こんばんは。(くもり、稀に小雨)レモンパイです。今月下旬から急激に寒くなったように感じます。そろそろ布団カバーを、今までのペラペラ速乾タイプからモフモフあったかタイプへ切り替えないと・・・と思いつつ、寒さより面倒臭さが勝って何もしません。(笑)
前回記事の最後の部分で触れましたが、最近はマメルリハインコのマメちゃん(11歳♀)の看病に捧げるものが多くて、何だかんだで記事を書く時間や気力が残りません。先週の金曜日(10/22)に明らかに衰弱したのでお別れを覚悟したものの、結局持ちこたえて現在は辛うじて寿命が数日延びている感じですね。末期がんだった祖母の緩和ケアを思い出します。
飼い主の私としては、一日でも長く生きてもらって一緒の時間を共有したい思いは当然あるものの、高齢な子なのであまり苦しまず安らかに逝ってもらいたいという冷静な思いも抱えています。とにかく、四六時中マメちゃんのことを思って過ごしているところです。
カブクワの為に温室を作りました!
それでは、本題に入ります。「カブクワ記事」の投稿です。昨年2020年より本格的にノコギリクワガタの飼育に挑戦し始め、その影響から現在は外国産のカブトムシの幼虫もいくつか抱えています。
ところが、お迎えした外国産カブトムシの幼虫の脱落も少なからず経験して、これからの時期は寒さで更に個体を失ってしまう危機感を抱いたことから、自室に幼虫専用の温室を作ることにしました!今回はその模様についてご紹介します。(^^)
今回作る温室はどんなものか?
まず、現在飼育している外国産カブトムシについて整理します。お迎えの古い順に書くと
② サタン1匹
③ ギアス・ポリオン2匹
となっていて、どれも中南米出身の種類です。「冬は何℃までなら大丈夫か?」について調べてみたものの結局よく分からなくて、最終的に「20℃前後の室温を下回らなければ大丈夫かな?」という考えに落ち着きました。
つまり、目的はあくまで “ 寒さによる脱落を防ぐこと ” であって、成長の促進を目指すことではありません。ただ温かいという意味でなく、温室内の温度を20℃前後に保てればいいなということで、タイトルでは “ 常温室 ” という表現を用いました。
「常温室」作りをご紹介!
それでは、実際の制作工程をご紹介します。使用した材料や道具については、その都度ご説明します。
箱の制作工程について
まずは、一番重要な温度の集め方&溜め方について。今回は【断熱性のある板材を使って箱を作り、箱内下部にてペット用のヒーターを稼働させる】ことで温室を作ることに。ただ、ある程度の通気性が欲しいですし ※1 幼虫の飼育ケースの状態を把握しやすくしたかったことから、完全な6面体を作るのではなく1面だけ空けて、そこは透明なビニールののれんを掛けることに決めました。
そして断熱材を探しに近所のホームセンターへ向かい、見つけたのが上の写真に写るスタイロフォーム(ポリスチレン樹脂の発泡体)になります。断熱性能ごとに種類がいくつか分かれるようですが、そこのホームセンターではこれしかなかったですし、部屋に置く予定の小さな常温室ならそこまで断熱性能に拘る必要もないかなと思い、もうこれに決めました。ちなみに一般的な発砲スチロールにも断熱効果はありますが、スタイロフォームの方が優れているそうです。
売り場では厚さの種類が3つくらいあって、購入したのは「縦91cm × 横91cm」板の、厚さ 2cm と 3cm の1枚ずつになります。厚い方が当然断熱性は高くなるけど、設置予定スペースの狭さを考えると 2cm の方が良いかなとも思って、間を取って両者1枚ずつを購入。
スタイロフォームの購入と順序は逆であるべき気がしますが、続いて簡単な設計図を書いてみました。箱として重要な底と天井に 3cm のタイプを使い、後は適当に。・・・私は面倒臭がりで感覚重視の人間(笑) ですが、この記事をご参考にされる方ははまず設計図から作ることをオススメします。
2枚の板からどのようにパーツを切り取るかも書いてみました。
このような感じで、定規と黒いマーカーで切り取り線を書いてみました。
ノコギリを使って切り取りますが、91cm 四方の板のままだとやりづらいので、切り取り線から余裕を持ってざっくり解体してみました。
全ての板パーツ(計5枚)の入手が完了しました。購入したホームセンターにて、そのまま店員の方に正確に切断してもらう有料サービスを受けることも可能です。ただノコギリのスキルは一生ものなので、どうしても精密でなければいけない場合を除いては自分でやった方が良いと考えていますね。また自分でやって切断面が波打ったり不格好になってしまったとしても、その条件で作品を仕上げ対応する工夫力も身に付くと思いますし。(^^)
次は箱を組み立てる工程に移ります。当初は『ボンドで板同士を仮止めして、後はガムテープでガッチリ固定する』という考えだったものの、よくよく調べたらボンドを使用すると発砲体素材は溶ける可能性があるとのことで、仮止めの工程では両面テープを使用することにしました。ドンキで何を買うか悩んで、結果選んだのが 3M社の「Scotchi 超強力 スーパー多用途」という商品です。
このような感じで、天井以外の板を仮止めしました。
続いて、板と板との接地面を強力なガムテープで補強します。同じくドンキで悩みながら購入したのは、DUCK社の「POWER TAPE 多用途」という商品。両面テープもそうですが、 “ 発泡体の接着 ” に自信のある商品は世の中にあまりないようです。(汗)
ぐら付きが軽減されたので、天井部分も取り付けました。
最後にダイソーで買った布のガムテープを使って、板と板の接地面を更に補強しました。何で100均のガムテープにしたかというと、単に強力ガムテープは高価でもったいないから。(笑) また布テープだと重ね貼りが出来るので、箱丸ごとテープを1周させて固定力を上げることが簡単に出来ます。これにて箱自体は完成。(^^*)
温室として完成へ
箱は完成したので、後は温室として完成させる工程です。
上の写真が完成形です。
箱の内部には、 ※2 ダイソーでパーツを購入して組み立てたジョイントラックを入れてみました。「40cm × 25cm」の棚を3つで組み立てています。どんなパーツが売られているのかも調べた過去記事があるので、もしご興味がありましたらご覧ください。m(_ _)m
ジョイントラックを入れることで、底部分の4か所の点にだけ負担が掛かってしまうことから、直接ではなく100均の化粧板(ベニヤ板)を1枚敷いています。そしてあまり効果はないかもしれませんが、地震対策として化粧板とジョイントラックの脚底との間に、切り取った滑り止めマットを挟んでみました。
箱の正面に掛かっているのは、昔室外メダカの温室作りをした際に余っていた、ダイソーのビニール製の「テーブルクロス 透明」です。これを2重にしてのれんを作り、箱の上部に強力ガムテープで固定しました。
続いてですが、のれんを上から垂らすだけだとスタイロフォームとの隙間が大きくなって空気が逃げてしまい、保温効果が弱まってしまいます。そこで、ダイソーで購入した「差し込みフック」を導入することに。針が1本のタイプではなくこれは5本もあるタイプなので、スタイロフォームにしっかり取り付けることが可能ですね。
差し込みフックをスタイロフォームの側面に差し込みました。そしてのれんであるテーブルクロスにパンチで穴を開け、フックとのれんとを紐で軽く結んで隙間を減らす感じに。温室の中を弄る際はいちいち紐をほどく必要があるものの、この方法が一番現実的かなと思っています。箱の高さの中間と底付近の両側計4か所に、それぞれフックと穴を設けました。
ちなみにパンチで穴を開けた部分は、紐に引っ張られるという負担が掛かることになるので、その穴を開ける箇所だけ元々2重にしているテーブルクロスを折って4重にしています。
これは、実際に私の部屋の出窓に温室を設置してみた光景です。昔はザリガニ水槽の並んでいたスペースですが、今はもうカブクワ関連でごちゃごちゃしてます。(汗) そして温室を実現する上で一番肝心なヒーターについてですが、最初マルカン社のインコ用の「ほっととり暖 寄りそいヒーター」を置いてみたところ、元々あんまり温かくならない商品なので全然効果が見えず・・・
そこで、より発熱面積の広い小動物用のパネルヒーターを導入してみました。化粧板の上に直置きだと火事が怖いですし、かといって棚に置くのも変形の恐れがあることから、化粧板の上に置いた平たい陶器のお皿の上に置きました。また写真の中の状態でいうと、真上に置く予定だったヘラクレスリッキー幼虫の飼育ケースが熱くなり過ぎてしまうと分かったので、発泡スチロールのブロックを使って飼育ケースとヒーターとの距離を取りました。
自作の温室を稼働して10日ほどが経過しましたが、【10月中旬~下旬】の期間はのれんを全部下げて固定した状態で使用すると、室温 18~21℃くらいの時に22~24℃ 程度くらいの温度帯を保ったことが分かりました。真冬だと目指す “ 常温室(19~21℃) ” にはなると思うものの、 24℃ というのは私の目的からすると高過ぎる感じがするので、現在はのれんを半分捲り上げている状態ですね。とにかく、外国産のカブトムシ幼虫たちを寒さで失う危険性は解消されました!(^^*)
最後に
今回初めてカブクワ用の温室を制作してみて、それなりに温度を保てることは分かりました。ただもっと大きな箱を作った場合だと、保温は難しくなるのかなぁと思います。
ヒーターを使うので、ご参考にされる方は火事にお気を付けください。また、自作の温室にいきなり生体の飼育ケースを設置するのではなく、ヒーター付近やヒーターから一番遠い部分の温度を把握してから本格使用するのが無難です。
本日の写真
ここ1~2年メダカを撮る気力が失せているのに加え、最近は寒さでメダカ作業(=触れる機会)が減っていることもあってメダカを撮ったのが物凄く久しぶりでした。(笑) 今回撮ったのは、オリジナル系統ネオオカメダカ F1 と、秘密のメダカ(Secret F1)との異種交配子孫です。白色体色に黄色の挿し色が入って可愛いなと思います。(^^)
2枚目は横見。去年や一昨年だと、体形の美しさを重視した累代に拘ってきたはずのオカメ(=ネオオカ)系統ですが、飼育系統数削減の一環で今年は彼らオカメを含めていろんなメダカと統合交配させている状況で、美体形の追求は現在後回しになっていますね。おかげで狭い飼育スペースにも少し余裕が出来てきたので、来年あたりは新しい種類のメダカのお迎えが出来るかもなと考えています。(^^*)
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!