メダカの “ 性選択 ” に関する、私の仮説を検証します。(2021/9/26)

こんばんは。(くもり、時々小雨)レモンパイです。地元では昨日から急激に冷えました。季節不相応な暖かさの続いた日々から、今度は不相応な寒さへと急転した感じです。今夜はかつやで、赤辛カツ丼を初めて食べました。かなり辛く感じたけど、それがプラスの美味しさには結び付かない感じもして、「ねぎ玉カツ丼にすれば良かったなぁ...」と思いながら完食しました。(汗)

ツイッターのタイムラインを覗いていると、FF関係のある方/ない方に関わらず「~○○メダカの卵を買ったのに成長したら違った~」といった騙されましたツイートを不定期に見かけます。全く違う見た目のメダカが届く場合もあるそうですが、似ているメダカに育った場合は ※1 固定率という概念を盾に販売者が言い訳を出来てしまうので、それで被害がなくならないのかなぁと思っています。

※1 濃いオレンジ体色の楊貴妃メダカ同士を交配させ子を育てても、親と同じ体色になる子もいれば、親より薄い体色に生まれる子もいる。固定率100%ということはないので、親魚と同じ特徴を持つ子が生まれるかどうかは分からないし、生まれなくても仕方ないという事実がある。

以前メダカの商標について自論を述べたのですが、 “ 購入者の騙される被害を減らして安全な売買環境を保ち、メダカ市場全体を更に成長させる ” には、【新種作出者】が積極的に商標を取って悪意ある販売者を消していくしかないと思うんですよね。卵の販売でも成魚の販売でも。

 

“ ○○メダカ ” の商標を持つ【新種作出者】や【新種作出者から認定を受けた販売事業者】のみが “ ○○メダカ ” の名前で販売出来るようにし、「ネット上では無許可に “ ○○メダカ ” という商標を使って販売してはいけません」という価値観の浸透を目指す。そして、直接名前は用いないけど匂わす等、網をかいくぐって○○メダカを売ろうとする人物から購入すると「詐欺被害に遭う可能性が極めて高いですよ!」という知識も浸透させられるのが理想かなと思いますね。

まだ詰めの甘い持論ですが、肝心なのは商標を取ること。もちろん、「何でわざわざ商標取らなきゃいけないんだ?」と思われる新種作出者の方もたくさんいるはず・・・とりあえず、私はいずれ新種を作出したら商標を取る予定です。(^^*)

 

冒頭が重たくなりましたが、それでは本題に入ります。一昨日2021年9月24日に、ふとメダカの性選択に関する実験案が思い浮かんだので、早速取り掛かることにしました。その実験概要などについてお話します。

 

現在自宅には、

○ メダカがどのような成長や老化の軌跡を辿るのか調査する
 ⇒ 「成長観察記事」

という記事を作成する為の観察モデルとして、計5匹のメダカを管理しています。5匹に共通するのは、 繁殖させる際を除いて孵化時から1匹のみの単独飼育を行う ” という飼育ルールです。兄妹と混泳させてしまうと、誰が誰だか分からなくなる可能性が出てきますし、5匹限定での混泳も体調の細やかな管理が難しと考え行ってきませんでした。

 

そしてそんな5匹に更に共通することがあって、それが全員オスだということです。これまでは偶然オスが続いたのかなと思っていましたが、「成長観察記事」と同じく単独飼育の環境で飼育する ※2「長寿ぬくぬく記事」という記事の為の観察モデル(←2021年8月下旬頃に死亡)もオスだったことから、何かおかしいなと感じていました。

そして一昨日に、ふと「メダカを卵から1匹で飼い続けると、成長過程において ※3 性はオスに決定するのではないか?」という仮説を思い付いたので、それを調べてみることにしたわけです。メダカの性転換に関する研究はいくかありますし、私自身(中途半端ではありますが)過去に性転換を目指した実験を行ってきたという流れもあるので、自然と調べたくなりました。

※3 元々オスになる予定の個体はそのままで、メスになる予定だった個体はオスへ変わるのだと思います。私の仮説が正しいなら、 “ 性転換 ” というより “ 性選択 ” の方が厳密な表現に思います。

具体的にどう調べるのかと言うと、現在は今年生まれのメダカの一部(=4つの交配)から採卵を続けている状況なので、彼らより入手中の卵から数個ずつを選んで管理し、「成長観察記事」の観察モデルと同じように単独飼育するというもの。飼育スペースの問題により、おそらく最大24匹(=4つの交配から6個ずつ)の飼育が限界ですが、それでも成魚にまで生き残る十数匹全員がオスだったら、十分に説立証と言えますよね?

 

また各交配から6個ずつの卵を採る意味についてですが、「成長観察記事」の観察モデル達は容量1ℓ未満の容器で飼い続けてきたので、それとほぼ同じ狭めの環境で4匹を飼う予定です。そして容量5ℓくらいの大きな容器で残りの2匹を飼うことにして、 “ 飼育密度の高低差 ” で違いが出るのかどうかについても調査するつもりです。

( 本当は5匹を狭い容器、また別の5匹を広い容器・・・といった10匹×4の計40匹くらいの規模でやりたいですけども。あれこれ工夫しても、今回は計24匹が限界かな。泣 )

また、現在行っている4つの交配による子孫の通常飼育( =5ℓ容器に数匹~十数匹の混泳 )においても、オスメスの割合がどうなるか調べて今回の性選択実験の結果と比較する必要があるので、4つの交配による他の子孫については可能な限り選別を控えるつもりですね。

今回の実験について、おそらく来年2022年の春には結果が確定すると思います。(^^*) この記事をご覧いただいた方の中で、ご興味のある方は是非お試しください!

 

本日の写真

青光ダルマメダカ F8 ①

青光ダルマメダカ F8 ②

彼らの水槽の手入れをしたわけではないですが、今日は今年生まれの青光ダルマメダカ F8(←始祖P世代がダルマ体型だったので、系統名が “ 青光ダルマ ” ) を撮ってみました。メダカの遺伝について勉強したり新種作出を目指す為に異種交配を積極的に行う私にとっては、唯一通常の累代を続けている系統です。基本1年に1回累代させていて、だいたい新世代に付く数字が私の飼育歴を表しています。「F8」なので、今の私はメダカ飼育歴が満8年。

 

近年のド派手な新種メダカに比べると、こういうベーシックな体色の種類はどうしても目立ちにくい存在です。でも、遺伝について勉強するのであれば新種もベーシックな種類も両方抱えるのが好ましいように経験から思いますね。(^^)

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!