メダカの近親交配について最近思うこと(2022/11/6)

こんばんは。(晴れ、時々くもり)レモンパイです。先月から日曜含めほぼ毎日夕飯を作るようになり、本日は黒鯛びんちょう鮪漬け丼にしてみました。中トロとか高い部位を少量味わって食べるより、安価だったり消費期限の近い割引の部位を買って量的にたくさん食べられることの方が幸せです。(^^*)

私の実地調査の限りでは、現在卵の10個パックの一番安いお店はサンドラッグです。自宅から最寄りの店舗だと税込み 105円と圧倒的な安さで、しかもミックスサイズであることから1個1個が小さいわけでもありません。購入制限がないので2~3パック買って帰ることもしばしば。我が家では卵だけ気兼ねなく好きに使えてとても助かっています。(^^*)

 

そんな地元サンドラッグでの先日の出来事。お会計システムは「店員さんが商品バーコードを読み取って精算をし、客が機械の前で支払いをする」というセミセルフレジ方式なのですが、私の前に並んでいた客が故意なのかミスなのか、クレカの支払いを完了せずに退店してしまったとのこと。店員さんがとても慌てられていました。

 

セミセルフレジでもこういうトラブルがあるのだから、完全セルフレジ無人販売の現場ではもっと酷いことが起きているのだろうなと思いました。セルフレジで人件費は抑えられても、客に任せることによるリスクが大きくなってしまいますよね。

 

メダカ飼育10年目、近親交配について改めて考える

それでは、本題に入ります。メダカの「ひとりごと記事」の投稿です。メダカに関するテーマで、ひとりごとを展開する・・・というか、このブログの管理運営には私しか携わっていないので、他の記事も含め内容は全部ひとりごとですけどね。(笑) 今回は久々にメダカについて書いてみることに。近親交配による影響について、現在の私の考えや感覚を整理することにしました。

メダカの近親交配について思考(資料①)

まず、ここでいう「近親交配」の定義を確認します。ある親個体群(始祖群)から生まれた兄妹群同士による交配、つまり、上のイラスト(資料①)でいうと【 P 世代 → F1 世代→ F2 世代→ F3 世代→・・・】といった、多くのメダカ愛好家が経験する飼育下での通常の交配(=通常累代)は、近親交配と捉えて差し支えないと思います。どの世代の先祖を辿っても、同じ P 世代の顔ぶれに辿り着く集団です。

メダカの近親交配について思考(資料②)

しかし、 F1 群から入手出来る F2 群 について、必ずしも「同一の父親」&「同一の母親」を持っているとは限りません。例えば上のイラスト(資料②)にあるように、親魚に選ぶ F1 群が「オス2匹&メス2匹」だった場合、生まれてくる F2 群の両親の組み合わせは2×2の最大4通りになります。同じ「 F2 世代」と呼ばれる個体でも、親となる当事者「 F1 世代」の個体が多数いれば、オスメスの掛け算の分だけ遺伝的な多様性が担保されるのです。もちろん、 F1 群や F2 群以外の世代についても同様のことが言えます。

まず最初に何が言いたかったのかというと各世代において、オスメスの当事者多数の通常累代を続けるのであれば「近親交配による悪影響」と呼べるような症状はほとんど出現しないのではと、飼育歴10年目の私の経験上そう感じているということです。 “ オスメスの当事者多数 ” の具体的な数を問われると困りますが、10匹ずつ計20匹なら全く問題はないでしょう。5匹ずつ計10匹も問題はないでしょう。オスとメスの当事者割合に偏り(←オス3匹&メス9匹など)がある場合でも、掛け算が大きくなるのであれば多分大丈夫でしょう。

青光ダルマメダカ F9

上の写真は、自宅で通常累代を続けてきた F9 世代のメダカです。 F1 世代の繁殖当事者は1ペアだけでしたが、それ以降はオスメス共に2~7匹ずつの程度で繁殖用水槽を組んできました。飼育している他の種類に比べて、体調を崩しやすいとか奇形が生まれやすいといった懸念を抱くことは全くありません。いや、むしろ他の種類より丈夫だと思います。(^^*)

メダカの近親交配について思考(資料③)

再び近親交配のお話へ。上述してきた通常累代より更に強い近親交配、つまり先祖個体の顔ぶれが極めて少なく限定されるような近親交配について、この記事では “ めちゃくちゃ近親交配 ” と呼ぶことにします。例えば、上のイラスト(資料③)のように繁殖の都度1ペアの親当事者のみで通常累代を続けることはめちゃくちゃ近親交配と言えるでしょう。今まで ※1 敢えて1ペアしか親魚を選ばない交配を続けることに興味はなかったので、このめちゃくちゃ近親交配による影響の程については想像が及びません。でも記事を書く中で気になってきたので、来年から実験してみようかなと検討しています。

※1 「高価な種類のメダカ故に1ペアしか購入出来なかったから、その1ペアで繁殖させる」とか「他の子孫が全滅してしまって1ペアしか生き残らなかった」とか、そういう場合の1ペア累代は “ 敢えて ” ではなく、 “ 仕方なく ” としてしばしばあります。

メダカの近親交配について思考(資料④)

そして別のめちゃくちゃ近親交配の例が、上のイラスト(資料④)になります。これは ※2 戻し交配のような手法で、【片方の親】と【子】との交配を連続で続ける特殊交配。実はこれに関しては、私は敢えてやってきた経験があります。

※2 戻し交配は雑種( ← 例えば犬×狼の子など)が対象で、片方の親の遺伝的要素を強くする場合に用いられます。上のイラスト(資料④)の場合はメダカだけの世界なので、戻し交配とは言えないですね。

侵蝕目系βメダカ F1 ①(青瞳系本家)

侵蝕目系βメダカ F1 ②(青瞳系本家)

上の写真は最近に撮ったもので、特定のオス個体を中心に父子間のめちゃくちゃ近親交配をさせた経験のある系統の本家です。以前ツイッター上にて青目(青瞳)を持つ新種メダカを見かけたのですが、それを自分の下でも作出&固定化する為の血筋。その改良目標は置いておいて、彼らには弱々しさを感じているところです。具体的には育ちにくくヒレの張りが物足りないように見えます。突然大量に死んでしまったりはしないものの、体調を崩している個体も多いように思いますね。

侵蝕目系βメダカ F1 ①(青瞳系分家)

侵蝕目系βメダカ F1 ②(青瞳系分家)

他方、こちらは分家。カイジメダカ等の血が入っていて、本家に比べれば飼育のし易さを感じているところ。本家もこういう濃い黒体色にしたいので、いずれ分家の中で青目個体が現れたり青目の固定化に進展が見られたら、本家と統合交配させようかなと考えています。また、本家の弱々しさが不安になる程なので、本家が断絶した際の保険の意味もありますね。

 

まとめると、普通にメダカを自家繁殖させている限りにおいては、近親交配だからといって心配する必要はないということです。例えば楊貴妃メダカを飼育しているとして、「 F4 世代まで続いてきたから、そろそろ外部からまた楊貴妃メダカをお迎えして血を薄めなきゃ!」なんて思う必要はないのです。メダカの近親交配について考えたり研究した方が良いのは、私みたいな品種改良や新種作出を目指している少数派の人間だけだと思います。というお話でした。(^^)

 

本日のメダカ写真

北辻ヒレロングメダカ(アロワナメダカ)

今回は、今年に東京の堀切めだかさんでお迎えした北辻ヒレロングメダカを撮ってみました。1ペアお迎えした内のメス。オスは先月に体調を崩して死んでしまっています。残念ながら彼らペアは有精卵を作ってくれなかったので、子孫の入手は実現出来ていません。

 

経験上、こういう外部からお迎えした繁殖シーズン中に産卵してくれなかったメス個体は、来年の繁殖シーズンが訪れても産卵してくれない事例の方が多いです。(汗) でも北辻ヒレロングの尾筒の太い特長は、自宅の様々な系統に取り込みたかったりするので、来年は別の北辻ヒレロングの個体をお迎えしようかなと考えています。もちろん、写真の彼女にも少し期待はします。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!