ノコクワ飼育1周年!&新世代成虫を冬眠させました。(2021/10/29)

こんばんは。(晴れ)レモンパイです。最近は室外メダカ達へのエサやり機会が激減しています。2~4日に1回くらいかな?寒い時期なので基本的にはそれで良いけれど、体長 1cm 未満の稚魚や痩せ気味の個体の存在を考えると、まだまだこまめなエサやりが求められるところです。(汗) 昨晩と今日の朝は、業務スーパーで買った生地を使ってラザニアを作りました。表面のチーズ増やすほど美味しかったです。(^^*)

明後日は衆議院議員選挙の投票日です。単に年をとったからかコロナ禍だからなのか、自分の中で過去一番に政治への関心が高いように思います。そして今回も、出口調査でほぼ趨勢の判明しているであろう終了の十数分くらい前に投票所へ行こうと思います。その方が並ばないですし、空いててゆっくり記入出来るので。(^^)

 

以前も書いたことになりますが、投票権のある人が(やむを得ない事情を除いて)投票権を行使しない場合、次の選挙まで政治に一切の不平不満を抱いてはいけないんじゃないかなと思います。ノリでいいから無勉強でもいいから白票でも全然いいから、 “ 私がここに存在していること ” を示すべきだと思うんですよね。ということで私は毎回、向こう数年堂々と不平不満を抱ける為に投票に行っています。(笑)

 

ノコギリクワガタの繁殖と冬眠

それでは、本題に入ります。前回に続いて「カブクワ記事」の投稿です。昨年2020年9月1日に、父が野生のノコギリクワガタのオスを拾ってきて、私が彼を繁殖させてから1年が経過しました。今回は、ノコクワ子孫の飼育状況冬眠方法についてご紹介します!

 

初めてのノコギリ繁殖について

ノコギリクワガタのメスとバルサミコ酢くん ⑤

まず上の1枚目の写真(2020年9月上旬撮)に写るのが、父が拾ってきた体長約 60mm のノコギリクワガタのオス(=バルサミコ酢くん)と、某ペットショップで購入した2匹のメスになります。とても立派なオスだったので繁殖させてみたくなり、シーズンの終盤でしたがいろんなペットショップを巡って未交尾のメス2匹をお迎えしました。この ※1 ハンドペアリング時は、オスがメスを殺めないかそわそわしてました。(汗)

※1 関連記事 → 2020年9月9日の投稿: ノコクワのハンドペアリングに大苦戦! 

そして後に産卵木と産卵マット(=フォーテックの産卵1番)から入手出来たのが、合計30匹弱の幼虫になります。2匹の成虫メスは一緒のケースに入れていたので、幼虫たちの母親がどっちなのかは分かりません。

 

幼虫飼育の方法について

幼虫飼育について、最終的に2020年12月の段階では全員を個別にボトル飼育することにしました。また、全員を同じ条件で飼うのはつまらないので、

安価なマット(=マルカンのくぬぎ昆虫マット等)で飼う
⇒ クワガタ用であれば難なく飼育出来ました。
② 専用のマット(=フォーテックのヒラタ・ノコ1番等)で飼う
⇒ 難なく飼育出来ました。
高価なマット(=ファームズのPGSマット等)で飼う
⇒ 一部羽化の速まる個体がいました。成虫サイズへの影響は不明。
③ 月夜野きのこ園の菌糸ブロックで ※2 自作の菌糸ボトルで飼う
⇒ 1令幼虫は脱落しやすかった。成虫サイズへの影響は不明。
使用済み菌糸マットを再利用して飼う
⇒  一例だけですが、無事成虫になりました。

といったことを試してきました。ノコギリクワガタの繁殖は今回が初めてなので、もっと飼育歴を重ねれば考え方は変わるかもしれませんが、幼虫は生まれた時から将来のサイズのポテンシャルがある程度決まっているように感じました。栄養価が高いと謳う<高価なマット>と、<安価なマット>を使って計14体の比較実験を行ったところ、両者の成虫サイズについて特段差は感じられませんでした。

※2 関連記事 ⇒ 2020年10月24日の投稿: 【写真多数!】初めての菌糸ボトル作りをご紹介

また、飼育ボトル(飼育ビン)に詰めるマットについて、<固く詰めるか?>または<ふわふわに入れるか?>の比較実験も小規模で行いましたが、こちらも何か目に見える差は出ませんでした。他にも細々と試したことがあるもののわざわざ言及するには及ばないので、断言出来ることが入手出来るように今後も比較実験は規模を大きくして積極的に挑戦したいと思います。(^^*)

 

飼育ボトルの置き場所について、全員私の部屋に置いていました。冬でも室温 10℃ は下回らないけど、暑がりな私の部屋なので暖房はあまり付けない感じ。風通しは廊下やリビングに比べればなかったですね。

 

蛹化&羽化後について

幼虫の何割くらいが翌年(=2021年)に蛹化&羽化するのか分からなかったので、念の為に2021年3月よりあまり飼育ボトルの中身は弄らないようにしてきました。

1番最初に蛹化したメス個体

まず、兄妹の中で一番最初に “ 蛹化 ” したのはこの個体です。

前蛹のノコギリクワガタのメス ①

ファームズ社のマット(←商品名は失念)を使っていた個体で、「やはり栄養価の高いマットだと成虫化が早まるのかな?」と思いました。この子は2021年5月下旬頃に飼育ボトルの底に蛹室を作っていて、当時の私は蛹化や羽化の様子を撮影&観察したかったことから掘り出しました。前蛹の時点で体が透き通っていて、蜂の子みたいですね。

前蛹のノコギリクワガタのメス ②

100均の園芸用スポンジを彫って用意した人工蛹室に移しました。人工蛹室についても、いろんな素材を使って作ってみたりしたものの、何かご紹介出来るレベルには到達せず。(汗)

蛹化したノコギリクワガタのメス

彫り出してから3日後の2021年6月2日に、彼女は蛹化しました。一瞬無事に成功したのだと思ったものの、よく見ると脚の一部が幼虫時の皮と一緒に切り離されているのが分かります。いわゆる蛹化不全の一例ですね。この子は5~6日後に体全体が白くなり、更に一部が青くなってきてしまったので脱落ということになりました。(≻≺) 私が素人だから蛹化に失敗したのか、元々こうなる運命だったのかは、未熟な私には分かりません。

( 彼女の蛹化不全の結果を受けて、他の兄妹を人工蛹室へ移すことは諦めました。 )

菌糸ボトルで羽化したオス個体

他の兄妹の大半について、だいたい2021年6月中旬~7月上旬の間で蛹化していったように記憶しています。当時は、羽化した成虫が自力で蛹室を出てマットの上に出るのを待つつもりでしたが、唯一菌糸ボトルで羽化していたオス個体のことが気になったので掘り出してみました。

菌糸ボトルで羽化したノコギリクワガタのオス ①

それが彼です。まず、菌糸ボトル(菌糸ビン)で蛹化&羽化させると、黒系の体色とマットの白色とのコントラストで分かりやすいなと思います。そして何で彼のことが気になったかと言うと、菌糸マットから染み出た水分がどんどん底の方に溜まっていって、蛹室内が水の滴る高湿度の環境になっていたからです。このままだと病気になると思い、2021年8月18日に羽化した個体の蛹室としては初めて壊すことに。

菌糸ボトルで羽化したノコギリクワガタのオス ②

掘り出してみたところ、元気そうでした。(^^*) 初めてのノコクワ繁殖にて、初めて触れた新世代の成虫です。父親のバルサミコ酢くんに比べれば一回り小さいですね。他の兄妹にまで名前を付けることはしませんが、この子には愛着を込めて三杯酢くんと名付けました。(笑)

 

三杯酢くんについて、掘り出し後は他の野外採集個体と同様にゼリーを与えて飼うことにしたものの、掘り出し後1ヶ月もの間ゼリーに全く口を付けることなく、ボーっとしていました。ネット上の情報にあった通り、羽化した年はやはり活動せず翌年から動き出すのが一般的なのだなと分かりました。ということで、2021年9月中旬からはエサやりを一切せず、乾燥にだけ注意しながら管理してきました。

 

三杯酢くんがゼリーを食べなかったこともあり、羽化していた他の兄妹についてもどうせ食べないと判断し、飼育ボトルを弄らずにそのまま過ごしてもらいました。蛹室の中で翌年まで待つなんて、その間はいったい何を考えているのでしょうね??

 

羽化した兄妹の冬眠について

成虫としての管理を始めたオス1匹(三杯酢くん)を除き、18匹の兄妹を成虫姿のまま飼育ボトルに放置し続けてきました。このまま来年の春まで放置し続ける案もありましたが、体に小さなダニが付着している可能性や、飼育ボトルのままだと嵩張る(飼育スペースを食う)ことを考慮し、2021年10月20日全員を掘り出して “ ちゃんと ” 冬眠させることにしました。

100均で買った「SHIKIRI 10ケース」

まず冬眠容器として用意したのが、クワガタの野外採集時によく持って行った「SHIKIRI 10」という100均のケースになります。特大のノコクワオスだとやや窮屈ですが、メスを含め大半の個体には広過ぎず狭過ぎずの丁度いい空間になっていると思います。

「SHIKIRI 10」にはんだごてで穴を開けた

蓋を締めても密閉度は低いですが、蒸れ過ぎや酸欠を防ぐ為に “ はんだごて ” で穴を開けています。どの区画にも2個の穴が開くようにしました。

スドーの「ひのきふかふかマット」を詰めた「SHIKIRI 10」

夏の成虫飼育で使っているのと同じ、スドーの「ひのきふかふかマット」を敷いてみました。成虫飼育のボトルでは、昆虫ゼリーからの水分尿によって湿度が保たれますが、ここに昆虫ゼリーは入れないので霧吹きで湿らしました。これにて冬眠容器の準備は完了です。

掘り出したノコギリクワガタのオス

バルサミコ酢くんの子供たちには一応番号を振って管理していたので、番号順に掘り起こしてみることに。まず最初に現れたのが3番のオス。小さいオスって可愛らしいなと思います。(^^*)

掘り出したノコギリクワガタのメス

この子が何番かは忘れましたが、メスです。三杯酢くんも含めた計19匹でいうと、【オスが7匹】で【メスが12匹】という結果になりました。実際のところオスメスの発生割合ってどうなんでしょうね??

今回の成虫掘り出し作業について、実は心配していたことがありました。それは、8~10月はボトルへの関心が薄れ過ぎて水やりを完全に忘れていたので「もしかしたら水不足で死んでいる成虫がいるのではないか?」ということです。(汗) 実際にマットがカピカピになっているボトルもありましたが、そんなボトルでも蛹室の壁だけはしっかり水分を保っていたので死んでいる成虫はいなかったです。私の失態はともかく、クワガタって凄いなと思わせてくれました。

ちなみに1匹だけ、蛹室ではない場所にいたメス個体がいました。そのマットではコバエがたくさん湧いてしまっていたので、もしかしたらそれが関係していたのかもしれません。その後数日間、特別にゼリーを用意したものの一切食べなかったので、他の兄妹と同様に冬眠させることにしました。 

冬眠させるノコギリクワガタの成虫

掘り出した成虫は、先ほどの準備の完了した冬眠容器へ移しました。写真は撮り忘れましたが、19匹なので冬眠容器はもう一つあります。

冬眠させるノコギリクワガタの成虫 ②

そして蓋を閉めたら、冬眠容器二つを重ねて段ボール箱へ移しました。上の容器にラップを乗せて・・・

冬眠させるノコギリクワガタの成虫 ③

濡らした新聞紙を乗せました。この状態でゴミ袋に入れ、ゴミ袋の口をふんわり開けた状態で室外の物置に入れて冬眠処置は完了です。 “ ちゃんと ” 冬眠させるのであれば、やはり室内より室外の物置の方が望ましいと思います。この後は、1ヶ月に1~2回くらい「新聞紙が乾き過ぎていないか?」や「冬眠容器内が水滴だらけになっていないか?」のチェックをすれば大丈夫だと思います。

 

蛹化&羽化しなかった兄妹について

成虫となった兄妹の冬眠処置は、上記の通り完了しました。ただ、孵化して1年経っても幼虫姿のままの個体も存在しています。

1年で成虫にならなかったノコギリクワガタの幼虫

2021年10月20時点で幼虫姿なのは、全部で2匹です。こちらも当て外れな考えかもしれませんが、生まれた時から幼虫姿のまま2度冬を迎えるのが決まっていたのかな~なんて思います。その方が近親交配を避けることや、天災等による偶発的な繁殖不適合な年に対するリスク分散に繋がるように思うので。

 

彼ら2匹の飼育ボトルについては減った分のマットを追加し、また私の部屋に置いておくことにしました。

 

最後に

この記事投稿の2021年10月29日時点では、野外採集のノコクワの累代にも着手している段階にあたります。ここまでの経験を振り返ると、ノコギリクワガタの飼育や繁殖はカブトムシと同じくらいの飼育難易度に思います。幼虫期間については、マットが乾いたら水やりして、フンが多くなってきたらマットを一部交換して、体が大きくなってきたら飼育ボトルを大きくして・・・の繰り返し。

 

近年はクワガタにマット産みさせることの可能な商品(=産卵1番、フェロールマット等)も数多く流通していて、ノコクワに限っては必ずしも産卵木がなければ繁殖が出来ないわけでもないことが分かりました。

バルサミコ酢くんの子供たちについて、卵の姿のまま孵化しなかったものもありますが、孵化した個体の中だと生存率は 70% くらいです。脱落しやすいのは1令の時と、前蛹から蛹の期間でした。特に前蛹以降の時期はデリケートに思うので、人工蛹室に移すなどする際はリスクがあると考えた方が無難かなと思いました。

 

本日の写真

今日は撮ってブログに載せたいと思えるメダカがいなかったので、 “ 心配しているメダカ ” を撮ってみました。

赤虎メダカ F5 ①

赤虎メダカ F5 ②

オリジナル系統の赤虎メダカ F5 です。まだ色揚げ用の黒い水槽で飼っていないので、見た目はあっさりした子達なのですが、最近何故か水槽底で脱落している2021年生まれのメダカ達の存在が気になっています。赤虎 F5 では特に多いので心配です。(汗) 餓死ではないので、もしかしたらご近所で何か魚毒性のあるものが撒かれた可能性もあるのかな・・・なんて線も疑ったりしていますが、季節の変わり目の寒暖差に対応出来なかった可能性が一番高いように思います。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!