こんばんは。(晴れ)レモンパイです。5月に入りました!本来なら行楽や旅行のシーズンになったはずですが、新型コロナの影響でずっと自宅にいらっしゃる方も多いかと思います。私の例年のGWは、普段と変わらず家で黙々と作業するだけなので、コロナの影響はほぼないですけどね。(汗)
今回は、久々の「ハンドメイド記事」の投稿になります。3か月前の2020年2月に検証しておいて、ドタバタして記事に出来なったものをようやく完成させました!
【検証22枚】プラバンの「オーブン焼き縮み率」について
それでは、本題に入ります。私は2019年末より本格的にハンドメイドに取り組むようになり、特にプラバン(プラスチックの薄板)によるUVレジンアートを追求していくことに決めました。そこで、「どこのメーカーのプラバン使用が私に適しているのか?」を調べる為に、入手しやすいプラパン22枚を実際に焼いてみてその縮み具合を調べてみたので、それを今回の記事にて整理してみました。
今回使用したプラパンと、検証の概要、焼いた後の結果についてお話します。(^^)
今回検証したプラバン
まず、今回の検証の為に用意したプラパンは、上の写真にある21商品になります。分かりやすいように撮影したものが、以下5枚の写真です。
それぞれに番号を付けていますが、どこのメーカー(/表示者or発売元)の商品なのかを整理すると
※1【 0.2~0.3mm】
<TAMITA>
② ちぢむ白色プラバンセット B6サイズ
※2【 0.2~0.3mm 】
<TAMIYA>
③ 工作用プラバン 夜行(夜光)
【 0.2mm 】
<ギンポー>
④ プラバン B4サイズ
【 0.3mm 】
<キャンドゥ>
⑤ プラバン 白タイプ
【 0.3mm 】
<オカザキ>
⑥ デザインプラバン
※3【 0.2mm 】
<キャンドゥ>
⑦ プラバンこうさく
【 0.2mm 】
<たんぽぽ>
⑧ 透明 クラフトプラバン ノンシリコンタイプ
【 0.2mm 】
<ナカトシ>
⑨ 透明 クラフトプラバン ノンシリコンタイプ
【 0.3mm 】
<ナカトシ>
⑩ 透明 クラフトプラバン ノンシリコンタイプ
【 0.4mm 】
<ナカトシ>
⑪ 透明クラフトプラバン ノーマルタイプ
【 0.4mm 】
<ナカトシ>
⑫ クラフトプラバン ホワイトフロストタイプ
【 0.3mm 】
<ナカトシ>
⑬ クラフトプラバン 半透明フロストタイプ
【 0.3mm 】
<ナカトシ>
⑭ プラバンキュコット 透明
【 0.3mm 】
<ダイソー>
⑮ プラバンキュコット 透明
【 0.4mm 】
<ダイソー>
⑯ 透明プラ板
【 0.2mm 】
<ダイソー>
⑰ プラバンキュコット 半透明フロストタイプ
【 0.3mm 】
<ダイソー>
⑱ プラバンキュコット 白
【 0.3mm 】
<ダイソー>
⑲ プラバンキュコット 白
【 0.2mm 】
<ダイソー>
⑳ プラバンキュコット 黒
【 0.3mm 】
<ダイソー>
㉑ プラバンキュコット 蓄光
【 0.2mm 】
<ダイソー>
となります。「製品名 → 厚さ → メーカー」の順で箇条書きしてみました。付属品やサイズ、枚数、その他細かい製品特徴については、今回の記事の趣旨からして省いています。
①~③はヨドバシカメラで購入しましたが、それ以外のプラバンは全て100均ショップで購入したものです。都市部と地方両方の100均の店舗で集めてみました。④~⑦はキャンドゥで購入し、⑧~⑬はセリアで購入したものですが、セリアで購入した<ナカトシ>製のプラバンはキャンドゥでも販売されていました。
「※1~※3」については、商品に厚さの記載がありませんでした。他のプラバンと比べて、主観の厚さを記載しました。
プラバンの縮み率検証の概要
今回の検証の概要についてですが、21枚のプラバンをそれぞれ 10cm 四方に切り抜いて、1枚ずつオーブンで焼いて収縮させてみました。
上の写真が、切り抜いた21枚のプラバンになります。具体的な検証手順としては、
(2)オーブンは予め170℃に余熱し、天板にはしゃくしゃにしたアルミホイルを乗せる
(3)切り取ったままの向きで、天板の上のアルミホイルに置きオーブンで焼く
(4)プラバンの収縮が終わったら、箸で取り出してクッキングシートで表面&裏面を挟み、さらにそれを分厚い本2冊で挟んで固まるまで待つ
といったものになります。
手順(1)については、一般論としてプラバンの【上下⇔左右】の収縮率は違うと言われていることから、一応21枚のプラバンの向き全てを同じ条件で揃えることにした次第です。
手順(2)のアルミホイルについては、このような感じのくしゃくしゃ度合いにしました。アルミホイルと上に置くプラバンとの接地面が点や線になるので、プラバンの収縮の邪魔をしにくくなります。
手順(3)は、手順(1)と同じで条件を揃える為に気を付けました。つまり、オーブンの入り口から見て、切り取ったプラバンが “ 元々の状態の左下にあった時の向き ” で焼くことに統一しました。
手順(4)については、このような感じです。層の構造が分かるように撮りましたが、実際の場面ではオーブンから取り出したプラバンの全体面を、ちゃんとクッキングシートと本でサンドします。
縮み率検証の結果
それでは、実際にプラバンをオーブンで焼いた結果についてご紹介します!
☆ 焼いた後のプラバンの写真
上の写真が、収縮後の21枚のプラバンです。1枚1枚を撮影してみると、
このようになります。⑦番を除いては、おおむね大きな型崩れをすることはなかったです。
収縮度合いの測定&収縮率について
それでは、各プラバンの収縮後のテータ、収縮率等について整理します!!
【収縮率】縦 40%、横 40%
【縦横の収縮差】なし
【波打ち程度】そこそこある
② TAMIYA
【収縮率】縦 43%、横 41%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】そこそこある
③ ギンポー
【収縮率】縦 41%、横 38%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】小さい
④ キャンドゥ
【収縮率】縦 44%、横 44%
【縦横の収縮差】なし
【波打ち程度】小さい
⑤ オカザキ
【収縮率】縦 44%、横 42%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】ほぼない
⑥ キャンドゥ
【収縮率】縦 44%、横 46%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】かなり真っ直ぐ
⑦ たんぽぽ
【収縮率】縦 50%、横 27~30%
【縦横の収縮差】かなりある
【波打ち程度】かなりある
⑧ ナカトシ
【収縮率】縦 42%、横 41%
【縦横の収縮差】ほぼなし
【波打ち程度】小さい
⑨ ナカトシ
【収縮率】縦 42%、横 42%
【縦横の収縮差】なし
【波打ち程度】小さい
⑩ ナカトシ
【収縮率】縦 44%、横 45%
【縦横の収縮差】ほぼなし
【波打ち程度】小さい
⑪ ナカトシ
【収縮率】縦 48%、横 39%
【縦横の収縮差】かなりある
【波打ち程度】ほぼない
⑫ ナカトシ
【収縮率】縦 44%、横 45%
【縦横の収縮差】ほぼなし
【波打ち程度】ほぼない
⑬ ナカトシ
【収縮率】縦 44%、横 45%
【縦横の収縮差】ほぼなし
【波打ち程度】ほぼない
⑭ ダイソー
【収縮率】縦 41%、横 39%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】ほぼない
⑮ ダイソー
【収縮率】縦 41%、横 47%
【縦横の収縮差】そこそこある
【波打ち程度】ほぼない
⑯ ダイソー
【収縮率】縦 40%、横 38%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】ほぼない
⑰ ダイソー
【収縮率】縦 45%、横 45%
【縦横の収縮差】なし
【波打ち程度】ほぼない
⑱ ダイソー
【収縮率】縦 38%、横 41%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】ほぼない
⑲ ダイソー
【収縮率】縦 37%、横 41%
【縦横の収縮差】そこそこある
【波打ち程度】小さい
⑳ ダイソー
【収縮率】縦 38%、横 41%
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】ほぼない
₍21₎ ダイソー
【収縮率】縦 44%、横 37%
【縦横の収縮差】そこそこある
【波打ち程度】そこそこある
長ったらしいですが、結果は上のようになりました。収縮率の数字はおよその値で、各プラバンの左辺(縦)と下辺(横)を測りました。左右または上下で差の大きかった一部については、数字記載の幅を広げています。また【波打ち程度】とは、各辺がどのくらい歪んでいるかの程度です。
赤と黄の2色のマーカーが出てきますが、
赤のアンダーライン・・・ほぼ均等に収縮する
太い黄マーカー・・・辺に波打ちが見られない
黄のアンダーライン・・・辺にほぼ波打ちがない
といったサインとして付けました。
ハンドメイド用プラバンとして優れているのはどの商品か?
・今回、プラバンを「 ① → ₍21₎ 」の順で焼いていったわけですが、プラバンを焼く経験が浅かったので、序盤のTAMIYAやギンポーのプラバンは上手く焼けなかった可能性があります。ただ、今回は全21枚を同じ条件でどんどん焼いてみるという事で、やり直しはしませんでした。
・<⑦ たんぽぽ‐のプラバンこうさく>だけ大きく歪んでしまいましたが、原因はよく分かりません。
・今回扱ったプラバンの厚さは【0.2~0.4mm】の範囲でしたが、 “ プラバンの厚さ ” と “ 収縮のバランスの良さ ” に明確な傾向は確認されませんでした。厚さについては、気にせず使いたいプラバンを買って使えばいいのかなと思っています。
・「各辺がほぼ均等に収縮」&「辺の歪みも少ない」という2点からは、
<⑬ ナカトシ-クラフトプラバン 半透明フロストタイプ>
<⑰ ダイソー-プラバンキュコット 半透明フロストタイプ>
の3商品が優れているように思います。ただ、上記の3商品ともにフロストタイプになるので、オーソドックスな透明なタイプの商品だと
が一番まともに焼きやすいかなと思いました。
あと、プラバンの入手のしやすさを考慮すると、キャンドゥやセリアで購入出来き、種類もたくさん用意しているナカトシ製のプラバンや、最大手の100均ショップであるダイソー(大創産業)製のプラバンがメーカーとしての “ 2強 ” かなと思います。例えば、プラバンを使ったハンドメイド商品を大量生産する場合なんかは、入手しやすいプラバンを使っていた方が望ましいように思います。
その他追記①
今回の検証を行ったのは2020年2月3日になりますが、その後にショップで新たに見つけた(見逃していた)プラバンがあったので、同年4月28日に追加で焼いてみました。
焼いたのは、<₍22₎ナカトシ-ホワイトプラバン>です。結果は
【縦横の収縮差】まあまあ同じ
【波打ち程度】ほぼない
となりました。
また、上の写真にある<ダイソー-プラバンキュコット透明 キーホルダー付き>については、0.2mm と 0.3mm の2枚のプラバンが封入されていたものの、検証した上記の⑭と⑮の商品と同じプラバンだと思い、わざわざ検証しませんでした。
その他追記②(2020年10月1日)
この記事の投稿からしばらく経って気付いたことになりますが、同じメーカーの同じ商品であっても、個々のプラバンには収縮率にバラつきがあることが分かりました。よって、出来るだけ歪みの少ない作品を作りたい場合は、端っこの部位などを使って事前に試し焼きしてみることをオススメします!!
詳しくは、
の記事をご覧いただければと思います。
その他追記③(2021年1月7日)
プラバンに絵を描きやすくする為の、紙やすりによる表面の磨き方(削り方)については
をご参考にしていただければと思います!
最後に
同じ商品を焼いても、シートごとや部位ごと、オーブンごとに収縮率の変わることが考えられるので、その点はご注意ください。
ハンドメイドの場面では、事前にプラバンにパステルや色鉛筆などで色付けしてから焼くことが多いので、【色乗りの良さ】といった要素も重要ですね。余裕があれば、また記事として発表する形で検証したいと思います。
本日の写真
写真は、去年生まれの「オカメ19」メダカになります。大切なオリジナル系統「オカメ」に、「ピュアホワイト光」を掛け合わせて作出しました。写真に写る2匹しか入手出来なかったですけどね。(汗)
2枚目は、見た目がほぼ白メダカな個体です。ピュアホワイト光由来の特徴が濃く出た感じ。そもそもオカメってくすんだような体色でしたし。
3枚目が、もう一方の【頬透明鱗】の個体です。一見オカメメダカにそっくりですが、よくよく見ると雪が降ってるかのような白いパウダー表現が体全体にありますし、背骨がほぼ真っ直ぐなのも良い意味でオカメらしくない(笑) です。 これから本格的に始まる繁殖シーズンでは、「オカメ19」の後継(子供)であるネオ・オカメメダカの繁殖を大々的にやっていくつもりです。
本日はここまで。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございました!!