こんばんは。(くもり、のち雨)レモンパイです。2023年は6月に入りました!クワガタの成虫活動が本格化する季節なので、今年も採ったことのない種類を見つけたり、繁殖方面でも成果を上げられればと思います。(^^*)
【中級編】お菓子の箱の絵柄でプラバンストラップ作り!
それでは、本題に入ります。「ハンドメイド記事」の投稿です。 ※1 以前、お菓子の箱の絵柄を活用したプラバン土台のストラップの作り方について複数パターンを投稿しました。
上にある写真は、その前回の記事にて登場させた作品の一つです。そして今回は、前回内容よりやや難易度の上がる “ 絵柄に沿った ” ストラップの作り方についてご紹介します。
今回必要なもの
具体的な手順に入る前に、今回のプラバンストラップ作りにおいて必要なものを整理します
☆ お菓子の箱の絵柄
☆ 収縮率の均整なプラバン
☆ はさみ
☆ カッター
☆ 定規
☆ カッターマット
☆ 一穴パンチ
☆ UVレジン液
☆ UVライト
☆ 爪楊枝
☆ ストラップ用のパーツ
☆ ペンチ類
○ セロテープ
○ 紙やすり
○ 着色材(ポスカ等)
○ レジン用クリーナー
● オーブン
● アルミホイル
● クッキングシート
● 辞書(=平らな場所&重し)
上記の通りになります。一遍にご覧になっても分かりづらいので、手順の中でご確認いただければと思います。また中級者向けの記事内容ですので、細かなテクニック等はご説明せず省略していることにもご理解ください。 m(_ _)m
プラバンストラップ作りの手順について
それでは、お菓子の箱の絵柄を使ったプラバンストラップ作りについてご紹介します。
手順①:素材にする絵柄の準備
まずは、お菓子の箱から好きな絵柄を用意しておきます。今回の記事作成に向け、以前から大雑把に切り取ったものを集めていました。
そして、作品にしたい絵柄をはさみで綺麗に切り取りました。上の写真にあるように、今回は9つの絵柄を元にストラップを作っていきます。
手順②:収縮率の均整なプラバンを見極める
続いて、作品に使えるプラバンの見極めとその収縮率について調査します。
今回調査したのは、100均ショップのセリア等で購入出来るナカトシ産業の「透明クラフトプラバン」2商品です。黄緑色のパッケージの方が厚さ 0.3mm で、水色のパッケージの方が厚さ 0.4mm になります。厚いプラバンの方が丈夫で重厚感のある仕上がりになることから選びました。もちろん、厚さ 0.1~0.2mm の商品でも構いません。
最初に、各プラバンから正方形のサンプルを入手します。私の場合、外袋の下部からプラバンを少し引き出し、左下部分の 4cm 角を切り取るようにしています。
サンプルを切り取ったら大元のプラバンはそのまま袋に押し戻して、<サンプル>と<外袋>に通し番号等の情報を記入します。どの部位をどの向きで切り取ったのか分かるようにしておくと、上下左右の収縮率が均整ではなかった場合に「焼いた時にどの方向に歪みやすいのか?」までしっかり把握することが出来ますね。
そして、焼く前と焼いた後のサンプルがこちらになります。今回20枚を焼いて、縦横の辺の長さを調査した結果、縦横の収縮率が同じだった作品向けのプラバンは全体の半分弱であることが判明しました。残りのプラバンは、あまり均整な縮み方の求められない形状の作品や、焼かない作品用として使うことになります。
ピックアップすると、こちらが焼く作品には向いていないプラバンです。縦と横に明らかな収縮率の差があり、せっかく綺麗な絵柄を乗せても焼くと縦長になってしまうのです。「具体的にどの程度までの収縮差異なら焼いてもいいと判断するのか?」は、どんな作品を作るのかもよりますね。
そして、こちらが使えるプラバンになります。元々 4cm 角だったものが、縦横共に 1.7cm 角になりました。このプラバンの場合、計算すると収縮率はおよそ 2.36 ということになるので、お菓子の箱の絵柄に合わせた土台を用意するには 236% の大きさでプラバンを切り取ればいいことが分かるのです。
手順③:プラバンの切り取り&着色
前の手順でプラバンの収縮率が判明したので、そのデータを活用しプラバンを切り取り加工していきます。
上の写真は、コンビニのプリンターで印刷したお菓子の箱の絵柄です。収縮率の調査の結果、土台となるプラバンは絵柄の 236% のサイズで切り取ればいいと分かったので、コンビニへ絵柄を持って行き倍率 236% の設定で印刷したのです。
プラバンと印刷した絵柄を、余白多めでざっくり切り取り重ねました。そして作品完成時の余白の確保をイメージしながら周囲を丁寧に切り取り、ストラップ用のパーツを取り付ける為の穴を、一穴パンチで開けました。
プラバンを丁寧に切り取る際は、印刷した絵柄とずれないようにご注意ください。工夫としては、切り取りの終えた部分をセロテープで留めると楽になります。
絵柄の切り取りが終わったら、それぞれ着色加工を施します。着色するのは作品に彩を持たせる意味もありますが、絵柄の裏側にあるグレー色や他の絵柄を隠す目的があります。今回使用したのはパステル・色鉛筆・ポスカ・スタンプインクです。パステルと色鉛筆に関しては、そのまま色を乗せることが難しいので紙やすりで表面を磨いてから着色しました。
そして、着色加工の終えたプラバンをオーブンで焼いた結果がこちらになります。
4パターンの着色から一部を載せてみました。ポスカで緑色に着色したプラバンについて、一部色が付いていないのはセロテープを剥がし忘れたまま着色&焼いてしまったことによります。(汗)
手順④:絵柄の貼り付け&レジン液の染み込み対策
プラバンによる土台が完成したので、絵柄の貼り付けを行います。
ボンドを使い、絵柄をそれぞれの土台となるプラバンへ貼り付けました。絵柄の裏全体にボンドを延ばすことと、絵柄の縁からボンドをはみ出させないことにご注意ください。また、きっちり張り付くように上に重たい物をおいて数時間そのままにさせました。
ボンドが乾いたら、絵の具用のメディウム(下地剤)を絵柄の表面に塗り、UVレジン液の染み込み対策を施します。特に絵柄の側面部分のコーディングを念入りに行います。1回塗りだけではちゃんと保護出来ているか不安なので、乾燥時間の1日を置いて計2回メディウムを塗りました。
手順⑤:UVレジンによるコーティング
それでは最後に、UVレジン液によるコーティングを行います。
表面にUVレジン液を乗せ、爪楊枝で伸ばしていきます。大きな気泡は潰し、細かな気泡は絵柄を邪魔しない目立ちにくい場所へ移し、不自然なデコボコ箇所がないことを確認してUVライトの照射を行います。
全ての絵柄に対するUVレジン乗せ&硬化が完了しました。
レジンを乗せたことで絵柄に立体感が生まれ、光の加減によっては照り(ツヤ)が出るようになりました。シロノワールやパイの実の絵柄なんかが、特に美味しそうに見えます。(^^*)
こちらもパイの実の作品ですが、唯一表裏の両面にレジンを乗せてみました。両面をツヤツヤにするのもリッチな感じでアリですね。
最後の最後、100均で購入出来るストラップパーツと作品とを繋ぎ合わせれば完成です!(^^*)
今回ご紹介した内容は、プラバンやUVレジンの扱いに慣れた方のご参考になれればと思います。プラバンの焼き方やレジンの乗せ方等の細かい部分については、また別の機会にお話する予定です。
余談:ピコラの絵柄のストラップについて
上述したように今回は9つの絵柄を素材に作品を作ってみたのですが、その中の一つであるピコラの絵柄の作品については最終的に失敗してしまったので、その原因等をここでご紹介します。
ピコラの絵柄を乗せるプラバンについては、唯一事前の着色は施しませんでした。金箔風のホイルを貼り付けてラグジュアリーな仕上がりにしたかったからです。焼いた後のプラバンにUVレジン液を少し垂らし、爪楊枝で可能な限り薄く延ばします。透明で分かりづらかったのですが、全体にレジン液が行き渡るように細心の注意を払いました。
そして金箔風ホイルを隙間のないよう配置した平らな場所に、プラバンをレジン液の付着した面を下にして乗せました。軽く押さえ付けて、この状態のままUVライトの照射を行いホイルの貼り付けは完了。
硬化(貼り付け)の完了後、余分な部分をピンセット等で取り除きました。
これで金箔風ホイルによる装飾は完了です。
後は、他の作品と同様に絵柄をボンドで貼り付け、UVレジン液の染み込み防止用のメディウム塗布を行い、最後UVレジンを乗せて硬化させて完成!だったはずなのですが・・・。
よくよく見たら、レジン液を硬化させる際の体積の縮む力(=引っ張る力)によって、金箔風ホイルの一部が負けて浮いてしまっていました。プラバンとは直に接していない、金箔風ホイルの重なっていた余り部分の存在が原因と思われます。この問題への有効な対処法が見つかったら、また別の機会にお話したいと思います!
本日のメダカ写真
今日は、昨日お迎えしたばかりのメダカを撮ってみました!
スズランメダカです。母方の祖父母の墓参り等の用事で、昨日は静岡県で大半を過ごしました。そして時間の余ったついでにメダカ専門店に寄りお迎えしたのです。メダカ飼育歴は10年目になるのですが、ラメ主張のメダカは飼育経験がほぼないので繁殖が楽しみです。(^^*)
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!