こんばんは。(くもり、時々晴れ)レモンパイです。やや夜更かしの続く生活になったからか、最近は頭の回転が悪くて耳鳴りも酷めな感じです。今夜は大根おろしの入ったあんかけを食べたくなったので、その為に揚げ出し豆腐を作りました。トロみも衣も付けられる片栗粉って万能調味料だなと思います。(^^)
レジンコーティングの「クワガタヘッド」ネックレス作り!
それでは、本題に入ります。「ハンドメイド記事」兼「クワガタ記事」の投稿です。私は昨年2021年の秋より、本格的にクワガタの採集登山を始めました。そして3回目の登山において、立ち枯れの木の隙間にミヤマクワガタのオスの頭部があるのを見つけました。
こちらが見つけた時の写真です。記念に持ち帰り、標本化も含めてどう処理するのか悩んだ結果、ペンダントへと加工してみました!その工程について写真を使ってご紹介します。(^^*)
今回使用したグッズについて
まず、今回のペンダント作りにおける工程をおおまかに整理すると、
② 頭部の内部充填
③ 頭部のレジンコーティング
④ ネックレス等の金具を取り付ける
といった流れになります。そして、今回のペンダント作りで使用したグッズがこちら。
・お好きな乾燥クワガタ頭部(ミヤマのオス)
・UVレジン液(パジコの星の雫)
・木工ボンド(コニシ)
・土(マイ神社の御神土)
・Cカン(貴和製作所)
・丸カン(貴和製作所)
・カニカン(貴和製作所)
・ネックレスチェーン(貴和製作所)
・小鍋
・綿棒
・虫ピン(ダイソー)
・段ボール
・爪楊枝
・ティッシュ
・ピンセット
・ペンチ
・釣り糸
・消しゴム
・100均タレ瓶(後述で詳しく)
・鉛筆削り器(後述で詳しく)
・UVライト器具(パジコ)
上記の通りになります。私自身、クワガタの死骸を標本以外に加工することは初めてなので、上記以外の別のパーツを使う等もっと賢い制作方法は当然あると思います。今回の記事は、あくまで一つのアイデアとしてご覧いただければ幸いです。
クワガタの頭部については、腐らせる前に十分乾燥させたものをご使用ください。そうしないと臭いが気になりますし、腐った死骸だと大アゴ等の部位を動かす際に破損しやすくなるからです。私の場合は、標本用の死骸と同様に乾燥剤(除湿剤)と一緒に密閉容器で保管し続けてきました。
ネックレス制作工程
それでは、実際の制作工程についてご説明していきます!
手順①:頭部のクリーニング&大アゴの調整
まず、頭部のクリーニングと大アゴの角度調整の為にふやかします。小鍋に水を張って頭部を入れ、温度がだいたい50℃くらいになるようにガス火を調節しました。具体的な温度のボーダーラインについてはいずれ調べますが、水温が高過ぎると目が白くなってしまうことに注意が必要です。他方で、水温が低過ぎるとふやかすのに時間が掛かってしまいます。
頭部をふやかしながら、軽く綿棒で表面をなぞるとそこそこ土の付着していることが分かりました。汚れの塊は、この段階で除去するのが良いと思います。
ふやかしが進んで大アゴを動かせるようになったら、鍋から出して理想的な形に整えます。マスキュリンな印象を強めたいのなら、やはり大アゴは不自然に映らない程度に大きく開かせるべきだと思います。頭部を指で摘まみ、大アゴを片方ずつピンセットで摘まんで慎重に開いたら、上の写真にあるように虫ピン2本を刺した段ボールにて固定。このまま自然乾燥させることにしました。
手順②:内部の加工&接続具の取り付け
ふやかし&整形作業を行った日からおよそ1週間が経過し、再び十分に乾燥が進んだので作業再開です。
スマホ用のマクロレンズで接写してみると、綿棒を使用した影響もあってか微細な汚れがたくさんあることが判明しました。ピンセットで濡らしたティッシュ片を摘まみ、それで丁寧に(無理のない程度に)表面を拭いて綺麗にしました。ちなみに、写っているピンセットは東急ハンズで購入した3000円のものです。先端が細く、尚且つ丈夫なピンセットが1つあるとハンドメイドで出来ることの奥行が深くなるのでオススメです。
続いて、頭の内部を埋める作業へ。今回のミヤマクワガタオスの頭部をよく観察すると、口元の部分に細長い隙間が開いていることが分かりました。詰め物をしたいので、まずはここを木工ボンドで塞ぐことに。爪楊枝の先にボンドを付けて、膜を張らせる感じで隙間を埋めました。
他にも、大アゴの付け根に目立たない程度にボンドを塗って大アゴの根元強度を高めたり、触覚の先端にもボンドを付けて頭部表面から離れないようにくっ付けたりもしました。
続いて、頭部内を “ 充填する ” 工程に移ります。何で物を入れる必要があるのかというと、乾燥した頭部は軽過ぎて、アクセサリーとして安定しないからです。ただし、外国産のオオヒラタクワガタのオスなど頭部の大きい個体だと、敢えて埋めてしまうと重くなり過ぎてしまう可能性もあると思うので、そこはケースバイケースですかね。今回は、ちょうど ※ マイ神社で祈祷を受けた際にいただいた御神土(ごしんど)があって扱いに困っていた(笑) ので、これを使うことに。
首の付け根の穴から御神土を入れ、内部を8割以上埋めました。メダカ用のソイルでも底砂でもビーズでも構わないと思いますが、乾燥した素材を選ぶようにします。
続いて、頭部に接続部(金具を通す穴)を取り付けます。今回は「Cカン」という元々細長い丸カンを使用することに。ペンチでより細長くなるように潰して・・・
頭部の付け根入口をボンドで埋め、そこに潰した「Cカン」を上の写真のように少し埋めてみました。Cカンをこの体勢にくっ付けた理由は、頭部の重心を考えなければいけなかったから。
イラストの意図が伝わるといいのですが・・・つまり、首の付け根の空洞に対して垂直に接続部を取り付けてしまうと、重心の問題で大アゴが後方(着用時の人側)に反れてしまうんです。これだと見栄えが悪いですし、大アゴの先端が服に引っ掛かって欠損するリスクが高まります。だから、大アゴを出来るだけ前へ出す為に、接続部も前へ出したわけなのです。
ボンドがしっかり乾燥したら、いよいよレジンコーティングの工程へ移ります。
手順③:レジンコーティング
まず、何故クワガタの頭部をUVレジンでコーティングしたかったのかというと、一番の理由は強度を上げることです。全体を樹脂の膜で覆うことで、何かに引っ掛かって大アゴが外れるリスクや、内歯の欠損するリスクを軽減出来ます。また、表面にツヤを持たせられることもメリットですね。
そして今回、 “ どうやって ” レジンコーティングをするのか悩んだ結果、頭部のサイズの収まる容器にレジンを入れ、その中でレジンの掛け流しをすることに決めました。使い捨てが出来るという条件も考慮し、今回は100均のタレ瓶を使うことに。体高の上半分くらいは不要なので、写真の状態からハサミで切り取りました。
そして実際に硬化させる際には、頭部を吊るした状態でUVライトを当てる必要があります。先ほどのタレ瓶より一回り大きい鉛筆削り器の「削りカス受けのケース」を用意しました。こちらにもレジンが付着するので、出来れば使い捨て出来るものの方が望ましいです。
レジンを使う前に、シミュレーションをしてみました。頭部の金具用の接続部(Cカン)に釣り糸を通し、その釣り糸の両側をそれぞれ消しゴムに縛り付けて頭部を浮かせる感じに。硬化前のレジン液を纏った頭部が、ケースの内側に触れると出来が悪くなる(=触れた表面が滑らかでなくなる、不自然な見た目になる)ので、その点に注意します。
いよいよ、UVレジンの登場です。まず、頭部の金具接続部に釣り糸を通し、釣り糸の両側をそれぞれ消しゴムに縛り付けてから、頭部をタレ瓶の中へ置きます。この時は、大アゴが底面に着いても構いませんが、他の部位は壁に付かないようにします。上からレジン液を垂らして、下に溜まったレジン液をまた爪楊枝で掬ってレジンの行き届いていない箇所に垂らし直しました。
頭部の表面全体にレジンが行き渡ったと判断したら、鉛筆削り器のケースへ移しました。
ケース内へ移した後も、余分なレジン液が大アゴを伝って底へポタポタ垂れます。レジンを分厚く纏う方が硬化後の強度は上がるものの、特に内歯の部分にレジンがたくさん余っていると見栄えが悪い(=手抜きしたみたい)ので、可能な限りレジン液を切ります。
ここで、ちょっとしたテクニックをご紹介。底に溜まった “ レジン溜まり ” と大アゴの先端を接触させるようにすると、余分なレジンが早く下へ移動します。たしか表面張力の原理だったかな?例えば揚げ物鍋でコロッケを作った際も、すぐ全体を取り出すのではなくコロッケの一部を揚げ物鍋内の油に触れさせておくと、早く余分な油を切ることが出来ます。(^^)
そして余分なレジン液を切れたと判断したら、いよいよUVライトの照射です。今回は3分間待ってみました。
こちらが1回目の照射後の頭部です。レジン液は全て硬化しているはずなので、手に取って全体を確認しました。その結果、口元付近の一部にレジン液が行き渡っていなかったり、その他出っ張っている部分のレジン液が薄過ぎる印象を受けたので、それらの箇所だけレジン液を塗り直して再びUVライトの照射を行いました。
これにて、レジンコーティングは完了しました!(^^*)
手順④:ネックレスとして仕上げ
後は、金具を弄ってペンダントを完成させるだけですね。今回、たまたま浅草橋で見つけて立ち寄った貴和製作所でパーツを揃えてみました。まずはネックレスチェーン。「10cm」「50cm」「1m」といった単位で様々なチェーンが売られている中、ミヤマの体色と似たこの銅色?の商品を買いました。店員さんに欲しい長さを伝えたら、チェーンを巻いてあるロールから切り取ってもらえます。(^^)
他に買ったのはサイズの異なる丸カンと、ネックレスを留める為のカニカン、あと上述で登場した「Cカン」もここで買いました。
ネックレスチェーンは「1m」を買いまして、自分の首に実際に巻いてみたところ「60cm」くらいが丁度いいかなと思い、その長さのところでペンチを使って切断しました。そしてカニカンを取り付けます。
後は、ミヤマ頭部の金具接続部(Cカン)に丸カンを取り付け、その丸カンとネックレスとを繋げて完成しました!(^0^*)♪♪
斜めから見るとこのような感じです。大アゴの両先端に明らかなレジンの塊がありますが、先端が一番破損しやすいと思うので敢えてこのくらいの余分は見逃した、という感じです。ツヤッツヤになった点も然り、耳状突起のあるミヤマのオスだからこそカッコよく感じるのかもしれません。あなたの生涯は知らないけど、あなたの生きた証は私が大切にしていきます。(^^*)
最後に
小学生や中学生の夏休みの自由研究に向いているのではないかなと、個人的には思いました。ただ、UVレジンの取り扱いには十分お気を付けください。特に私のようにペットを飼っている方や乳幼児のお子さんのいる方の場合は、彼らが口に入れたりしないよう注意が必要です。
本日のメダカ写真
今日撮ったのは、自宅で侵蝕目系βメダカ(しんしょくめけいべーた)と呼んでいる子達です。私の中では現在、瞳の青いメダカの固定化が最優先事項になっていて、その兄妹が今回の被写体。瞳の青い個体は1ペアしかいないので、今年2022年の繁殖シーズンでは彼ら瞳の黒い兄妹の繁殖にも力を入れるつもりです。血統は同じなので彼らの子からおそらく複数匹は、目当ての特徴の個体を入手出来るだろうと予想しています。
そうそう、何で今日彼らを掬ってみたのかというと、水槽内の壁にアオミドロ(藻)がびっしり付着していたから。メダカの体に絡まるとそのまま命を奪ってしまうこともあるので、成長し過ぎたら除去するのが無難な対応です。自然発生のアオミドロは冬でも成長します。(汗)
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!