こんばんは。(晴れ)レモンパイです。今日はいろんな用事を済ませに外出していた一日でした。その用事の一つがこちら。
神奈川県寒川町にある、和菓子屋さんの「吉祥庵」で購入した和菓子になります。
とっても可愛くないですか?(*^0^*)♪♪ ツイッターのタイムラインで見かけ、それから気になって気になって仕方がなかったので朝早く買いに行きました。実物を手に取ると繊細さがよく伝わってきて、中にはしっかりあんこも入っていて美味しかったです。単に美味しいだけでなく、小さく芸術性が高いゆえにワクワクさせられる和菓子って素敵だなと思います。また買いに行きます。♪♪
2021年 “ 野外採集ノコクワ F1 ” の割り出し
それでは、本題に入ります。「カブクワ記事」の投稿です。2021年12月上旬は、今夏に野外採集してきたノコギリクワガタのメスの元飼育ケースに放置していた産卵木の割り出しを行ってきました。
私なりの産卵木の割り出し方法についてお話します。
そもそも自家繁殖に産卵木って必要?
2021年の私は初めて ※1 クワガタ採集に取り組み、それに没頭した年になりました。地元の雑木林や山、旅先での採集機会も含めると、現時点で合計で60回以上もクワガタを探していたことになります。
元々ノコクワの品種改良を目標にしていた私は、繁殖だけでなく研究の為にも今年採集したノコクワは全て飼うことに。そしてメスについては合計9匹を入手し、個々に産卵用の飼育ケースを用意して繁殖を目指してきました。
昨年の場合だと、 ※2 産卵可能と謳っているマット商品にメスがちゃんと産卵してくれた経験があり、マットに産んでくれるならその方が飼育者としても楽なので、今年捕まえてきたメスに対し当初はそういうマットだけ入れた飼育ケースで飼っていました。しかしながら、今回はほとんどマットに産卵してくれない事態に陥ったので、メスの寿命も考えるとこのままではいけないと思い途中から産卵木をマットに埋めました。
思い返すと、昨年の場合も「産卵可能マット+産卵木」のセットを飼育ケースに入れていたので、マット産みを目指す場合も “ メスの産卵促進 ” の為に、産卵木も入れた方が望ましいのかなと考えています。
割り出しの適切な時期について
産卵木を飼育ケースに入れた結果、個体差はありましたがメス達はマットに卵を産んでくれるように。マットの中に卵や1令幼虫が見られるようになってきたら親メスには他へ引っ越ししてもらい、共食いを防ぐ為に卵や幼虫は定期的に回収してボトルによる個別飼育を行ってきました。また産卵木については、産卵木の中で生まれた幼虫が外へ出てくる場合があることから、マットに沈めたままにしていました。
産卵木の内部にいる幼虫のことを、特に観察したり管理しようと思わないならずっと放置でも構わないと思います。ただ、私の場合はデータを採りたいことや、※3 産卵木内での共食いリスクを考えて割り出すことに決めています。割り出しのタイミングは、親メスの推定産卵時期にもよりますが【幼虫の大半が2令以上になったタイミング】が望ましいと思います。卵が産み付けられてから3か月以上がそれくらいにあたるので、特別な温度管理飼育をしない一般飼育者の場合は【11月~翌年2月】くらいが適当に思います。
何で産卵木内の幼虫が2令以上になっている状態が望ましいかというと、
⇒ 1令の見逃しリスク【小】
○ 食痕が大きくなって空洞が増え、割り出しが楽になるから
⇒ 作業時間の短縮
といった理由によります。
また割り出しの期限について、産まれの翌春(~3月頃)までにやらないと蛹になる等デリケートな個体も出現することに注意が必要です。
私の割り出し方法
では、私なりの産卵木の割り出し方法についてご紹介します。用意するのは
★ マイナスドライバー(ノミ)
★ かなづち
☆ きり
☆ 使い捨てビニール手袋
になります。★印が必須な物で、☆印は場合によって使う物。
かなづちは ※4 マイナスドライバーの頭を叩くのに使用しますが大きな音が出てしまうので、割り出し作業は日中に行いましょう。集合住宅で下の階がある場合は、ベランダに移って作業するなどの配慮も必要ですね。
新聞紙を敷いて産卵木を置き、繊維に沿って割り出しを行います。削りたい箇所にマイナスドライバーを当てて頭をかなづちで叩きます。ポイントは、最初は軽く「トントントン. . .」と叩いて真下の状態を確認することです。その結果、
→ 軽く叩いただけではドライバーは沈みません。
● 幼虫の居る場合&既に食痕になってる場合
→ 軽く叩いただけでもドライバーは沈んでいきます。
といった違いが出てきます。前者より後者の方が簡単に削れやすく、幼虫を傷付けてしまう危険性が高くなることに留意します。
上の写真は、12/8の作業時のものです。親は「キウイ」と名付けた、野外採集においてメスでは3匹目に入手した個体。既に25匹もの幼虫をマットから入手していたので、産卵木の方は居ないかなと思っていましたが…
最初の剥がしで、早速発見。(笑) 一緒に写っている食痕は、2令以上の他の幼虫によるものですね。これまで見てきた産卵木の中では一番食痕の割合が大きかったので、ドライバーやかなづちを使わず手でほぐすように解体出来る部分もありました。
4割ほど削った状態の産卵木。大半は2令でしたが、3令もちゃんといます。
剥がしたり削って出た片も、更に細かく割ります。最終的にどれくらい細かく削るかについて、目安として厚さ 1.5cm 以下にしています。あとは、食痕が見える片なら厚さ 1cm 以下まで割ってみたり。
割り出しの注意点
割り出しをする際の注意点についてですが、産卵木に対して刃を入れることになるので、当然幼虫を怪我させたり命を奪ってしまう可能性があります。
上の写真は実際に私が傷付けてしまった幼虫で、ドライバーを当てて割った箇所のすぐ真下に居ました。発見した時には脚しか動いてなくて、1時間後にこと切れてしまいました...。(≻ ≺)
目立った外傷は分からなかったものの、おそらくドライバーを沈めた際に間接的に木の繊維を体を押し付けてしまったのだと思います。このような事故も起こり得るので、少しでも心配な人は無理に割り出しをやる必要はありません。
上の写真は「キウイ」とは別個体の産卵木を割った際に撮ったもので、3令幼虫が2匹隣合っていた場所です。上述の繰り返しになりますが、産卵木という閉ざされた環境では共食いで幼虫の減る可能性もあると考えています。もしかしたら、ここにいた2匹は将来的にどちらかが他方に食べられていたかもしれません。よほど不器用な人でなければ、割り出しに挑戦して失敗も経験しながら “ 割り出しスキル ” を上げた方がいいのかなと思います。
最後に
今回は産卵木の割り出しについてご紹介しましたが、取り扱ったのはあくまで “ 本土ノコギリクワガタ ” であることをご理解ください。クワガタの幼虫は種類によって好む木の硬さが異なります。ノコギリクワガタは “ 根食い系 ” と呼ばれる種類なので、自宅のノコ幼虫達も産卵木の硬い部分には一切手を付けず、軟らかい部分にだけ居るという結果になったのだと思います。コクワガタやオオクワガタだと、より硬い部分に居やすいと思われます。
本日の写真
今日は、先月下旬にお迎えしたモルフォロングフィンメダカになります。オス1匹とメス2匹。単に様子を見たかっただけです。(笑) 冬のメダカ飼育方面は、水足しくらいしかやることがなくなります。
上見だとちょっと線の細さが気になるけど、元々こんな感じだったから大丈夫だと思います。私の経験上、 ※5 お迎え後の3週間を無事に飼うことが出来ればお迎えが成功したと言えると考えていますね。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!