新年明けましておめでとうございます。(晴れ)レモンパイです。例年のごとく、年越しの瞬間はぬるっと迎えました。年を重ねるのが嫌な人間なので、新年の訪れを特別視できません。そんな私ですが、今年2023年もよろしくお願いいたします!(^^*)
プラティオドンネブトクワガタの初飼育&初繁殖!
それでは、本題に入ります。新年一発目は「クワガタ飼育記事」の投稿です。私はハンドメイド関連で、題材にする目的があり ※1 メタリフェルホソアカクワガタとプラティオドンネブトクワガタの飼育&繁殖に挑戦してきました。残念ながら前者の繁殖は失敗してしまいましたが、今回のテーマである後者では辛うじて繁殖に成功した(←まだ卵数個を見ただけ)ので、これまでの経緯や考察を整理してみることにします。
ネット上では『プラティオドンネブトの繁殖は容易』との情報が多かったように思うので、まさか苦戦するとは思っていませんでした。(汗)
「プラティオドンネブトクワガタ」とは?
外国産のクワガタ飼育者の間でも知らない方は少なくないと思うので、まずはプラティオドンネブトクワガタの情報について。ネブトクワガタは、他のクワガタと違って幼虫が針葉樹の朽ち木を(も)餌にする小型の種類です。そしてプラティオドンは、インドネシアやパプアニューギニアに生息しています。私がプラティオドンに興味を持ち、飼育にまで至ったのは大アゴの個性的な内歯の形状に惹かれたからです。
他人様の写真を引用するのは嫌なので雑なイラストを用意しましたが、要は大型のオス個体の内歯は星形になるのです。初めて画像を見た時に「嘘でしょ!?(笑)」と衝撃を受けたので、ご興味のある方はググって頂ければと思います。
プラティオドンの飼育開始!(第一次-産卵セット)
それでは飼育編に移ります。私がプラティオドンの飼育を始めたのは、2022年10月上旬のこと。近年お世話になっていた昆虫ショップで小さなペアの入荷があったので、彼らを購入しました。小さな個体だと、それなりにお手頃価格だと思います。
1枚目の写真が、お迎えしたインドネシアのモロタイ島産のペア(CB)です。普段ノコギリクワガタと接する機会の多い私からすると、めちゃくちゃ大人しくて心配になるレベル。死んだフリの演技も上手いので、多分本当に死んでいてもしばらく気付けないなと思いました。
オス単体の写真です。内歯の形状からは星形の片鱗を見て取れると思います。頭部中央の凹みといい、上翅の縦筋といい、質感といい、何か精巧な芸術品のような魅力があると思いますね。(^^) 彼らペアから子孫をたくさん入手して、その中から大型のオス個体を発掘出来ればいいかなと考えていました。
お迎え当初はネット上の『繁殖は簡単』といった情報を鵜呑みにしていて、産卵セットは
● マット水位の上部2割
・自作発酵マット(←コーナンの安価マットを原料)
・ふんわり撒いただけ
・転倒時補助用にナラの樹皮を置く
● マット水位の下部8割
・産卵一番
・手の指でぎゅうぎゅうに押し固め
このように組んでみました。また東南アジア原産の種類ということで、繁殖させるさせない以前の問題として保温が必要と思い、 ※2 自作の温室(常温室)に入れてハムスター用の底面フィルムヒーターを使ってだいたい 22~28℃ の範囲になるように温度調整をしていました。
産卵セットの組み直し(第二次-産卵セット)
事前の期待に反し、プラティオドン成虫の飼育を始めて3週間が経過した段階でも産卵セット内に卵は見られませんでした。同時に飼育していたメタリフェルホソアカクワガタの方では卵の入手が叶わぬまま親が死んでしまったこともあって焦りが生じ、私は次なる一手を打つことに。
第二次の産卵セットを組むにあたり、用意したのはフジコン社の「ハイパーネブトフレーク」です。国産ネブトの産卵や飼育に特化したマットでして、かなりニッチな商品だなと思いました。実店舗で扱われている商品なのかどうかは分かりませんが、とにかくプラティオドンの成虫メスの寿命より先に行動しなければいけないので、フジコンの通販ページから確実に入手することに。
「3Lで税込み1180円(2022年10月時点)」という値段設定に文句はないのですが、送料で1200円が取られることに物凄くモヤモヤしました。愚痴でした。m(_ _)m
開封すると、生臭さが鼻に届きました。商品の臭いを感じて記憶するのって、自宅でのマット作りだとか飼育マットの状態を見極めるのに参考になりますよね。早速これで第二次の産卵セットを組むことに。
● マット水位の上部2割
・ハイパーネブトフレーク
・ふんわり撒いただけ
● マット水位の下部8割
・ハイパーネブトフレーク
・手の指でぎゅうぎゅうに押し固め
もうハイパーネブトフレークだけの使用に切り替え、祈ることにしました。
第二次の産卵セットを組んだ後に、ゼリーの上に乗せた際の写真です。何か危険を察知すると硬直するので、元気なのかどうかが全く分かりません。(笑)
後の試行錯誤&最終バージョン(第三次-産卵セット)
私の期待は再び打ち砕かれ、ハイパーネブトフレークの使用に切り替えて1ヶ月以上経ってもプラティオドンの卵の入手は叶いませんでした。その1ヶ月以上の期間に試した細かな “ 調整 ” は以下の通りです。
【試行錯誤①】:マットの水分量を “ ふんだん ” にする
『ネブトクワガタ向けの産卵マットは特に水分多めにする必要がある』という情報にはいくつか触れていましたが、多過ぎると腐敗することも分かっていたので、これまではノコギリクワガタ目線で調整していました。それを、マットを握ると水が “ ぽとぽと ” 垂れる程度に変更!
当初はマットから腐敗ギリギリの危険な臭いが漂うも、何とか一線を越えない状態は維持出来ました。しかしながら、ふんだんに調整した後もしばらくプラティオドンは産卵しなかったです。この水分量の程度は、現在(2023年1月)も継続中になります。
【試行錯誤②】:近くの “ 振動 ” からのケース防御
実は、プラティオドンの産卵セット(飼育ケース)を置いていた自作の状温室の隣には、コリドラス水槽を置いていました。
コリ水槽ではエアレーポンプ(ブクブク)を使っていて常時振動が発生していたので、もしかしたら「ポンプを発生源とする微細な振動が、プラティオドンの交尾やメスの産卵を阻害していたのかも?」と思い、振動対策を取ることに。エアーポンプの下にプチプチを厚めに敷いたり、プラティオドンの産卵セット自体もプチプチで巻いてみる等の対策をしました。
今まで振動の観点に気付いて来なかったのは、昨夏は同じ常温室&同じ振動環境において地元産ミヤマクワガタの産卵に成功していたからです。でも、プラティオドンは物凄く臆病で小さいクワガタなので、他の種類よりも振動に敏感になる可能性はあるなと思いました。個人的にはこれが大当たりだと期待していたのに、その後卵を見つけるまでにはまだまだ時間が掛かることになりました。
【試行錯誤③】:菌糸埋め込み&ふわふわ箇所拡大
「振動対策でイケる!」と思っていたのに卵が確認出来ず・・・それでも諦め切れない私は次の一手を考えました。
上の写真は、2022年12月9日に撮影したものです。マット(ハイパーネブトフレーク)を掘り返し、卵がないことを確認した後のマットを戻す際の光景になります。写る白っぽい塊は、プラカップで売られていたカワラタケ菌糸の塊です。
ヒメオオの植菌材作りの為に冷蔵庫で保管していたものを取り出し、手で割ってマットの中に埋めることにしたのです。少しでも産卵確率が上がればと願って、今まで地表に置いていたナラの樹皮も全部マットの中に埋めてみました(←これまでも一部は埋めていましたが)。
また、今までマットを固め過ぎていた可能性もあるかなと思い、マットの固めた箇所とふわふわの箇所を半々くらいにしてみました。マットの水位の上下半々で分けるのではなく、真上から見た際に固い箇所とふわふわの箇所が分かれるようにしました。
そして “ どの試行錯誤が実を結んだのかは分かりませんが ” 、2022年12月19日にマット内を調べてみたら、直径 1.7mm くらいの卵を2個確認することが出来ました!気を揉み続け、半ば諦めていた中での初確認だったので本当に嬉しかったです。(^0^*)♪♪ 成虫はペア共に元気そうに見えたので、このまま産卵セットは維持することにし、卵の個別回収も成虫の死後に行うことにしました。
本日のメダカ写真
年末年始は旅行で家に居なかったので、本日は久々に自宅メダカの様子を見ることが出来ました。
撮ったのは、昨年にお迎えしたラメリアルロングフィンメダカです。そういうえばこの子の場合も昨年全然繁殖してくれなかったです。どうしてもクワガタの方に情熱が移っているので「メダカの方でどうしても結果を・・・」とはなりにくく、繁殖が失敗しても悔しさはないですね。(汗) 写真の中では尾筒に丸印を付けていますが、メダカはこの部分に年齢が出やすいです。高齢なメダカほどハリや艶の無さが現れるもので、彼についても「老けたな~」と今日思った次第です。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!