神奈川県のヒラタクワガタ&コクワとの比較判別!(2023/5/19)

こんばんは。(雨、時々くもり)レモンパイです。今夜は、はんぺん入りお好み焼きを作ってみました!

はんぺん入りお好み焼き(レモンパイの料理)

初めて作ったのですが、生地にすり下ろした山芋を入れる場合よりも、はんぺんの塊が内在した方が分かりやすくふわふわ食感になるなと思いました。でも他の具材の食感を活かしたい観点もあるので「今後もはんぺんを混ぜたい!」とまでいかないかな。

 

神奈川県で採れたヒラタクワガタ&コクワとの比較

それでは、本題に入ります。「クワガタ記事」の投稿です。今年2023年の1月に、神奈川県を流れる某河川の ※1 河川敷にて数回の材割り採集を行いました。そして捕獲した60匹以上の幼虫の中から、目当てだったヒラタクワガタの姿へと羽化した個体が見つかりました。

せっかくなので、この記事ではその神奈川県産の野外ヒラタクワガタの画像を記録として残すことにしました。また、生息地が重なっていて外形的特徴も似ているコクワガタとの判別方法についてもご紹介しています。

 

神奈川県産のヒラタクワガタの画像

2023年の1月に行った地元神奈川県での材割り採集の最終結果(←種類等の集計)については、未だに幼虫の姿の個体が一部いて年内に羽化しそうな気配が見られないこと、また幼虫観察における種類の断定が難しいことにより、来年2024年の記事での発表になりそうです。

 

この記事の投稿日(2023年5月中旬)時点だと、およそ半数が前蛹~成虫の状態になっています。彼らにおいて種類の分かる/見当の付く個体のほとんどがコクワガタなのですが、2番目に多い群がヒラタクワガタでした。

 

神奈川県では、ヒラタクワガタは絶滅危惧Ⅱ類に分類されていることから希少な存在です。でも、私自身がクワガタ目的の材割りでようやく成果を出せたのが2022年末の ※2 対馬採集であり、そんな材割り初心者が僅か1ヶ月でヒラタの採集に成功している事実や、採集した場所の環境をこの目で観てきた感覚からいうと、現状が “ 絶滅危惧Ⅱ類 ” レベルに相当するほど危ういのかは疑問です。平野部の雑木林等に点在するような局所のコロニーはともかく、河川敷のコロニーは安泰ではないでしょうか?

前置きが長くなりましたが、羽化したヒラタクワガタの写真を載せていきます。現時点では8匹の成虫が手元にいて、与え始めた昆虫ゼリーを食べ始めた個体はまだいません。まずはオスから!

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ①

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ②

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ③

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ④

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ⑤

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ⑥

オス6匹をサイズの昇順で並べてみました。散策していただけでは見つけられない地中に埋まっていた、同一の太い朽ち木から採れた個体たちです。やっぱり兄妹だったりするのかな?小さい個体ほどツヤが目立っていて、大きい個体ほど頭部や胸部(前胸背板)のマットな質感が強くなっていますね。

国内の離島産や外国産の、放虫ヒラタとの交雑の可能性も視野に入れながら観察しました。ネット記事やYoutube等から得た眉唾物の情報と照らした限りだと、6匹のオスの中に明らかに疑わしい個体はいないと思います。そもそも外国産ヒラタをよく知らない私の目は当てになりませんが。

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ⑦

神奈川県産(某河川敷)のヒラタクワガタ ⑧

続いてメスです。元々大切に累代していくつもりだったので、少ないけど2匹を確保出来て安心しました。【黒い】【ツヤツヤ】【丸っこい】の3点で形用出来るシンプルな特徴で、クワガタ種の中では私の好みです。(^^*)

 

ここまでが、私が2023年1月に神奈川県の某河川の河川敷にて材割り採集した個体のご紹介でした。本土ヒラタの地域性特長の調査やら、放虫交雑に関する研究の参考等の役に立てたら幸いです。m(_ _)m

 

ヒラタとコクワの見分け方

さて、本土ヒラタクワガタとコクワガタの簡単な判別方法についてです。幼虫での見分けは私には出来ないので、それ以外の姿でのご紹介になります。

<ヒラタ-コクワ比較>オスの場合

ヒラタクワガタとコクワガタの見分け(オスの蛹)

まずはオスから。の写真を並べてみました。オスであれば蛹の段階から分かりやすいです。

ヒラタクワガタとコクワガタの見分け(オスの蛹)②

ヒラタとコクワの最大の見分けポイントは大アゴで、

ポイント①:太い内歯とアゴ先の間にギザギザ内歯があるか? 
⇒ ある・・・本土ヒラタ
⇒ ない・・・コクワガタ
ポイント②:太い内歯が大アゴのどの位置にあるか? 
⇒ 根本寄り・・・本土ヒラタ
⇒ 中央付近・・・コクワガタ

上記の2点でだいたい判別が可能です。ただし、小型のオスだと内歯の特徴が消えている場合もあることにご注意ください。また「ヒラタ」ではなく敢えて「本土ヒラタ」という書き方をしているのは、国内の離島産のヒラタクワガタには内歯の位置が独特な群も存在するからです。いずれにせよ、メスに比べればオスの判別は難しくありません。

 

<ヒラタ-コクワ比較>メスの場合

クワガタの見分け(メスの成虫)①

続いてメスです。蛹の段階での見分けはなかなか難しいと思います。成虫については慣れてくるとパッと見の雰囲気で分かるものの、当初の私は頭の混乱する思いがしました。(汗)

クワガタの見分け(メスの成虫)②

まずは、体のツヤです。

ポイント①:胸部(前胸背板)腹部(上翅)のツヤは? 
⇒ 同じくらい両方ツヤツヤ・・・ヒラタ
⇒ 胸部ツヤツヤ&腹部マット・・・コクワ

ヒラタは前胸背板も上翅も同じくらいツヤツヤで美しいです。コクワは前胸背板のツヤの度合いが一番であり、上翅とのマットさとの対比が見られます。

クワガタの見分け(メスの成虫)③

続いては、前脚脛節(けいせつ)前胸背板の後方輪郭(←ここでは “ エラ ” とします)の特徴について。

ポイント②:前脚脛節が外方向へ湾曲しているか? 
⇒ 湾曲している・・・ヒラタ
⇒ ほぼ真っ直ぐ・・・コクワ
ポイント③:エラの張り具合はどうか?
⇒ より膨らんでいる・・・ヒラタ

体のツヤに続く分かりやすい違いは、前脚脛節の形状です。とはいえ、脛節の形状について1本1本を棒として見た際に左右対称でもないことから、 “ コクワの前脚脛節がほぼ真っ直ぐ ” と言われてもイマイチ分かりづらいなと前々から感じていました。一つの特徴に拘るのではなく、様々な特徴差を踏まえた全体の雰囲気で判別するのが間違いないです。

 

ヒラタとコクワの判別方法についてはここまでです。サイズを含めて他にも様々な見分けポイントがあるのですが、今回ご紹介した内容を踏まえていれば両者の判別には困らないと思います。

 

本日のメダカ写真

青光ダルマメダカ F9

今日は、繁殖用水槽で活躍中の青光系のメダカ(F9世代)を撮ってみました。毎日たくさんの卵を産卵床にくっ付けてくれるのですが、個体間サイズは揃っているしオスメスのバランスも悪くないのに、何故か無精卵の存在がずっと多くて気になっているところです。今年は彼らを含め、繁殖用水槽において床掃除(←フンと食べ残し餌の除去)をこまめに行っていることもあってか、体調を崩しそうな個体や繁殖を止める群がないので調子が良いです。(^^*)

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!