間に、次の手順の培養容器内の掃除を行います。
培養の手順②:培養容器の内側の掃除をする
ダイソーで購入したスポンジ(落ち落ちV)を使用して、培養容器の内側の掃除をします。スポンジはゾウリムシ専用に用意するものなら、何でも構いません。私は観賞魚用水槽の内壁掃除にはこれが使いやすくてコスパが良いなと感じているで、ゾウリムシの場面でも使っています。
水道水も使いながら、内側にあるぬめり等をよく拭き取ります。この内側掃除をいい加減にすると再培養に失敗しやすくなるので、丁寧に行いましょう。掃除が終わったら、改めて水道水で内部を洗い流します。
培養の手順③:ゾウリムシを培養容器に戻す
培養液のろ過完了後のコーヒーフィルターです。写真内ではイメージとして、ゾウリムシを水色で表しました。たくさんゾウリムシが詰まっている状態です。
先ほど掃除&洗浄の終わった培養容器に、カルキを抜いた水道水を入れます。水量は容器の高さの6~8割くらい。私の場合、台所の水栓の浄水カートリッジを通すとカルキの除去された水道水が出てくるので、それを利用しています。一般的にはバケツ等に汲み置きの水を用意しておいて、それを使えば大丈夫です。
そして、カルキを抜いた水道水を入れた培養容器内にコーヒーフィルターを浸け、ゆらしてゾウリムシをリリースします。
培養の手順④:エビオス錠の使用&セット完了
あとは、ゾウリムシの餌となるエビオス錠を使うだけです。水1000mℓに対して1錠を目安に用意します。短い期間でたくさん殖やしたい場合は2倍量にしたり、逆にゾウリムシを使わない冬の時期なんかは半量に減らしても大丈夫です。
エビオス錠を培養容器内に入れ、数十分くらい待つと形が崩れてきます。
錠剤が崩れてきたら、培養容器を回して攪拌しましょう。蓋をしっかり閉めて、シャカシャカ振っても大丈夫です。これにて再培養(リセット)の手順は完了です。また再培養する際は、手順①から行います。
ゾウリムシの管理方法について
・培養容器は、室内の日当たりの悪い場所に置きましょう。私の場合、再培養の手順は全て台所で行っているので、台所の隅に置いています。
・ゾウリムシの酸欠を防ぐ為に、培養容器は1~2日に1回は蓋を開けましょう。ただし、培養液はかなり臭くなるので、室内で倒れても零れないように普段はしっかり蓋を閉めておきます。
・エビオス錠の成分を培養液全体へ行き渡らせる為に、培養容器は1~2日に1回は回しましょう。
・5~10日間に1回、上記の手順で再培養(リセット)を行いましょう。暑ければ間隔を短めにし、寒ければ間隔は長めにして大丈夫です。また念の為に培養容器は2個以上を常備しておくと、ゾウリムシの全滅リスクを更に抑えられます。
メダカ針子への与え方
ゾウリムシのメダカの針子(~生後2週間くらい)への与え方についてご紹介します。ゾウリムシの培養を始めた当初は培養液をそのまま水槽へ投入していたのですが、その結果として飼育水の水質が傷んで針子が全滅する事態に陥ってしまいました。それでは本末転倒なので、出来るだけ “ ゾウリムシだけ ” を水槽に投入する必要があります。
まずは上記の培養手順①を行い、ゾウリムシの詰まり残ったコーヒーフィルターを用意します。それを使い、カルキを抜いた水道水を入れた柄杓の中でゾウリムシをリリースします。つまり、柄杓の中でゾウリムシの濃縮還元を行うのです。
あとは、柄杓から各稚魚水槽(針子水槽)へゾウリムシ液を配るだけです。メダカの飼育水の中でも一定期間は生きるので、与える頻度としては3日に1回程度です。メダカの針子がある程度成長してきたら、ゾウリムシの必要性は弱まっていきます。その後はパウダー餌や粒餌、ミジンコといった他のエサに切り替えましょう。
本日のメダカ写真
今日は、黒百式メダカを撮ってみました。昨年11月の末に、埼玉方面の城址巡りをした際に寄った『めだか道楽』さんで購入した1ペアです。大量に子孫を入手して、真面目に選別や改良をしたいなということで今年は特に力を入れている種類です。
メダカを撮影する際、撮りやすくする為に観察容器内では飼育水を薄めてほぼ透明になるようにするのが、私のやり方です。ただ今回撮影した黒百式は1ペアしかいないですし、彼らは繁殖の続いている良い状況なので、余計なストレスをかけない為に今回は薄めませんでした。今年2022年は、繁殖期間中の親魚メダカへのデリケートな扱いをこれまで以上に心掛けることにしています。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!