【お手軽な標本作り】コクワガタのオスを標本にしました。

こんばんは。(春の嵐)レモンパイです。今日は台風を彷彿とさせるような強風の一日となり、窓の軋む音や湿度の高さが印象的でした。湿り気については、エレベーターのプラスチック製のボタンが濡れてるくらい。(汗) 今夜は初めて芝エビを買ってガーリックシュリンプにしてみました。海老って美味しいとは思うけど特に好きでもないです。

今日は車の運転中にラジオを聴いていたら、何の番組かは忘れましたが「人生の転機」がテーマとして取り扱われていました。海外旅行先でボーイ?にしつこく言い寄られている際に助けてくれた男性が今の旦那さんだとか、中学時代の部活において運で決められた楽器を演奏していたらその楽器演奏のプロになったとか・・・そのような一般リスナーの転機が複数紹介されていました。

 

私にとっての “ 転機 ” が何かを考えてみたのですが、何の体験が直接のきっかけだったかは忘れたけど高校時代に「あっ、私ってやっぱり普通の人間じゃないんだ。思い上がっちゃダメなんだ。謙虚に生きないとダメなんだ。」のようなことを悟ったことかなと思います。何かの体験そのものというよりは、自我の最終地点への到達。転機らしい転機はもちろん他にいくつかあるけれども、私の根本的な部分は高校時代のあの瞬間に決まったのかなと思います。

 

・・・ラジオでこんな投稿したら絶対スルーされますよね。(笑)

 

コクワガタの標本作り

それでは、本題に入ります。「クワガタ記事」の投稿です。昨年2020年9月までコクワガタのオスを1匹飼っていて、死後は標本作りに向けてじっくり乾燥させていました。そして先日にその標本を作ってみたので、今回はその過程についてご紹介してみようと思います。標本用の薬品を入手しなくても、100均時間メルカリの力を借りて簡単に自作することが出来ました。(^^*)

 

標本個体 “ 黒酢くん ” と死後の扱い

黒酢くん ②

今回標本にしたコクワガタというのが、2019年9月21日にメダカの室外水槽にて溺れていた黒酢くんになります。救出後はご飯をあげて、自力で自然界へ帰ってくれるように蓋のない容器に入れ玄関前に置いていたのですが、帰ってくれなかったのでこういうご縁だと思い飼うことにしました。越冬は成功し、2020年も黒酢くんと一緒に時間を過ごすことが出来ました。

バルサミコ酢くん&黒酢くん

2枚目は、ノコギリクワガタのバルサミコ酢くん(←2021年3月現在生存中)との2ショ。私らしくなく、黒酢くんの「死」についてブログに書き残していなかったので改めて手元の情報を整理してみたところ、なんと黒酢くんが天国へ行ったのはメダカ水槽にて溺れているのを発見した日の “ ちょうど1年後 ” の2020年9月21日でした。

 

最期数日間のことはよく憶えていて、何故か飼育ケース内を元気に闊歩していたんです。ひっくり返った状態ではなく、自然な姿で佇んでいました。

故・黒酢くんの乾燥容器

そして黒酢くんがお空へ行く前から標本作りについて計画を立て下調べをしていた私は、黒酢くんの体が腐るのを防ぐ為にすぐ乾燥処置を始めることにしました。体内の肉が腐ってしまうと異臭発生や部位の破損に繋がりやすいので、標本作りを考えるならすぐに乾燥させることが大切です。100均で購入した食品用の密閉容器の底に同じく100均の乾燥剤(粒のシリカゲル)を敷き詰め、新聞紙を敷いて上に黒酢くんを乗せました。この状態のまま、室外の倉庫に4か月以上置いていました。

( 実際は4か月も乾燥期間は要らないと思いますが、私は標本作りの初心者なので乾燥時間をたっぷり設けた次第です。 )

標本の土台作りについて

標本作りに取り掛かった2021年2月28日、まずは黒酢くんの標本を作る上で必要な “ 土台(上から見た背景) ” を用意することにしました。

コクワガタの標本に使ったコルクボード

私が土台に選んだのはコルクです。昆虫標本に使う虫ピンが刺せて固定出来れば何でもいいと思いますが、私は飛蚊症持ちなので白色や単色の背景だと困ることから暗色系で様々な色の混ざっているコルクが精神的に楽かなと思い決めました。ちょうどハンドメイド関連で購入していたコルクボードがあったので、これをカッターで切り取ってみることに。

100均のコルクボードの断面

ボード全体がコルクなのではなく、コルクシート表面に持ってきて段ボールで量増ししているのは100均のコルクボードあるあるです。(笑) これでは虫ピンを深く刺すことや安定させることが難しいので...

コルクボードを段ボールで分厚く

別途段ボールを用意し、はがきサイズより一回り小さく切り取ったコルクボードの裏面にボンドで貼り付けてみました。段ボール2枚の補強により厚さは 1cm に。これにて土台作りは完了です。

( セリアでは厚さ1cm程のコルク板も売られていたので、次回標本作りをする際はそれを買おうかなと思います。 )

ふやかし作業&ピン刺し作業

標本となる死骸と土台の用意が出来たので、続いては死骸に施す直前の下準備へ。

ダイソーの150円の鍋(標本ふやかし用)

乾燥容器に入っていた黒酢くんはカラッカラの状態になっていて顎や脚といった部位を柔軟に動かすことが出来ないので、鍋を使ってふやかす作業をしてみました。鍋を使うのは、ガスコンロの上で内部の水温を調整出来るからです。普段使いの料理用鍋に虫の死骸を入れるのは抵抗があるので、100均で探してみました。ダイソー、セリア、キャンドゥを巡った結果、ダイソーの「アルミ製深型片手鍋 直径約18cm 直火専用」という商品が税抜き150円で一番安かったのでこれを買いました。

故・黒酢くん(コクワガタの死骸)

4か月ぶりに再会した黒酢くん。体の部位の欠損がなく、臭いをチェックしたら無臭だったので標本の題材としてはピッタシでした。(^^*)私は臭いに敏感なので、もし腐敗臭がしたら標本作りを止めていたかもしれません。

黒酢くんを蒸す試み

黒酢くんを蒸らす為のアルミホイル蓋

まず最初に試みたのが、水を張り火にかけた鍋の中に黒酢くん入りのガラスの容器を置いて、アルミホイルで蓋をして蒸らす方法。水没させる方法も考えましたが、何となく水没より蒸らす方が状態を良く保てるイメージがあったので蒸らすことに。高温になり過ぎると目の色が変わったりしてしまうので、40~60℃の範囲を意識してコンロの着火や消化を数回繰り返していました。

黒酢くんをふやかす

しかし、2時間経っても全然顎や脚に柔軟さが生まれなかったことから、黒酢くんをシンプルに40~60℃の鍋の水に投入しました。脚の付け根部分が特に硬かったのでうつ伏せ(正常の向き)で。水没させて30分が経過したところで、ようやくふやかし作業は完了しました。

( 今思えばですが、顎の部分がしっかり水没していなかったので上から何か被せれば良かったかなと思います。 )

ピン刺し作業について

いよいよ、虫ピンを使って標本を完成させる作業に移りました。

コクワガタの標本に使用した虫ピン

そして今回用意した虫ピンがこちらになります。長さは約 3cm のステンレス製です。タイミングの問題からか100均で探してもホームセンターで探しても見つからなかったので、私はメルカリで300円出して購入しました。何度か手に刺さったのでお取り扱い注意です。(汗)

段ボールで作ったピン刺しグッズ

虫ピンを刺し込む際、指で摘まんだまま指の腹では刺しにくいこともあったので、そんな時は上の写真のように段ボールを折ったり畳んだりして硬い面を作って、それをピンの頭に当てて押し込んでいました。

虫ピン1本を刺したコクワガタの死骸

虫ピン1本目、黒酢くんを大まかに固定しないといけないので小楯板(しょうじゅんばん)、つまりクワガタの胸部と腹部の中間にある翅の付け根から、右後方にずれた部分に刺しました。小楯板に刺すと小楯板が破損し隠れますし、上翅の間に刺すと翅が開いて隙間が出来てしまうので、小楯板からずらした上翅のどこかに刺すのが無難なのです。右利きの私からすると右側にピンを刺すのが自然な感じがしたのでそうしましたが、左側でも構いません。

体の中央付近にピンを刺す際、裏側にある腿節(たいせつ)つまり太ももに当たると破損する可能性があるので、ピンが裏側のどの部分に貫通するのかも考えて場所を決めてください。私の場合は確認を忘れてしまい、今回は運よく腿節には当たりませんでした。(汗)

虫ピンを刺した黒酢くん

体の中央付近にピンを刺せたら、ピンを引っ張って体の底を浮かせます。垂直に刺したつもりのピンが結構斜めになってますね。(汗) 今回は浮かせる高さを 8~10mm の範囲としましたが、ピンの長さを考えるともっと浮かせても大丈夫です。体に虫ピンを刺す行為に苦労はしなかったものの、大切に飼ってきた黒酢くんに刺すのは心苦しかったです...。彼本体にピンを刺したのはこれが最初で最後となりました。

東急ハンズで買ったピンセット

続いて、体の中央付近のピンだけでは体が回転してしまうことから、お尻を2本のピンで支え、顎は広げて付け根部分にもピンを刺して固定しました。後は、上にある先端の細いピンセットを使って腿節を引っ張り出してピンで固定し、脚の中間部位の頸節(けいせつ)、先端部位のふ節(ふせつ)も固定しました。爪の間にもピンを刺して開かせました。

(ピンセットは昔東急ハンズにて3000円程で購入したものです。100均のものでも大丈夫ですが死骸の体を弄るので破損させてしまうリスクの少なくないことから、丁寧な作業の為に使い勝手の良いピンセットが必要に思います。 )

完成した黒酢くん(コクワガタ)の標本

そして完成したのがこちらになります。最後はデリケートな触覚を固定したのですが、畳まれた触覚を伸ばす際にピンセットで潰してしまわないか冷や冷やしました。他にも、大顎の右側の付け根や右前脚の腿節部分を弄る際に「ミシミシ...ミシミシ...」と外れそうな音がしたので、そういう危うい箇所ではそれ以上の完璧を求めるのは止めました。

完成した黒酢くんの標本の横見

標本を横から見るとこのような感じです。右後脚の頸節部分のクセがなかなか1,2本のピンでは修正出来なかったので、3本のピンで三角形の檻を作って固定してみました。今回の黒酢くんの標本作成において意識したことを整理すると、

左右対称を目指すが初心者なので無理をしない、完璧を求めすぎない
● 中央のピンから見て、出来るだけ他のピンは外向きに刺して上見の邪魔をしない

といったことになるかなと思います。標本は一応完成しましたが、一度ふやかした身なので風通しのいい暗所にて再び乾燥させています。乾燥工程も終了したら、後日標本箱に収納した写真を載せようと思います!!(^^)

 

本日の写真

昨日は楊貴妃メラーメダカ F1 の写真を載せましたが、今回も載せてみました。

白点病の楊貴妃メラーメダカ F1

何で載せたのかというと、彼らの水槽の一つにて ※ 白点病が発生していたからです。上の写真の個体は、尾びれの中央部分や尻びれの白点が目立ちますが、目立ちにくいだけでヒレ以外の体表にも白点はあるはずです。他の水槽へ波及すると厄介なので、彼らの水槽の手入れに関わった道具などは綺麗に洗って天日干しして、彼らの水槽ではメチレンブルー水溶液による薬浴を開始しました。

※ 参考記事 → 2019年3月1日の投稿:メダカの病気発生時の基本対応 

季節の変わり目なのでメダカの体調に普段から目を配ることと、餌の食い付き具合に応じたエサやりを意識することが大切です。

 

本日はここまで。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!